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『趣味悠々 ~リコーダーで奏でる懐かしのオールディーズ』

2009-10-07 23:40:00 | 音楽の森


 『山で元気に ~田部井淳子の登山入門』が無事終わりました。ルー大柴さん、お疲れさまでした!(再々放送をお願いします~)
 で、今月から新たに始まったのが、『ドレミから始めよう ~リコーダーで奏でる懐かしのオールディーズ』。
 ニワトリさんは弦楽器も好きですが(特に、皇太子様も演奏されるヴィオラが好きです)管楽器も大好きで、中でも「くろきん」が吹いているオーボエの音には、昔から魅せられてきました。
 だからといって、いつか自分がオーボエ吹きになるとは夢にも思いませんが、リコーダーだったら、もしかして吹けるかもしれません。実際、子供のときに練習したわけだし。手が小さかったせいか(あるいは手先が不器用なので指が上手く動かなかった?)小&中学校時代の音楽の授業でリコーダーを吹く時間になると、ド~ンと気持ちが暗くなり、はっきり言って嫌いでした(当時は週に一回ピアノを強制的に習わされていて、これが嫌で嫌で仕方がなかった。上達なんかするわけないよね)。テストになると学校を休みたくなりましたが、これを機会に再チャレンジしてみようかなあ~なんて少し考えたりして・・・。
(それともう一つ、リコーダーには人に言えない「秘密」があるのですが、いつかお話しできるでしょうか?)

 当時使っていたリコーダーが残っていれば、屋根裏からでも引っ張り出すのですが、どうだろう? 捨ててしまったような気もするし、何とはなしに残しておいたような気もするし・・・。
 新しくリコーダーを買って練習しようという気持ちにはまだ至っていませんが(どうせ買うならウクレレがいいな?とか)、とりあえず放送だけはきちんと見ようと、初回のこの日を楽しみにしていました。
 講師を務めてくれるのは、笛なら何でもござれの吉澤実さん。リコーダーとフルートの名演奏家です。生徒は、九十九一さんと村井美樹さん。初回を見る限り、良い人選だと思いました。九十九さんの軽いボケと美樹さんの可愛さで、見ることに関しては途中挫折はなさそうです。

 今後は、「ラヴ・ミー・テンダー」(リコーダーなので、オリジナルのアメリカ民謡「オーラ・リー」と表記したい。ハワードホークスが途中まで監督した『大自然の凱歌』で、フランシス・ファーマーが歌ってくれました)から始まって、「アメイジング・グレース」「ドナ・ドナ」「エデンの東」「カントリーロード」と名曲にチャレンジして、最後に二人が二重奏をしてくれるみたいです。
 それにしても、リコーダーの音色は素晴らしいですね。この季節にもあっているようで、秋の夜長の楽しみがまた一つできました。最初に「コンドルは飛んでゆく」が流れましたが(もう忘れてるけど流れたよね)、サイモンとガーファンクルやカーペンターズ、ビートルズなどの楽曲も、リコーダーと相性が良さそうな気がします。こっそり練習して、忘年会の余興にでも「アクロス・ザ・ユニヴァース」を吹けるようになれたら素敵ですが、これ以上趣味を増やしてどうする?

 番組の案内は、 → ここをクリック


三日前 ~AIMEE MANN Live at Sibuya AX

2009-08-28 23:53:54 | 音楽の森




 昨晩、大阪公演が終わった頃に書き出したのですが、睡魔に襲われ寝床へ退散しました。今日は、町田の国際版画美術館と青梅の赤塚富士夫会館に行ってきました! 久しぶりに「アオガエル」君にも乗れてスキッとしたことだし、ココロのバッテリーも充電完了?
 というわけで、三日前の東京公演(渋谷AX)の記事を書くことにします。

