花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

春、ユリ科の花(3)

2023-04-23 | 植物 花

ユリ科の花(3)には、「ショウジョウバカマ」、「シラー・カンパニュラータ」です。

耐寒性多年草と耐寒性球根の違いが有りますが、早春の花達です。

”ユリ科の花(3)” は、「ショウジョウバカマ」、「アリウムギガンチュウム」です。

<「ショウジョウバカマ」(猩々袴)>

細い線形の葉が、ロゼット状に広がった中心から花茎をのばし、先端に花を咲かせます。

山地の湿った場所等に多く生育します、積雪が溶けると顔を出して、春の到来を告げる花です。

花色は、紅紫色が種ですが、淡い紅色や白、紫色、赤有等も有ります、筒長の小さな花が、集合して咲きます。

赤い花が、咲いた姿を架空の動物の<猩々>の頭の毛に喩え、根性葉が、重なった姿を<袴>に喩えた命名とか

ユリ科、ショウジョウバカマ属、多年草、日本、朝鮮半島、サハリン等に生育

学名   Helonias orirntalis=Heloniopsis orientalis、別名「カンザシバナ」(簪花)

「ジャパニーズ・ヒヤシンス」


 

 次のユリ科の花は、「シラー」の花を2種挙げます、「ヒヤシンソイデス」(シラー・カンパニュラータ)と

「シラー・チューベルギアナ」の花です、花の姿は、少し違ってはいます。

 

<「シラー・カンパニュラータ」>

総状花序に釣鐘型の花が、下垂します、花色は、桃色、青色、青紫色、白色等です。

ユリ(ヒヤシンス)科、ツルボ(シラー)属、耐寒性球根、南ヨーロッパ、北アフリカ、ポルトガル、スペイン原産

学名   Hyacinthoides hispanica=Silla hispanica、英名   Spanish blue-bells

別名「ツリガネズイセン」(釣鐘水仙)、「シラー・ヒスパニカ」、「スパニッシュ・ブルーベル」

尚、近縁種で「イングリッシュ・ブルーベル」 English blue bell  の名前で知られる

「ヒアシンソイデス・ノンスクリプタ」 H.non-scripta  が、有ります。

花は、似ていますが、違う点として、”葉の幅が「スパニッシュ・ブルーベル」より広い”

”花が、全周に着く「スパニッシュ・ブルーベル」に比べて、「スズラン」の様に片側に咲き

草丈も低い” ので区別できます。


清楚な感じの白色の花も

次は、「シラー・チューベルギアナ」の花です,上に載せた「カンパニュラータ」とは、違った印象です。

<「シラーー・チューベルギアナ」>

花は、一個、一個房状に咲きます、花弁の中央に入るブルーのストライプが、綺麗です。

「シラー」の中でも比較的早い時期に咲き出します。

別名「シラー・ミスクトスケンコアナ」の名前も付いています、花径3cm、草丈5から10cm。

ユリ(ヒヤシンス)科、シラー属、耐寒性球根、イラン、アフガニスタン原産

学名  Scilla tubergeniana、S.miscktschenkoana

別名「シラー・ミスクトスケンコアナ」、「シラー・チューベルゲニアナ」


尚、「シラー」には、お馴染みの「シラー・ペルビアナ」が、有ります。

<「シラー・ペルビアナ」>

花茎を伸ばして、先端に、小さな星形の花を傘状(散形花序)に多数咲かせます、将に ”花笠” です。

蕾は、楕円形で、下から順々に開き、青紫(白色も)色の花が、咲き上ります。

ユリ(ヒヤシンス)科、シラー属、耐寒性球根、地中海沿岸原産

学名   Scilla peruviana、英名   Cuban lily、peruvian lily、別名「オオツルボ」(大蔓穂)、「スキラ」


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