”初夏を彩る” は、「リナリア」の花を4種挙げてみました。
最初は、「リナリア」を代表する「リナリア・マロッカナ」です、「ヒメキンギョソウ」の名前も付いています。
<「リナリア・マロッカナ」>
「リナリア」には、此の「リナリア・マロッカナ」以外に
地中海沿岸原産、多年草「リナリア・プルプレア」Linaria purpurea
「リナリア・ビパルティタ」 Linaria bipartita 等が有り
少しずつ趣が違いますが、「リナリア」は、一般に此の「リナリア・マカロッサ」を指す様です。
日本にも仲間の「ウンラン」L.japonica が、有ります。
葉は、細かく繊細、多数分枝して、多数の花を穂状に咲かせます。
葉の形は、「キンギョソウ」の葉との違いが有ります。
花色は、白、紫、赤、黄色と多彩で、上向きの花弁は、縦に大きく裂けているので
丁度、ウサギの耳の様です。
花弁の下唇の奥に黄色い斑紋が有ります、「リナリア」は、別名「姫金魚草)
“小さな「キンギョソウ」” の意味ですので、「金魚草)」(スナップドラゴン)に似ています。
ゴマノハグサ(オオバコ)科、リナリア(ウンラン)属、モロッコ原産、耐寒性一年草
学名 Linaria maroccana 、英名 Linaria , Spurred snapdragon ,Toadflax
次は、「リナリア・ブルガリス」 の花です。
<「リナリア・ブルガリス」>
淡い黄色と濃い橙色のツートンカラーの花を穂状に咲かせて、立ち上げ、下から上へと順次咲き登ります。
「キンギョソウ」に似た花で、唇型の上唇は、2裂、下唇は、3裂、下唇に橙色の盛り上がった所が視られます。
葉は、淡い緑色の線形、花が、日本固有種の「ウンラン」(海蘭)Linaria japonica にも似ているので
「ホソバウンラン」(細葉海蘭)の別名も付いています。
リナリア」の原種とのこと、素朴な感じの花です、花径 1Cm 、草丈 80Cm位、直立形です。
ゴマノハグサ科、ウンラン属、ヨーロッパ原産、耐寒性多年草、学名 Linaria vulgaris 、英名 Common toadflax
Yellow toadflax、Butter and Eggs、別名「ホソバウンラン」、「トードフラックス」
次は、”フラメンコ” の異名を持つ「リナリア・レティクラタ」です。
<「リナリア・レティクラタ」>
赤と黄色の配色が、際立つ 情熱的な ”フラメンコドレス” です.、風を受けて膨らみます。
北アフリカ原産、耐寒性一年草、花花序 10から20cm、草丈 60から120cm
学名 Linaria reticulata 'Flamenco' 、別名「リナリア ’フラメンコ’」
次も、ゴマノハグサ科 の「リナリア・プルプレス」の花です、未だ、咲き続けています。
<「リナリア・プルプレア」>
花茎の先端に総状花序を作り、花序の下から順次、白やピンクの花を穂状に咲かせます。
花冠は、2唇形、上唇2裂、下唇3裂、花色は、紫色が主で、白やピンクが、有ります。
草丈80~100Cmと高く、葉は、線状全縁、茎の下で輪生します。
ヨーロッパ南部原産、常緑多年草
英名 Linaria purpurea、英名 Toadflax、別名 「シュッコンリナリア」(宿根リナリア)
「ムラサキウンラン」紫海蘭、「ヤナギウンラン」柳海蘭