今日のユリ科の花には、「フリチアリア」の花3種です。
最初は、「フリチアリア・ツンベルギー」です、別名「バイモ」<貝母>。
<「フリチラリア・ツンベルギー / バイモ」>
「フリチラリア」 Fritillaria の一種で、仲間には、「クロユリ」 黒百合 Fritillaria camtschatcensis
「フリチラリア・メレアグリス」 F.meleagris、「フリチラリア・インペリアス」 F.imperialis
「フリチラリア・ペルシカ」 F.persica 等が有り、各々、似たところが有る花の姿です。
花弁6枚のベル型の淡い緑色の花で、下向きに咲きます。
内側には、黒紫色の編目模様が、着いています、葉は、披針形で、先端に髭状の蔓を伸ばします。
地下茎が、二枚の貝の形の鱗片が、重なった形で、二枚貝に似ているので ”貝母” の名前が、付いた由
当初は、薬用植物として中国から入ってきたとのこと、止血や解熱に効くとか
ユリ科、フリチラリア(バイモ)属、半蔓性多年草、中国原産、学名 Fritillaria verticillata var.thunbergii
別名「アミガサユリ」(編笠百合)、「テンガイユリ」(天蓋百合)、「フリチラリア・ツンベルギー」
”貝母” の名前の由来は、地下茎の形が、二枚貝に似ているからとか
次のユリ科の花は、同属の「フリチラリア・メレアグリス」と「フリチアリア・ペルシカ」です。
<「フリチアリア・メレアグリス」>
「バイモ」の仲間だけに、花弁の模様が、似ていますが、此の花の方が、鮮やかで、モザイク、網目模様が現れます。
一茎から1から2個の下垂した花を咲かせます。
葉は、灰緑色の披針形で、30cm位の長さです。
花色は、種類に依り、赤紫色や白色、花径3cm位、草丈 20から50cm、耐寒性球根
他の「フリチラリア」と同様、ユリ科、バイモ属、耐寒性球根、地中海沿岸、西アジア原産
学名 Fritillaria meleagris 、英名 Snak's head 、Leper lily
最後は、「フリチラリア・ペルシカ」の花です。
「フリチラリア・カムチャッケンシス」<黒百合>を思わせる漆黒の花色です。
但し、園芸種には、白、アイボリー、クリーム色と多彩です。
長い茎に総状花序を着け、30個位の鐘型の花を下向きに咲かせます。
葉は、披針形で互生します。
ユリ科、バイモ属、耐寒性球根、学名 Fritilaria persica、
英名 Persian fritillary、Black Persian lily
トルコ、イラン、ヨルダン原産