goo blog サービス終了のお知らせ 

青梅市梅の公園 ~「花の街」を聴きながら・・・

2008-03-20 23:58:30 | 日常&時間の旅


     


 吉野梅郷には2万5千本もの梅が「普通に」あるのだけれど、山の斜面を利用して1500本が植えられている「梅の公園」はさながら「梅の谷」といった感じで、(アップダウンを繰り返していると息は切れ足にきてしまうが)「桃源郷」とはこういう場所のことを言うのだろうと思う。日向和田駅から、街道沿いに左写真のような提灯が道しるべのようにかけられていた。公園に着くと、不意に風が吹いて提灯を揺らした。提灯に映った梅の影絵も風に踊る・・・毎年、この時期になると頭をよぎる歌『花の街』を、この日初めて口ずさむ。ここから国立まで春を運こんでいたのかな、と思った。
「七色の谷を越えて流れてゆく風のリボン。輪になって輪になって駆けていったよ、春よ春よと駆けていったよ~♪」


                   


(左)公園入口の蠟梅(ロウバイ)。見た目は美しい花ではないが、香りが何とも素晴らしく、石鹸か香水にしたい。シャネルやゲランも敵わない?
(右)梅林の欠点は「黄色」がないこと。それを補うため?同じ頃に咲く山茱萸(サンシュユ)を混ぜる。小津安二郎が眠る鎌倉の円覚寺では、山茱萸の咲く庭を「黄梅苑」と呼んでいたと記憶している。


                   



 正面口から中央部にかけては五分咲き・・・にしては、思った以上に綺麗だった。桜より長持ちするとはいえ満開になった途端に散り始めるので、七分咲きの頃が一番見ごろかもしれない。真ん中の写真は、一番高い東屋から登ってきた尾根(とは大げさですが)を見下ろしたところ。谷の中間を歩いていると、斜面一面に咲いた梅が、あたかも大きな波が押し寄せるような感じで迫ってくる。

                   

 公園東口の梅は一番日当たりの良い場所なので、ほぼ満開だった。木曜日の雨で散った花もかなりあるかもしれない。中心部に進むと、左上の写真のように五分咲きぐらいの木が多い。この日は正面口から入ったが、週末行くとしたら東口から入って上ってゆくつもり(入園料は200円)。


 三色揃いぶみ。公園の梅は全部で120品種もあるとのことだから、次回は公園入り口近くで売られていた「梅のガイドブック」(100円)を参考に、個々の梅を観察してみるつもり。最初は比較的空いていたが、お昼ごろになるとかなり混雑してきたので、できることなら早い時間帯に着きたい。(三脚付き)フル装備で望む人も多く、全ての人が写真撮影を楽しんでいた。いい時代になったと思うけれど、カメラのファインダー&背後の液晶画面でしか景色を眺めていなかった・・・なんていうのは寂しすぎる。「作品」を撮るために訪れたのだとしても、まずは自分の目でしっかりロケハンしてから三脚を設置しないと。余計なお世話だが、せっかくの景色を前にして、目を吊りあげている人が意外といた。93%の時間は観察&鑑賞に使いたい。


     

 公園内を歩き回ること1時間半、お腹が空いてきたと思ったら、そろそろお昼の時間・・・正面口近くの茶屋で、ざる蕎麦(500円)と焼きたてのみたらし団子(1本100円)を食べる。蕎麦は量が少ないがけっこう本格的に美味。それに露店で買い食い(1本100円のこんにゃくがお勧め。みそ田楽もイケる)することを考えると、このくらいがちょうどいいかも。焼きたての団子は実に旨かった~♪

 実は帰りがけに、河辺駅で駅前温泉「梅の湯」に入る予定でした。いそいそエレベーターに乗りこんで(駅前ビルの5Fが温泉)まではよかったのに、なんと休館日!とは・・・「とほほ」な結末に、再訪を誓うニワトリでした。そうそう、青梅駅の「駅メロ」は『ひみつのアッコちゃん』。ちなみに奥多摩駅は『どんぐりころころ』。見どころ満載、各駅停車で訪れたい青梅&五日市線です。