 19時08分、エイミーが駆け足でステージに登場しました。前回は5人のバンド編成でしたが(エイミーは、エレキギター、アコースティックギター、ベース、ピアノを弾いた)、今回はトリオのアコースティック編成。ステージに並んだ楽器と、最近の動向から「多分そうだろう」と予想していましたが、前回のバンド編成を大変気に入っていたので、「ちょっとがっかり・・・」というのが本音かな? でも、前回も来日したジェビン・ブルーニーが今回も一緒だったので、違和感はなかったです。
 エイミーの服装は? 前回はタンクトップの T シャツにジーンズでしたが、今回はDVDのようにジャケット(濃紺か黒)で身を固め、眼鏡をかけていました。知的なエイミーが、より知的に見えます(ハイスクールの先生にも見える。眼鏡フェチにはたまりません)。

 この日のライブは、日本のファンを意識したのか、映画『マグノリア』のサウンドトラックと、アルバム『ロスト・イン・スペース』からの選曲が多く、「10年前の曲だけど」とことわりを入れながら『マグノリア』から7曲(内1曲は、『バチュラーNo.2』にも収録。日本盤には「Save Me」もボーナストラックとして収録)、『ロスト・イン・スペース』から4曲歌ってくれました。中でも「Nightmare Girl」は『ロスト・イン・スペース』の特別盤にしか入っていない曲で、エイミーは「今回はB面の歌ばかりになってしまったけど・・・」みたいなことを喋っていました。
(すいません。英語が聞き取れなくて・・・唯一完全に理解できたのは、観客の一人が発した「Thank you for coming Japan!」に、「Thank you for coming!」と優しく返したところ)
 三人は、入れ代わり立ち代わり色々な楽器を演奏しました。特にジェビンは忙しくステージを移動し、エイミーからチャチャを入れられていました。エイミー自身も、アコースティックギターを弾きながらハイハットを叩いたり、「上手くないけど」と言いつつリコーダーを少しだけ吹き(これが綺麗な音色でした)、本業?のベースについては、定番の「Amature」や「Driving Sideways」などで披露してくれました。

 自分のチケットは、整理番号が345番。前回の経験から前から5列以内に陣取れると踏んだのですが、ステージから約4m、4列目のほぼ正面を確保できました。1時間の待ち時間も含めて2時間半立っていたので完全に腰に来ましたが、この距離で聴けるなら、死んでもいい? ジョニ・ミッチェルやキャロル・キング、リッキー・リー・ジョーンズに匹敵する音楽家を(ジャンルは違うけれどヘレン・メリルとか。歌詞やメロディに加えて、エイミーの声が好きなんです)、目と鼻の先で聴くことができるなんて・・・最高です。
 すでに触れましたが、「Par for the Course」が流れてきたときは鳥肌が立ちました。大好きな曲だけれど、生で聴くことはない、と思っていました。古いアルバムだと、「You Could Make a Killing」が聴けたのも嬉しく、9年前の奈良&京都旅行を思い出しました。聴きたい曲は、山ほどあります。こうなったら、次は4年後などと言わず、来年必ず来てくださいね~♪

セットリスト
01.Moth (『ロスト・イン・スペース』)
02.Nightmare Girl (『ロスト・イン・スペース』特別盤)
03.Momentum (『マグノリア』)
04.Build the Wall (『マグノリア』)
05.Par for the Course (『アイム・ウィズ・スチューピッド』)
06.This Is How It Goes(『ロスト・イン・スペース』)
07.Amatur(『アイム・ウィズ・スチューピッド』)
08.Wise Up(『マグノリア』)
09.Save Me(『マグノリア』)
10.You Could Make a Killing(『アイム・ウィズ・スチューピッド』)
11.Little Bomb(『フォーゴットン・アーム』
12.31Today(『スマイラーズ』)
13.Freeway(『スマイラーズ』)
14.Driving Sideways(『マグノリア』)
15.Today’s the Day(『ロスト・イン・スペース』)
16.One(『マグノリア』)
17.Voice’s Carry(【ティル・チューズデー】時代)
18.Deathly(『マグノリア』『バチュラーNo.2』)

