昨日は、冬至でしたので、柚子湯の「柚子」に因んで、ミカン科の果実を挙げてみました。
最初は、大きな「獅子柚子」です、正確には「柚子」では無いのですが
<柚子>の名前が付いていますので、敢えて挙げてみました。
<「獅子柚子/鬼柚子」>
「柚子」の名前が、付いていますが、「ブンタン」Citrus grandis に近い亜種になります。
皮が厚く果肉が少ないので、ジャムや砂糖漬けに利用します。
ミカン科、ミカン属、常緑低木、中国原産、学名 Citrus pseudogulgul 、別名「オニユズ」(鬼柚子)
重さが、500g から1.000g と超特大です。
次は、縞模様が綺麗な「チキュウカン」(地球柑)です。
<「地球柑」>
縦の黄色い縞模様が “地球” を連想させるからとか。
「ダイダイ」(代代)の一種で、名前の由来の “三世代”の実を同時に視ることができます。
三年分の実が、混在するのです、オレンジ色の実は、緑色に変わるため
「回青橙」の名前も付いています。
光沢の有る実は、一般の「ダイダイ」と同じく、正月飾りに利用されます。
縁起の良い果物として利用されていますが、英名の Bitter orange の名前の通り
酸っぱいので生食には不向きです、専らジャム等に加工されています。
ミカン科、ミカン属、常緑低木、インド原産、学名 Citrus aurantium
英名 Bitter orange 、Shimadaidai、別名 「シマダイダイ」(縞代々)、「回青橙」
下図は、緑、縞模様、橙色の三世代の果実です、同時に視ることが出来ます。
次のミカン科は、「タチバナ」(橘)の実です、実の形が「ナツメ」(棗)の実のような “笑窪” が有ってユニークな形です。
<「タチバナ」>
日本固有の柑橘類とのことですが、自生する数が少なくなり
今では、絶滅危惧種とのこと、京都御所の “右近の橘” 、“左近の桜” の「橘」の実です。
酸味が強くて生食には向いてないようです、きめ細かい滑らかな実の肌を愛でます。
ミカン科、ミカン属、常緑小高木、学名 Citrus tachibana 、別名「ヤマトタチバナ」、「ニッポンタチバナ」
近縁種には、葉も実も「タチバナ」より大きい「コウライタチバナ」 C.nippono Koreana が有るとか
次は、「オニユズ」と比較すると小さい小さい「ハナユズ」(花柚子)の実です。
<「ハナユズ」>
名前の「花柚子」は、花の香りがよい故の命名とか、実の大きさは、「ホンユズ」 Citrus junos より小さくて
香りも劣りますが、手頃な大きさとして重宝されています。
香りを利用する以外に、マーマレード等に加工されています。
ミカン科、ミカン属、学名 Citrus hanayu 、常緑小高木、別名「ハナユ」(花柚)
実が生るまでに長い期間が懸かるので、“柚子の大馬鹿18年” との諺が有ります。
最後のミカン科の実は、「カラタチ」の実です。
<「カラタチ」>
童謡<からたちの花>の “からたちも秋はみのるよ まろいまろい金のたまだよ” の金の玉です。
鋭い棘が生えているので、垣根にするのに植栽されたとのこと、最近では、目にすることが少ないかな。
実は種が多くて食べれませんが、「ミカン」の台木として利用されてるようです。
ミカン科、カラタチ属、落葉低木、中国原産、学名 Poncirus trifoliata 、英名 Hardy orange
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最後に「柚子」の実の映像です、陽の光を受けて輝いています、柚子湯に入れるのは、此の「柚子」ですね。