青梅市梅の公園 ~日向和田から梅の公園へ

2008-03-19 23:55:00 | 日常&時間の旅


 キャノンEOS40Dに比べると遅いけれど、コンデジの比でないα700のレリースラグ。拝島駅先にある五日市線(左側)と青梅線(正面)の分岐も思いどおりに撮れる。でも、お目当ての車両が一度も現れず・・・
 いつものように立川駅から青梅線に乗り換えたわけだけど、どうも様子が違う。というのも、青梅線&五日市線内に201系車両が1両もいないのだ。
 つい先日までは、「201系を見たければ立川駅で」が合言葉?だったのに、先日のダイヤ形成改正を機に?総入れ替えが行われたのか、とうとうただの1両も、「青梅・五日市線」のステッカーの貼られた柿色の201系車両とすれ違うことができなかった。青梅の引込み線も空っぽ。皆、スクラップになってしまったのか?と、肩を落として帰宅したら、中央線の方に201系がやってきた。特別快速だったので乗らなかったけれど、まだ完全に消滅したわけではないのだなと、幾分気持ちが落ち着いた。
 ラストランの際は、是非ともその旨アナウンスしてくださいな。


                   

 青梅駅で向かいのホームに停車中の奥多摩行きに乗り換え、二駅目の日向和田(ひなたわだ)まで行く。いかにも春の日差しが似合いそうな駅に降りた途端、ほのかな梅の香りが漂ってきた。大きく深呼吸して歩き始める(右写真)。
 青梅市梅の公園は駅から徒歩10分のところにある。山の斜面を利用して1500本の梅を植えた。駅前の道路からも、神代橋(高所恐怖症の人は下を覗きこまないこと)の上からも、梅林が良く見える(左写真)。


     

(左)吉川英治のお気に入りだったという紅梅苑。青梅の梅干を買うならここ?
(右)梅並木というか、梅の参道というか、歩いてゆくと、斜面の梅林が見えてくる。9時頃はそれほど人が多いわけではなかったのだが・・・


 「絶景」の看板に誘われて?階段を登ると・・・なるほど絵になる本堂だった。


     

 白梅の下の太子堂。太子像と十一面観音の石像が納められている(左写真)。絶景ポイントへはさらに階段を登って神社へ(右写真)。


                   

 目の前に梅林の斜面が広がる。確かに絶景でした。


 首を振ると、市内を一望できる。こちらも絶景でした。のんびりここで過ごすのもいいかもしれない・・・


青梅市梅の公園 ~吉野梅郷に遊ぶ?

2008-03-18 23:53:35 | 日常&時間の旅


青梅市梅の公園からの眺望


 今日は午後2時半から仕事だったので、急ぎ足で(青梅の)吉野梅郷へ行って来ました。終日休みだったら梅郷の全て、つまりJR青梅線日向和田から二俣尾までの全4km、多摩川と平行に走っている吉野街道沿いに咲く2万5千本の梅をゆっくり眺めることができたでしょう。3月31日まで開催されている梅まつりのスタンプラリーも楽しめたはずですが、青梅市梅の公園だけで半日必要で、スタンプラリーもたった2つしか押せませんでした。
 最初の予定では、《地元農家の梅園》《青梅きもの博物館》《吉川英治記念館》などに寄りながら二俣尾まで歩くつもりだったので、残念です。それに、明日は早番で5時30分起きなので、夜遅くまでブログを書いているわけにはいかず・・・


                   

 ウィークデーということもあり、朝のうち(9時頃)は空いていましたが、あっという間に人人人の文字が・・・今年は開花が遅く、日当たりの良い斜面以外はまだ五分咲き程度。見ごろは明後日~週末にかけてだそうで、春分の日と週末は斜面を「押すな押すな」の大変な混雑になるかも。
 ニンゲン以外にここを訪れたのは、シジュウカラ、メジロ、ムクドリ、ウグイス、カラス。写真はシジュウカラとメジロ。どこにいるかわかります~?

 

 青梅市は「梅」(とコンニャクが人気者)がシンボルマークになっていて、マンホールの蓋にも梅と鶯が描かれていました。梅の公園は山の斜面を利用して造った公園で、120品種1500本の梅が植えられています。 →ここをクリック


谷保天満宮 ~午後のニワトリが・・・

2008-03-11 23:38:55 | 日常&時間の旅




谷保天満宮プチ梅林。ちょっとしたオアシス・・・


 今日(火曜日)は休みだったから、青梅の吉野梅郷(7年ぶりくらいかな?)を散策して三日連続温泉に浸かろうと目論んでいたのですが、観光協会のHPを見ると、今年の梅は開花が遅れていて、一部は咲き出したものの大半は蕾の状態だとのこと。
(今日の暖かさで一気に開花するかも)
 裸の梅を見ても仕方ないので、青梅行きは中止。家でゴロゴロしていても面白くないから、お墓参りに変更しました。ご先祖様は「なんだよ、こっちは《代わり》か《ヒマつぶし》かよ」と、立腹しているかもしれませんが、まあ、そのあたりは大目に見てくださいな。
 まずは職場によって、明日以降の予定をチェックして(早番だ~、5時30分起きだ~!)、谷保駅から南武線で津田山へ向かいます。墓参り後は、青梅の梅林の代わりに(俺も代わりかと、道真さんがご立腹)谷保天満宮を散歩してきました。足がだるいなあ~と思ったら、何だかんで、今日も13382歩も歩いておりました。ニワトリの群れ!を追いかけたせいかしら?