 次回は、「That’s Just What You Are」「How Am I Differnt」「You Do」「I’ve Had It」を聴きたいな~♪

 当時の模様は、 → ここをクリック


AIMEE MANN Live at Shibuya AX

2009-08-25 23:57:00 | 音楽の森


 22時過ぎに帰宅しました。四年ぶりに DIVA と再会することができましたが、予想どおり、あっという間に時間が過ぎてしまいました。もう少し経つと「セットリスト」など色々な情報が集まってくると思いますが、二日後の大阪公演を楽しみにしている方もいらっしゃると思うので、ネタばれはやめておこうと思います。
 というか、ネタばれしようにもニワトリさんの記憶力では無理な話で、もちろん知らない曲は一曲もないのに、今となっては最後の3曲しか正確に答えられません。全部で18曲ぐらい歌ってくれたと思うのですが・・・。
(帰宅後、彼女のCDを聴きながらセットリストを作ろうと思ったのですが、同じ曲なのに違う曲のようで、かえって混乱しちゃった? こんなまどろこしい言い方でなく、早く喋りたいよ~)

 前回のエイミーは、DVD『 Live at St.Ann 』と同じメンバーで来日してくれ、ということは、かなり「ロック」なエイミーが聴ける!と嬉しくなったのですが、曲目についてはDVDとは(当然)違う内容で、最新アルバム『 The Forgottten Arm 』のナンバーが非常に多かったために、「アルバムのプロモーション・ツアーなの?」かと、チラッと思ったりもしました。今回のエイミーも、前作とはガラッと雰囲気を変えた最新アルバム『 @#%&*! SMILERS 』のスタイルで来るのかな? と思いました。
(この先は、まだ封印)
 懐かしい顔も見られました。前回、恵比寿麦酒(会場も恵比寿だった・・・)を片手にキーボードを弾いていたティム・バートン似のジェビン・ブルーニ―です!
(今回はビールでなくてワイングラスだったけど。ああ~、もっと喋りたい!)

 最後に、これだけは喋らずにいられないのですが、今回の個人的目玉は「 Par for the Course 」。アルバム『 I’m with Stupid 』に収録されている重たい曲なのですが、あの魅力的な声を低域から高域まで味わえる隠れ名曲です。まさか、生で聴けるなんて・・・もうこれだけで元は取れた?と思ったのですが、この曲が聴けるなら、あの曲もあの曲もそれからあの曲も、もっともっと生で聴きたい、という想いが一層強くなってしまい・・・詳細は二日後に!


いよいよ明日! ~エイミー・マン来日公演

2009-08-24 11:55:00 | 音楽の森


 Aimee Mann のアルバム『@#%&*! SMILERS』を聴きながら、この文章を書いています。4年ぶりの東京公演まで、残すところあと一日!です。
 奇蹟とも言われた前回の来日公演から、早いもので4年の年月が経ってしまいましたが、本当にあっという間でした。「リキッドルーム」での二日間が、何だか昨日のことのように思われて仕方ないのだけれど、きっと、エイミーに関しては(最近はもう一人のエイミーにご執心?)時間はあってないようなものなんだと思います。
 写真のTシャツは、彼女が4年前に着ていた(公演二日目)もので、胸のところに「幸運漁港」という文字がプリントされていました。自分はその不思議な四文字を手が届くくらい近くで確認していたのですが、感想を綴っている間に「幸福漁港」と変換してしまい、最後まで間違いに気が付きませんでした。それくらい幸福だったのでしょう。その割にライブ会場では、信じられないくらい冷静に聴いている自分に腹が立ったくらいなのですが・・・。
 今回はどんな編成で、どんな曲を聴かせてくれるのか? 前回と同じように現実感が希薄なまま時間が流れていき、ふと我に帰ったら終わっているかもしれません。それを考えると、明日を待っている今が一番幸せだったりして・・・。
 いよいよ明日、エイミーに逢える!

