サクラソウが咲き始めた頃に購入したのに、殆ど未使用だった・・・
映画『レインマン』をご覧になった方ならおわかりだと思いますが、車についてものすごい知識を持っている少年と仕事で知り合い、スーパーカーや50~60年代の日本車の話をすることのできる平成生まれの若い友人ができたことを大いに喜びました。
その彼が、ボロボロになったママチャリ(でも去年は、この自転車で『耳をすませば』のロケ地になった聖蹟桜ヶ丘周辺を走った)の代りとなる新しい自転車を選んでくれたのですが、(自転車に限らず)新しく買ったものをもったいぶってなかなかおろさない性格が遺憾なく発揮され、彼と一緒に行動するとき以外は、今までどおりギーコギーコと、ママチャリを漕いでいました(ヒキガエルを拾った夜も)。
ところが先週、少年と猛暑の中4時間ほどサイクリングした際、風を切って自転車を走らせる楽しさと、自転車で流す汗の気持ち良さを思い出しました。
翌日の日曜日、「昨日より暑い日になるでしょう」と、朝から天気予報が言ってましたが、ゾウのはな子に会いに行くのに(&アオノリュウゼツランをちゃんと見るため)、自転車で行ってみようと急に思い立ち、玉子焼きとウィンナーソーセージを焼き、おにぎり(昆布と青梅の梅干し)を握りました。すっかり、遠足気分?
野川は国分寺から三鷹にかけて、こんな感じで流れています(地図上、ハの字に直線が走っているが、左側がJR中央線で、右側が西武多摩川線。案内図は、野川公園の自然観察園前にあった)。
野川の源流は、国分寺崖線の崖上にある池(左端に緑色で表示されている大きな森の中にあり、日立研究所の敷地内なので普段は立入禁止)と、真姿の池など国分寺崖線から湧き出る水で、これらが合流して野川となり、国分寺崖線と平行する「はけの道」に沿って流れてゆきます。今回は寄らなかったけど、国分寺駅近くにある「殿ケ谷戸庭園」の池も源流の一つです。
野川は人々の生活に溶けこんでいて、散歩やジョギングや川遊びを楽しんでいる人がたくさんいることや、「はけの道」沿いには神社や庭園など、見どころがたくさんあることもわかりました(次回の課題?)。けっこう近くに住んでいるのに全然知らなかったとは、正しく「灯台もと暗し」ですね!
今回、まずは「お鷹の道」にある「真姿の池」を目指しました。名水百選に選ばれた水を水筒に汲んで、いざ川巡りに出発!というわけです。10分ほどで、万葉植物園に到着しました。あのヒキガエルは元気にやっているだろうか?
水を汲んでいる間に、もぎたてのトマトを冷水で冷やしました。後で食べたら、これがうまいのなんのって~♪
人も虫たちも、ここに集まるようです。ニワトリさんが顔を洗っていると、青色の翅がとても美しいルリシジミが水を飲みにきました(飛んでる写真が撮れず、美しい色をお見せすることができないのが残念です)。続いてカラスアゲハとアオスジアゲハが、ひらひら飛んできました。その直後、アキアカネの倍はある大型のトンボが目の前をよぎりました。緑色の大きな目玉の持ち主は、もしかして・・・オニヤンマ?
トンボの王様を見たのは数十年ぶりでした。私が子供の頃にも、オニヤンマは滅多に現れてくれず、カブトムシやミヤマクワガタ同様、子供たちの垂涎の的になっていました。まさか、オニヤンマがいるとは・・・興奮しました。ホバリングしてくれれば写真に収めることもできたのですが、飛んでいるところを写すのは、やはり無理だった?(写真はかろうじて写ったオニヤンマ。緑色も鮮やかな複眼が見えますか?)
オニヤンマのオスは、自分の縄張りをパトロールする性質があります。そのため、縄張りを行き来するオニヤンマの姿を、長時間眺めることができました。あの雄姿、今でも目に焼きついています。
時刻は11時。まだ10分しか走っていないのに、早くも1時間使ってしまいました。この調子で、13時半(はな子のランチタイム)までに井の頭に着けるでしょうか?
(続く・・・)