     

 「お墓参りはピクニック気分!」と言ったら不謹慎だと怒る人もいるかもしれませんが、ここ津田山の墓地は南武線沿線なのにとても静かなところで、ちょっとした里山気分が味わえます。春の桜と秋の紅葉はなかなかなものですが、今日のような雲ひとつない青空もよく似合う・・・昔から墓地好きな人でした。駅前に大きなスーパーがあるので、手ぶらで出かけられる(ライターと焚付けの新聞紙は持参)点も嬉しい。まだお彼岸前のせいか、いくらでも転がっていた桶と柄杓がどこにもない! 探し回ってようやくポリバケツを発見、事なきを得ました。本日のお供えは、そのままピクニックのランチに(お団子はお土産に)。


     

 谷保天満宮は、南武線谷保駅から徒歩3分。甲州街道に面した一の鳥居をくぐり、25mほど参道を歩くと、すぐ二の鳥居(写真右)が現れます。二の鳥居の左手前に手水舎(写真左)がありました。学問の神様=菅原道真と道真の第三子道武を祭る谷保天満宮は、駅から近く、境内は非常にコンパクトにまとまっており、神社にしてはアップダウンがないに等しい・・・というわけで、歩くのが苦手な人にもお勧めの神社です。ここのお世話になった受験生もたくさんいる筈! 竜の口から注がれる水(昔はお清めの水も湧水だったような気が)で身を清めて、国分寺崖線を跨ぐ参道(写真右)を下ると、そこにいたのは・・・


     

 な、なんと、神楽殿の前を我が物顔に歩き回っているのは「にわとりトシ子」ではありませんか! 伊勢神宮の神使がなぜ、天満宮に? 呆気にとられていると、林の中から続々と色とりどりのニワトリが・・・数羽の鳩が混じって一緒に行動していました(写真右。1羽見えるかな?)。


     

 専用通路を一列に移動中(写真左)。目にもとまらぬニワトリ走法(写真右)! 17羽まで数えましたが、正確な数字は不明。公式HPのトップ見出し(境内案内図の項)に堂々登場するニワトリさんと天満宮の関係は?


(左上)こちらが谷保天満宮の本殿。左の太い樹はケヤキでしょうか?
(右上)神使の牛が迎えてくれます。その脇には大量の絵馬が・・・



 見事な彫り物と神殿。大宰府に左遷された菅原道真が他界した際、現在の国立市谷保の地に流されていた第三子の道武が、父を慕って像を造らせ奉じたのが谷保天満宮の始まりだと言われています。道真の復権&怨霊を鎮めるために北野天満宮が建立される運びになったのですが、谷保天満宮も神殿を建立し、正式に天満宮と呼ばれるようになります。道武の子孫は源頼朝に仕え、天満宮を守ってきました。
 谷保天は、交通安全発祥の地としても有名なのだそうです。今からちょうど100年前に有栖川宮の「遠乗会」(日本初のドライブ)が開催されたのですが、谷保の梅林で執り行われた昼食会の席では「日本の自動車の将来」を語られたそうです。有栖川宮が昇殿を参拝し、交通安全を祈願されたため(しかも無事東京へ戻った)、交通安全発祥の地と呼ばれるようになりました。私もこの事実を初めて知りましたが、交通安全のお守りなら、「谷保天が一番効く」筈ですね!


