”宝石シリ-ズ” は、再び、<ルビー>に見立て、熟した赤い果実を載せました、「ロウヤガキ」、「ミカイドウ」
の果実達です、夕陽色です、ルビーの色です。
<「ロウヤガキ」(老鴉柿)>
小型の「柿」なので、「ヒメガキ」(姫柿)の別名が付いています、亦、蕚が長く大きいので
子供達の正月の遊具<羽根衝き>の<羽根>に似ているので、「ツクバネガキ」(衝羽根柿)の別名も付いていました。
亦、「老爺柿」の名前が、付いています、実の皮の斑点が、老人の皮膚の<染み>を著わすのか ・ ・ ・ な
熟した時の実の色は、橙や真紅、形も球形や楕円形と多少違う種類が有り、斑点の入り具合も多彩です。
盆栽仕立てで愉しむことが多いようですが、生食には、渋くて、渋くて ・ ・ ・
澄みきった秋の空に映える夕陽のように、真赤に輝きます、<ルビー>に喩えました。
カキノキ科、カキノキ属、落葉小高木、雌雄異株、中国原産、別名「ヒメガキ」
学名 Diospyros thombifolia、英名 Chinese persimmon
次の赤い実は、リンゴ科の「ミカイドウ」<実海棠>の実です、赤く赤く照り映えます。
宝石は、真赤なルビーに見立てました、大きなルビーです。
<「ミカイドウ」(実海棠)>
「姫林檎」の近縁種「ミカイドウ」実海棠の実は、「姫リンゴ」に似た小さな「リンゴ」の実です。
「ズミ」Malus sieboldii(酢味)の別名として使用する由、亦、「ミヤマカイドウ」の別名も付いています。
「コリンゴ」(小林檎)とも称するようです、「リンゴ」の野生種ですか
尚、「ズミ」の名前には、には、<酸実>、<染み>の字が、当て嵌められていますが
果実が、酸っぱい味がすること、樹皮から黄色い染料を採ったことからとか
盆栽仕立てで、愉しむ方が多いようです。
バラ科、リンゴ属、中国原産、学名 Malus toringo
英名 Toringo crabapple、Siebold's crabapple
別名「コリンゴ」(小林檎)、「ナガサキリンゴ」(長崎林檎)、「ヒメカイドウ」(姫海棠)等々
最後に「ハナミズキ」の赤い実です、此の実も宝石<ルビー>に喩えます。
「ハナミズキ」(花水木)
4月~5月に掛けて、4弁の小さな(花径5m/m位)の花を咲かせます。
白、ピンク、紅色の花弁の様に見えるのは、総苞片(花を囲む葉)で花で、花と見紛います。
ミズキ属の中でも、此の総苞片が、一番目立つので「花水木」の名前が付いた由
別名に「アメリカ ヤマボウシ」が付いています、日本の「ヤマボウシ」に似て
アメリカ原産なので、此の「アメリカ ヤマボウシ」(亜米利加山法師)の名前が付いたとのこと
アメリカ原産らしく、大振りで華やかな花です。
秋、葉が紅葉する此の時期に、光沢が在る赤い楕円形の実を着けます。
秋に紅葉して落葉して、来春に花が作前に葉が芽吹きます。
アメリカに贈った「桜」の返礼として、日本に入ってきたことが、知られています。
名前の由来は、日本に自生する「ミズキ」<水木 > Cornus controversa 似ていて
綺麗な大きな花を咲かせるからとか
ミズキ科、ミズキ属、耐寒性落葉高木、北アメリカ原産、学名 Cornus florida、英名 Dogwood
英名 Dogwood は、”犬の皮膚病を治した” からとか、”此の木で作った短剣を古い英名で Dog と言った” ので
此の名前が付いたとの2説が、載っていました、材質が、硬いので短剣等の武器に最適だったのかも
花(総苞片)は、4月~5月頃に白、淡いピンクの花を咲かせます。
上に載せた「ヤマボウシ」と同様、中心に花序をつくり、周りに花弁の様な4枚の総苞片を着けます。
「ヤマボウシ」の総苞片の先が尖っているのに対して丸味を帯び、少し窪んでいる特徴が有ります。
中心の塊は、4弁の小さな(花径3mm程)花の集合体です。