「フウラン」(風蘭)と「フウチソウ「(風知草)を揺らして、涼風が通り過ぎます。
今日は、此の時季の筒状花を挙げてみました、花冠を大きく広げて夏ならではの開放感をアピールします。
「セラトセカ・トリロバ」、「ツンベルギア」、「アサリナ」です。
最初は、“大き目の「ジキタリス」”、「セラトセカ・トリロバ」です、「ジキタリス」に似ています。
併し、「ジキタリス」は、ゴマノハグサ科、「セラトセカ・トリロバ」は、ゴマ科ですので別の植物になります。
似ている所為で、英名は、「ジキタリス」の Foxglove に対して「セラトセカ・トリロバ」は、African Foxglove、Wild Foxglove とか
花の色は、ピンク以外に紫、白が有りました、花弁の筋が清楚な感じを醸し出します。
ゴマ科、セラトセカ属、一年草、南アフリカ原産、学名 Ceratotheca triloba
別名 「アフリカン ホックスグローブ」、「ワイルド ホックスグローブ」
次は、「ツンベルギア・エレクタ」、別名 「コダチヤハギカズラ」(木立矢筈葛)の筒状の花です。
花冠が淡い青紫色、中央(喉)が黄色、筒が白色の三色を愉しみます。
淡い花の色と濃緑の葉の色で、涼感を得ます。
「ツンベルギア・エレクタ」の他に「ツンベルギア・アラータ」(Tthunbergia alata)、「ツンベルギア・グランディフロラ」
(T.grandiflora)、「ツンベルギア・フォーゲリアナ」(T.vogeliana)等が有ります。
特に、「ツンベルギア・エレクタ」と「ツンベルギア・フォーフォーゲリアナ」は、似ていて区別が付き難いのですが
葉の形の違いで、或る程度区別ができるとのこと
尚、<「ヤハズ」(矢筈)>とは、掛け軸を掛けるときの道具とか、苞の形を指すようです。
キツネノマゴ科、ヤハズカズラ属、蔓性常緑小低木、西アフリカ原産、学名 Thunbergia erecta
英名 Bush clock vine、King`s mantle
尚、「矢筈葛」の<矢筈>は、(1)矢に弓の弦を掛ける部分のこと、(2)掛軸を架ける道具のこと
との説明が有りました、花の付け根に在る二枚の大きな苞が、此の<矢筈>に似ている故の命名とか
他説には、葉が似ているからとの記述も有りましたが、二枚の苞が妥当かと
「ヤハズカズラ」(矢筈葛)の名前の由来は、葉の形より、此の<苞>の形からかな ・ ・ ・
「ツンベルギア・フォーゲリアナ」との違いが、イマイチ解り難いのですが、ネットには葉の形の違いを挙げてました。
「ツンベルギア・フォーゲリアナ」の葉は、全縁で波打っている等、確かに「ツンベルギア・エレクタ」の葉とは
違った形の葉も視られます、花は、色が少し濃い目ですが、殆ど同じです。
「アサリナ」(Asarina spp)も今盛りです、夏、大きな葉は、グリーンカーテンに最適です。
花冠が五裂した唇形、“上唇” が二枚、“下唇” が三枚の「キンギョソウ」に似た可憐な花です。
種類も多いようで、御馴染みのバークレア種(Asarina parclaiana)の他に、スカンデンス種(A.scandens)
最近では、種苗会社が作出した園芸種も多く視られます。
花色もピンク、青紫、白と多彩です。
ゴマノハグサ(オオバコ)科、アサリナ属、蔓性常緑多年草、北アメリカ、メキシコ原産
学名 Asarina spp.、英名 Twining snapdragon 、別名 「ツタバキリカズラ」(蔦葉桐蔓)、「ツルキンギョソウ」(蔓金魚草)
英名も “蔓の持った「キンギョソウ」(金魚草)でした。
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