     

 本殿横の大きな樹。午後の日差しを受けて眩しかった。この太さだと、創建以来の長いつきあいだったりして・・・


 谷保天の もう一つの不思議。本殿の奥に厳島神社(ここの神使は鹿)があるのです。国分寺崖線は湧水が豊富で、この神社の池にもかつては湧水が常時注がれていたのでしょう。私が子供の頃は、湧水が小川になって鳥居の手前を流れていました。夏の日など、遊び疲れるとアイスキャンデーを買って、足を冷たい水に浸けて涼をとったものです。今では枯れてしまいましたが、6月になると厳島神社の周りを紫陽花が彩ります。


     

 何を勘違いしたのか、放し飼いされているニワトリさんたちが、午後4時近いというのに「コケコッコー」と鳴き始めました。直立不動で「コケコッコ~~」。「~~」の部分で前のめりになっていき、最後に軽くお辞儀をします。


 最後は、梅林の写真で・・・梅林を見下ろす位置に有栖川宮の記念碑が置かれています(わかるかなあ?)。梅林のほぼ中央には、国立在住の作家の山口瞳さんを偲ぶ記念碑もあります。


     

風に揺れる枝垂れ梅。低速シャッターが切れず、完全に止まっている・・・

     

紅梅と白桃ミックス

     

1cmまで寄れるコンデジR6やFZ18の面目躍如

     

 この時期、甘酒や田楽なども楽しめますが、一押しは紅梅の実を使った紅梅ゼリー(300円)。全然酸っぱくない。あっさりとした味で自分は気に入ったが、言われなかれば材料が紅梅だとは気づかない?

 谷保天満宮のHPは、  → ここをクリック


奥多摩駅の駅そば

2008-02-19 23:59:50 | 日常&時間の旅


奥多摩駅と201系(2年前の秋)


 先日、知り合いの女性から、「女一人、ふらりと鉄道に乗りたいのだけど、ふわ~と心が癒される鉄道が近くにないかしら?」と質問されました。
 「テツ」化して一年、まだ入口あたりをウロチョロしている新参者に過ぎませんが、「心が癒される鉄道」と聞いて、即座に頭に思い浮かんだのが、JR桐生駅を起点とする「わたらせ渓谷鐡道」です。旧国鉄時代は足尾線と呼ばれていた第3セクターの鉄道では、「テツ」の時代が来る前からトロッコ列車を走らせたり(ディーゼル機関車がトロッコ客車やお座敷客車を牽引する)、駅に温泉施設を造ったり(水沼駅)、列車を改造したレストランがあったり(神戸=ゴウド駅)、冬のシーズンに沿線の駅をイルミネーションで飾ってお座敷列車を走らせるなど、生き残りをかけて、いろいろなことを試みています。
(わたらせ渓谷鐡道に関しては、その魅力をたっぷり伝えるつもりですが、記事が遅れてごめんなさい)

 こうした工夫を施さなくても、わたらせ渓谷鐡道は、その名のとおり、渡良瀬川に沿って走る鉄道で、窓から景色を眺めているだけで自然と心が「癒され」ます。桃の花が咲く春から紅葉の秋にかけて多くの観光客が訪れますが、冬の季節も捨てたものではなくて、線路に敷かれた落ち葉を風圧で舞いあげながら進む様子はとても風情がありました。小豆色の小さな旧型起動車とか、開業当時の木造駅舎がそのまま残されている(上神梅駅など)点など、それだけで十分魅力的です。足尾銅山跡を訪ねるのも面白いでしょう。

 東武鉄道桐生線が渓谷鐡道に乗り入れていて、浅草から特急に乗って1時間半で「相老」に着きますが、国立から出発するなら、4時37分の下り始発電車に乗って、立川から青梅線&八高線と乗り継ぐと高崎を経由して7時半頃には始発駅の桐生に到着、8時8分発の終点「間藤」行きに乗ることができます。わたらせ渓谷鐡道でたっぷり遊んで20時に桐生に戻ってきても、今度は「小山」「大宮」経由で22時半には国立に戻って来られることを教えてあげたら、意外な近さに驚いていました。



 

 「でも、何も群馬や栃木まで行かなくても、東京都内にも「青梅線」という渓谷鉄道があるんだよ」と教えてあげたら、もっと驚いていました。西立川から市街地を一直線に進んでいく青梅線は、青梅を過ぎると景色がガラリと変わり、御嶽から終点の奥多摩までは完全に山岳鉄道になります。ついこの間乗ったときは、雨が降っていたので、なおさら神秘的でした。国立から往復3時間、終点の「奥多摩」まで行って帰ってくるだけで、深い峡谷の景色を見られるなんて・・・ブラボ~♪
(今回は窓ガラスが水滴だらけだったので、車窓の風景を撮らなかった)