 その前に夜勤があります。浮かれ過ぎないように・・・。


僥倖 ~エイミー・マン、4年ぶりの来日公演

2009-07-11 23:57:30 | 音楽の森


猫と一緒に(手前の丸い影)、最新アルバム『スマイラーズ』のオマケDVDを視聴する。


 エイミー・マンが待望の来日を果たし、ライヴ会場で「今度は19年も待たさないわ」と言ったとおり、2009年8月(25日=東京&27日=大阪)、4年ぶりの来日公演が決定しました。
 といっても・・・気づいたのは、昨日(10日)の深夜。前回公演のときに利用した【e+】のプレオーダーは既に終了していました。ということは、今日11日午前10時の一般発売に賭けるしかない! 
 前回は、一般発売初日にソールドアウトしたため、急きょ、東京(リキッドルーム)の追加公演が組まれ、自分は東京の本公演と追加公演をプレオーダーで確保することができました。今日は仕事だったのですが、待ち合わせた場所でインターネットが使える幸運に恵まれ、10時になると同時に【e+】にアクセスしました。
 が、しかし、「ただ今、大変混みあっております」の表示が出て、こちらもフリーズしてしまいました。
「そうだよな、そんなに簡単につながるわけないよな~」
 10分ほどその繰り返しで、「もっと前に気づくべきだった・・・」と後悔し出しときに偶然ログインでき、予定どおり?チケットを確保することができました。2Fの椅子席はすでに売り切れていましたが、自分は最初からスタンディングでいくつもりだったので問題なし。この整理番号だと、かぶりつきは無理だと思うけど・・・。

 4年前にライヴに行った直後から、定期的にエイミーのHPや掲示板で確かめていましたが、去年あたりからすっかり怠るようになってしまいました。「どうせ来ない」というあきらめもあったのかもしれないけれど、それ以前に、ここ2年はライヴやコンサートに行っておらず、モチベーションを完全に失っていました。
 ところが今週の木曜日、実に2年ぶりになるのだけれど、音楽&映画好きな仲間が集まり、映画館を完全に凌駕するブルーレイの映像や、そこに本人がいるのではないかと思うような音を聴かされ、俄然やる気が戻ってきたのです。
 翌日、このまま部屋を物置(最近は猫小屋だけど・・・)にしては駄目だと、久しぶりにスピーカーを鳴らしてみました。満足できる代物ではなかったのですが、エイミー・マンとレイチェル・ヤマガタを聴いていたらライヴに行きたくなり、二人のHPを訪ねてみると・・・何とレイチェルは、今年2月に【ブルーノート東京】!で公演していました。もしかしたらエイミーも?(慌ててクリック)

 それにしても、久しぶりに友人と顔を合わせなければ、プロジェクターを稼働させることもスピーカーを鳴らすこともなく、当然ながらエイミーの来日にも気づかず、後で地団太を踏んだことでしょう。彼女のライヴに行かれるようになったのは僥倖以外の何ものでもなく、素晴らしくコアな友人たちのおかげです。本当にありがとうございました。我が家においては現在、猫以外に見せるものも聴かせるものもありませんが、いつでもお越しください。「絵」については、今年中には何とかするつもり・・・。


    

(左)『31 TODAY』を唄うエイミーを見上げるネコ(傾いてごめんなさい)。
(右)曲の途中で、可愛い子猫が登場。ますます興味を覚えたのか、耳をピクピクさせていた。


 今朝出かけるときに、こんな感じで見送ってくれた。今日は仕事!で人形劇(カッパ座の『なないろのにじ』が立川に!)を観られてラッキー~♪ 着ぐるみがミュージカルを演じるのだけど、個々のキャラクターの表情の豊かさに驚かされた。着ぐるみでこれほど演じられるとは凄い!


Shout It Loud!

