"夏、ブルー(2)には、「ルリマツリ」、「ルリマツリモドキ」と「オーストラリアンブルーベルズ」の花です。
暑い夏に、清涼感を与えてくれる花の色です。
<「ルリマツリ」(瑠璃茉莉)」>
「ルリマツリ」の種類は、20種位有るとのことですが、一般に「ルリマツリ」と呼ばれるのは
「プルンバゴ・アウリクラータ」とか、花径2cm位、穂状花序を出して、瑠璃色の5弁の花を房付け付けます。
「ルリマツリ」の<ルリ>は、瑠璃色、<マツリ>は、<茉莉>で、「マツリカ」(「ジャスミン」)に由来します。
蕾、萼、果実が繊毛で覆われています、この繊毛は、”引っ付き虫” の役目をします、子孫を増やす為とか
暑さにも比較的強いので、花の色は、一服の清涼剤です。
イソマツ科、ルリマツリ(プルンバーゴ)属、半耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名 Pulumbargo auriculata
=P.capensis、英名 Plumbago, Cape plumbago、別名「アオマツリ」
白色の花も清涼感タップリです、園芸種の「プルンバーゴ ’アルバ’」 Plunbago auriculata 'Alba' です。
次の ”瑠璃色” は、「セラトスティグマ」の花の色です。
別名「ルリマツリモドキ」(瑠璃茉莉擬)、同じイソマツ科ですが、”擬” とは、可愛そうな命名です。
花色も「ルリマツリ」と比べても遜色ないのですが、”似ているから” と理解します。
亦、学名から「セラトスティグマ」の名前が付いてますから良しとしましょう。
夏から秋の頃迄開花期が長く充分愉しめます。
和名の「瑠璃茉莉擬」は、8種位の品種の中の<プルンバギノイデス種>を指すようです。
仲間には、亜低木の品種「ブータンルリマツリ」Ceratostigma.griffithii や
「アルタイルリマツリ」C.willmottianum 等が有るようです。
花は、漏斗状で花冠が5裂します、鮮やかな瑠璃色が見物です。
イソマツ科、ルリマツリモドキ(ケラトスティグマ)属、耐寒性多年草、中国、ヒマラヤ地方原産
学名 Ceratostigma plumbaginoides、英名 hardy plumbago、leadwort
尚、plumbaginoides は、”「ルリマツリ」に似ている” 意味とのこと
<「オーストラリアン・ブルーベルズ」(「ソリア」)>
濃淡のブルーの花弁が、爽やかです、小さなベル型の五弁の花を下向きに咲かせます。
蕾が開くにしたがって、花弁が重なった処は、濃い青色で、一重の処は、淡い青色に見えます。
果実は、食べることができますが、
トベラ科、ソリア属、常緑蔓性低木、オーストラリア原産、学名 Sollya heterophylla
英名 Australian bluebells、Bluebell creeper、別名「ソリア」、「ヒメツリガネ」(姫釣鐘)
「ブルーベルズ」、「ソリア・ヘテロフィラ」
同 じ様な名前の付ユリ科の「スパニッシュブルーベル」(シラーカンパニュラータ)/「ツリガネズイセン」(釣鐘水仙)
Hyacinthoides non-scripta 、「イングリッシュユブルーベル」 Hycinthoides hispanica 等々が有りました。