 晴れても雨でも雪(だと止まることがあるが)でも、それぞれの顔を四季折々楽しむことができますが、せっかく奥多摩まで行ったのだから近くを歩いてみましょう。
(空気がうまい!)
 そして、20分くらい電車を待つことになったら、是非とも、駅舎二階の広々とした蕎麦スタンドに立ち寄って、ギャラリーに飾られている奥多摩の美しい写真を眺めながら、400円の手打ち蕎麦をおやつ代わりにお試しあれ。
 「これが駅そば?」と感動する美味。特に、暖かい汁に浸けていただく「田舎せいろ」は、鳥の出汁がほどよく出ているめんつゆが絶品。食後は、つゆに蕎麦湯をドボドボ注いで、一滴残らず飲み干しました。
 その日、あまりの旨さに「おいしかった、ごちそうさま~」とお礼を言って、大急ぎで改札へ向かったニワトリさんは、電車が青梅に着くころ、折りたたみ傘を入口の傘立てに置き忘れてきたことを思い出しました。傘のことをすっかり忘れてしまうほど、おいしかった、ということにしておきましょう。
 お気に入りのだったのに・・・


一週間経ちました・・・万歩計使用レポート

2008-01-03 23:55:05 | 日常&時間の旅


12月28日、都電荒川線「三ノ輪橋」停留場。
沿線名物のバラがこの季節も色とりどりに咲いていた。
(バラを手入れしているのは荒川区役所。ご苦労様です)


 何事も熱し易く醒め易いアホなニワトリですが、万歩計を使い始めてから一週間経過したので、ここで中間報告すると・・・
 私が購入したTANITAの万歩計は、あの長身で風を切って歩く松重豊さんお勧めのグッズで、ポケットなどにさりげなく入れておくと、時計としても重宝します。鞄の中に入れても、歩行しているのか否かを正確に検知してくれる優れものですが、万歩計を常時持ち歩いている代わりに、携帯電話を家に置いてくるか、鞄にしまうようになりました。
 カウンターは午前3時にリセットされ、次の日になります。終電で帰宅するときなど、日付が変わると同時にリセットされない点は便利かもね。ちなみに、大晦日から元日にかけて初詣に出かけた際に午前3時を迎え、リセットがかかりました。出かける直前の歩数を覚えておいて、初詣で歩いた分は元日の分として計算しましたが、数値的には午前3時を境に振り分けられてしまいます。その日のリセットを任意の時間にかけることもできるようですが、電池をはずす面倒があるので、まだ試したことはありません。
 歩数以外に、歩行距離&時間、消費カロリー、脂肪燃焼量も表示することができ、過去7日分のデータが自動的にメモリーされます。データの精度を上げるためには歩幅&体重&性別を正確に入力する必要があると思ったので、何ども計測して正確な歩幅を出したのですが、実際歩いてみると、階段があったり、人ごみで混雑するなど、「正確な歩幅」どおりに歩けないことがわかったので、単純に一歩60センチにしました。一万歩で6km歩く計算になりますが、妥当な数字だと思います。

27日 20456歩 (多摩動物公園に行った。アップダウンあり)
28日 10321歩 (通勤だけで「6000歩」歩いていたことがわかった)
29日  4758歩 (国立駅周辺で買い物。駅まで800余歩)
30目  4886歩 (立川まで買出し)
31日 10510歩 (朝の散歩と深大寺周辺をぶらぶら)
01日 11720歩 (初詣と若干の散歩)
02日 11413歩 (井の頭自然文化園&井の頭池&ゆざわやを散歩)
03日   863歩 (どこへも出かけず終日ゴロゴロしてた)

 結論=休日以外は一日平均1万歩は歩いており、出かければ1万歩以上確実に歩いていたと考えられる。にもかかわらず、12年間で12kg体重が増えた。ここ1年は増減なしだが、よりハードな有酸素運動が必要でしょう。ぎょえ~~~~!


 さ、明日から『ちりとて』&二日間『のだめ~パリ編』だ~


青梅線散歩 ~拝島駅の日本一長い踏切

2007-12-21 03:05:08 | 日常&時間の旅



 青梅線「拝島」駅の東側に日本一長い踏切があることをご存知でしょうか? 
 踏切の長さは何と約130m。歩行者専用の細くて長~~~い踏切です。跨ぐ線路は全部で11本。昔はもっと線路があったそうですが、撤去されて荒野みたいになっています。線路を川に例れば、中洲づたいに何本も川を渡って最終的に向こう岸にたどり着く感じで踏切を渡っていきます。実際に電車が通過する踏切は、JR青梅・五日市線の上下線、JR八高線上下線、単線の西部拝島線の5本三箇所。遮断機があるのは二箇所です。全部渡り切るのに、普通に歩いて1分30秒かかりました。


 途中で遮断機の警報機が鳴り出しますと、ちょっとばかり胸がドキドキしますが、青梅&五日市線と八高線の間は倉庫があったり、何本もある線路にしても今は使われておらず、先ほどの川の例でいえば安全な中州にいるわけですから、何度か往復していると慣れてしまいます。
 八高線と西部拝島線は、双方の線路を跨ぐ形で踏切がかかっていて、どちらかの電車が来ても、遮断機が下りるような仕組みになっています。


 主婦、子供たち、中学&高校生らを中心に、実に多くの人々が、買い物に通学、ジョギング&ウォーキング、そして犬の散歩に、日本一長い踏切を渡って北口と南口を行き来していました。高齢者も普通に利用しており、自転車も頻繁に通行します。
 日本一の踏切として有名なのでしょうか? カメラを持った私のような物好きが「行ったり来たり」を繰り返していても、「ああ、また物好きが来ているな?」みたいな感じで、とりたてて奇異の目で見られるようなことはありませんでした。

 拝島駅は「エキナカ」もでき、改修工事が進んでいます。現在建設中の自由通行路
が来年完成すると、この踏切も不要だとして廃止される予定になっていますが、踏切近くの団地に住む人々が南口に渡る際には実に便利な歩行者専用通路でもあり、踏切廃止に反対する動きもあるそうです。個人的には、日本一長い踏切として市民に親しまれながら今後も使われてほしい、と思いました。


(左上)では実際に、南側から北側へ踏切を渡ってみましょう。最初に渡るのが、青梅・五日市線。この踏切だけは車も渡って右側に写っている倉庫に乗り入れます。線路の奥に小さく見えるのが拝島駅。左端の線路は踏切手前で撤去されています。
(右上)同じ踏切を反対側より、ワンちゃん横断中。多くの犬のお散歩コースです。中には一度に3匹の綱を引く人も! このように線路は5本分ありますが、使われているのは2本だけ。


(左上)青梅・五日市線踏切を渡ると、次の八高線踏切まで留置線を何本も渡ります。警報機も見たらないので、普段は車両が通ることはないのでしょう。
(右上)この場所から先ほど渡った踏切を振り返ると、歩行者専用通路になっていて、車は入ることができません。ちょうど電車が通過していきました。


 八高線と西武線を跨ぐ踏切の連続写真です。(上)西部拝島線が左から右へ通過していきました。(中)入れ替わりに、八高線が右からやってきます。(下)八高線通過中。このように西武線と八高線が同時に通過することは稀なのですが(自分でもこんな写真を撮っていたこと忘れてました)、八高線と西武線の間に人が取り残されないように、遮断機は一組しかなく、どちらの電車が来ても警報がなって遮断機が降ります。この区間を渡り切るには結構時間がかかり、途中で警報機が鳴り出すことがたまにありました。


     

(左)何て、危ないことを・・・ただちに線路から出なさ~い! なんちゃって、留置線内に停まっている車両を撮影しただけでした。
(右)西部拝島線には横田基地に航空機燃料を運ぶための引込み線があって、そこはもう日本ではありません。




 日本一長い踏切を渡ってから、拝島駅西側陸橋から五日市線・青梅線・八高線の分岐を金網越しに眺めました。左から五日市線、青梅線、八高線。八高線の隣には玉川上水が流れています。
 そのとき大きな音がして、巨大な飛行機が飛び出してきました。とっさにカメラを向けましたが、驚いたなあ~もう。



 空が綺麗な色に染まりました。もう一度踏切渡ったら、家に帰ります。


青梅線散歩 ~線路沿いを歩く

2007-12-20 02:30:00 | 日常&時間の旅



 青梅線は、昭和記念公園内にある「西立川」駅から「東青梅」駅まで拝島付近で入り組みますが、ほぼ一直線に線路が走っており、線路と平行する形で道路が通っています。駅間の距離も短く、線路沿いを歩くには最高の路線なのだ。
(まだ、先ほどのバカボンパパの口調が抜けない)
 東青梅から先、奥多摩方面は単線になってしまうものの、線路沿いの道はちゃんとあるので、歩いて青梅の駅まで行けてしまいます。冬の日差しはあっという間に傾いてしまい、ニワトリさんは、この日最後の目的地「拝島」目指して、「夏への扉」の陸橋を出発点に定め、東青梅へ向かって歩き出しました。


 これといって途中、面白い光景に出くわすことはなかったのですが、線路と平行に歩いていくのは、それだけで大変楽しいものでした。すれ違う車両が皆201系だったらもっと良かったのに、半数以上がE233系。だから車両の写真も殆どありません。
 上の写真はなかなか洒落ている「青梅」の駅標。夕日っぽいけど、午前中に撮影したものです。背後の林はきれいに紅葉しています。結構長い間、紅葉を楽しめるんですね。初めて気づきました。


                   

 201系と同じ柿色の実をたくさんつけた、大きな大きな柿の木に遭遇しました。甘柿か渋柿か確かめてみれば良かったなあ~。ちなみに、久留里線で試した柿は見事に渋柿でした・・・


                   

[ 青梅 → 東青梅 →河辺 ] まで二駅歩きました。複線になってからは、編成写真を撮影するにも適した環境になります。(編成写真は、車両が全て入っていなければ失敗なんだって)
 歩きながら、201系が姿を見せた際は(だいたい半々)編成写真に挑戦してみました。車体色が正しくなく(露出不適正)、建物の影が映りこんでいて(場所が悪い)、しかもピンボケ(置きピン失敗)。全然話にならないのですが、歩きそのものは大変楽しかった・・・と日記には書いておこう。
(これまた、古いフレーズ持ち出して~)


青梅線散歩 ~キネマ通りと・・・

2007-12-20 00:58:25 | 日常&時間の旅


 鉄道公園から、旧キネマ通りを通ってメインストリートにある【昭和幻燈館】へ向かいました。山本さんの作品と一年ぶりのご対面です。今回は寄らなかったけど、斜め向かいの【昭和レトロ商品博物館】と、お隣の【赤塚不二夫記念館】に道草すると、いよいよ「昭和」へ、脳内トリップしていきます。駄菓子屋さんがあれば最高なんだけど・・・おや?右端に「ひこにゃん」もどきが写ってる!


                   

 ここで逆立ちしている「バカボンのパパ」と同じデザインの像が、駅の改札でお出迎えしてくれていたのですが、「ただいま歯の治療中につき留守にしてる」とのことでした。いつ頃戻ってくるのかは、ママに聞いてください。若狭(『ちりとてちん』知らない人、ゴメンなさい)が演じようとした『天才バカボン』?に出てくるキャラで、一番好きなのはバカボンのママ。理想の女性なのだ。ママの看板を持ち逃げしたい~




 初めて、モノクロ・セピアモードで撮影してみました。前回写真(去年の11月)と比べてみるとどうだろう? 若い人々は、この映画が「愛とは決して後悔しないこと」という名台詞&フランシス・レイの主題曲で、大大大ヒットしたことを知らないかもしれません。ちなみに、愛も夢も知らなかった私はひどく退屈し、自分も突然白血病になるのではないかと怯えました。同じアリ・マッグローでも、マックイーンと共演した『ゲッタウェイ』の彼女の方に惚れました。生き生きとしていてオーラが漂っていたもの!
(『ある愛の詩』では病魔に冒されるのですから生き生きとしていたらおかしい?)


           

 メインストリートのあちこちに映画の看板がかかっています。駐車場からマリリン・モンローが上半身を覗かせたかと思うと(『お熱いのがお好き』)、商店街の二階でウォーレン・ビーティとフェイ・ダナウェイが銀行強盗の真最中(『俺たちに明日はない』)、街角からチャップリンとポーレット・ゴダードが顔を出した? お隣の「猫の映画館」はバス停留所。猫の落書きがアートになっています。




                   

 「猫のアート」といえば、映画館の「青梅キネマ」があった付近に、奇妙な広場を見つけました。普通の遊園地とはかなり趣が異なっています。板塀に木の電柱、今や殆ど見ることができなくなった土管も転がっていました。
 私が子供だった頃、ちょうど大人一人の体がすっぽり入るくらいの土管が空き地に山積みになっていて、土管は子供たちの格好の遊び場に、そして野良猫のおうちになっていました。猫のオブジェや絵を見ていたら、子供の頃の自分もこの絵の中にいるかもしれないという気持ちになり、捜し歩いてしまったよ~


 かつてのキネマ通り。奥に「夏への扉」も見える。
日も暮れた。そろそろおうちにお帰んなさい! 


青梅線散歩 ~鉄道公園へ

2007-12-17 22:28:28 | 日常&時間の旅



 「青梅鉄道公園」は直線距離だと駅から幾らもないので、すぐに着くだろうと高をくくっていたら、このようなつづら坂(奥の方に見える道路からジグザクに坂道を上る)を上り切ったところにありました。徒歩で向かう場合は、少しだけ覚悟が必要です。
 『夏への扉』を後にしたニワトリさんは、小春日和の日差しを浴びながらてくてくと、ヘアピンカーブの続く坂道を上っていきました。空気が冷たいので、ちょうどいい暑さというか寒さというか、何キロでも歩けそう! お隣のテニスコートでは、50~60代の男性がダブルスの試合形式で練習していましたが、なかなかどうして様になっていましたよ。私もガンバラナクチャ!


 本来ならば、「鉄道紀行&乗り物」のカテゴリーになると思うのですが(現在、自分が訪ねた場所などをワンクリックで呼び出せるように、路線&場所別INDEX、題名別映画INDEXなどを、新たにカテゴリー化して作成中・・・)、ここに静態保存されている車両たちは、単なる「テツたちの大好きな車両」というのを遥かに超えていると思ったので「日常」に分類しました。青梅を訪れることがあったら、鉄道好きではない人も寄ってほしいところです。




                   

 「鉄道公園記念館」3F屋上バルコニーから、敷地内の展示車両を見下ろしました。すっかり葉が落ちた木もあるけど、青梅の森は色とりどりに染まっていて、とてもきれいでした。ここには静かな時間が流れています。この日の見学者は14名ぐらいだったでしょうか? 私のような変わり者か、親子連れです。子供たちは皆、楽しそうでした。ここに連れてきてもらったことは、大人になっても決して忘れないと思います。


 万世橋駅跡にあった交通博物館が「鉄道博物館」と名前を変え、大宮にリニューアル・オープンして注目を集めていますが、ここ「青梅鉄道公園」(公園ですよ)の鉄道車両たちは、「鉄道博物館」に全くひけを取りません。
 例えば、今から135年前の10月14日に新橋~横浜間を走った10両の機関車のうちの1両である110形蒸気機関車。3番の番号が付けられていたので『3号機関車』と呼ばれました。鉄道開業当時の車両は、現在「鉄道博物館」に保存されている150形『1号機関車』(島原鉄道に払下げられ、引退後に交通博物館に寄贈された)と、110形『3号機関車』の2両しか残されていません。この他に展示されている10両の鉄道車両も、人と鉄道の歴史と結びつきを考える上でも大変貴重な車両でした。鉄道博物館の6両(うち2両はカットモデル)を上回る8両もの蒸気機関車を、完全な形で観ることができるのはここしかありません。


 「青梅鉄道公園」の全ての展示車両については、いずれ別項で記載するつもりですが、他では観られない車両を2つばかり紹介します。上の写真の『E10形タンク式蒸気機関車』は、急勾配を上るために戦後新たに設計された最後の蒸気機関車でした。ボイラーが太く動輪が5輪もあるのですが、日本の鉄道事情に合わせてカーブを曲がり易いように工夫されています。E10形はわずか5両しか作られず、峠の難所も次々と電化されていったため、それほど活躍するなく場もなく引退、解体されてしまいました。「テツ」でない私は存在すらも知りませんでした。現存しているのは、この2号車(E10-2)だけです。


 言わずと知れた『0系新幹線』です。「鉄道博物館」にも飾られていますが、あちらは交通博物館の玄関に飾られていたカットモデル(運転席のみ)を移設したものです。私の世代では、「新幹線ひかり号」といえば「0系車両」に決まっているのですが、生態保存されている車両でさえ、今ではなかなか観ることができなくなってしまいました。科学特捜隊の「レッドビートル」にも通じる丸みを帯びたデザインは、最も慣れ親しんだものでした。公園内の「22-75」号車は、「大阪万博」用に増備されたうちの一両とのことです。窓ガラスに紅葉した木々の葉が写りこんで、とてもきれいでした。もしかしたら、これに乗って「万博」へ行ったかも?


                   



 記念館1階には、HOゲージのかなり大きなレイアウトがあって、1時間に1回ずつ運転してくれます。走りっぱなしの500&700系新幹線から、特急&急行そして通勤電車という具合に、国鉄&JRの主要車両が入れ代わり立ち代わり線路を走ります。1回の走行時間は15分ぐらいだったでしょうか?
 ひと通り見学した後は、貴重な車両に囲まれながら、持参したお稲荷さんとかんぴょう巻きを食べてお昼を過ごしました。長いこと働いてきた車両がこのように余生を静かに過ごせる鉄道公園と、太古の眠りから目を覚ました化石たちが静かに集う恐竜公園は、絶対必要だと思います。野外恐竜公園、近くにできないかなあ~。
 「青梅鉄道公園」の入場料は100円でした。E-3を買ったら、真っ先にここに来て、記念写真を撮ってあげようと思います。
(この先、記事が続きますが、ここで一端切ります)