2009-02-13 23:55:25 | 音楽の森


 その日は普通に夜勤だったせいか、誕生日だということをすっかり忘れていました。前々日に妹がケーキを買ってきてくれたのに、「おいしかった」ことしか覚えていません(だから?ブログを見たとき、とても嬉しかったです)。

 先ほどまで、久し振りに音楽を聴いていました。いや、正確にいえば(音楽を聴いて)体を動かしていました。遠い昔に、ラジオカセットやシステムコンポで聴いた曲の数々・・・一緒に歌い、体を動かし、いい汗かきました。あ~、楽しかった~♪

01.『鹿男あをによし』のエンディングテーマ。鹿せんべいをくれよ~!
02.「僕のコダクローム」(ポール・サイモン)。S&G時代から大好きでした。
03.「テイク・ア・チャンス・オン・ミー」(ABBA)。もちろん、映画『マンマ・ミーア』から。
04.「ステイ・アライヴ」(ビージーズ)。元祖ボンクラ映画?(題名はあえて伏せる)のオープニング。トラ、格好良かったよ!
05.「ロックン・ロール・オール・ナイト」(KISS)。この曲が演奏されるとボルテージが跳ね上がり、エンドレスに燃える!
06.「マイ・ブレイン・イズ・ハンギング・アップ・サイド・ダウン」(ラモーンズ)。映画『スクール・オブ・ロック』の一番好きなシーンで流れる。
07.「愛のデュエット」(ジョン・トラヴォルタ&オリビア・N・ジョン)。映画『グリース』の乗り乗りナンバー。TV放映時の吹替えが野口五郎と桜田淳子! もはや伝説でしょう。
08.「オンリー・ザ・ヤング」(ジャーニー)。ワシもまだ現役だ~い!
09.「甘い罠」(チープトリック)。 ♪ I want you to want me ♪
10.「ドント・ゲット・ミー・ロング」(プリテンダーズ)。この曲を聴くと体が勝手に踊り出す~。
11.「セイブ・ミー」(エイミー・マン)。私のディーヴァ、エイミー!
12.「青春の旅立ち」(アート・ガーファンクル)。女の子がEPをくれた。その頃も今も「Traveling boy」の自分。
13.「僕とフリオと校庭で」(ポール・サイモン)。映画『ロイヤル・テネンバウムズ』でも、印象的なシーンのBGMに使われてた。
14.「スーパー・トゥルーパー」(ABBA)。昔から大好きな曲だったけれど、『マンマ・ミーア』のおかげで、ますます好きに!
15.「狂気の叫び」(KISS)。「シャリー・シャリー・シャリラッラ~」と大合唱!
16.「君の瞳に恋してる」(ボーイズ・タウン・ギャング)。故ヒース・レジャーも熱唱した!
17.「そよ風の誘惑」(オリビア・N・ジョン)。昔、オリビアのこと、とても好きでした・・・。
18.「Love Grows 恋のほのお」(エジソン・ライトハウス)。映画『愛しのローズマリー』でも、最後に流れた素敵な曲。
19.「PROMISE」(When In Roma)。映画『ナポレオン・ダイナマイト』のエンディングを飾った爽やかな曲。
20.「ダンシング・クイーン」(ABBA)。それでは、おやすみなさい。良い夢を~♪


『のだめカンタービレ』第21巻 ~決別

2008-09-30 23:57:00 | 音楽の森


 
 忘れていたわけではないけれど、『のだめカンタービレ』に登場する芸術家の卵たちは、様々な想いを抱えながら今日も巴里の空の下を歩いています。
 単行本の扉に、二ノ宮知子さんのひと言が添えられているのですが、第21巻はソン・ルイについて、ポロッと本音を・・・
「Rui が好きなので言いたいことを含め色々描けて良かったです」
 私も、孫 Rui 好きです。

 のだめとソン・ルイはライバルといってもいい関係で、生まれも育ちも全然異なるけれど、合わせ鏡のようによく似ている。私生活では、二人とも部屋の片づけがまるでできないし、料理も大の苦手ときている。二人とも世話してくれる人(ルイ=母親、のだめ=ちあき?)を必要としていて、二人とも(音楽が啓示だったにしても)千秋のことを好きになってしまった。
 音楽面では何といっても、オクレール先生との関係が非常に象徴的だ。オクレール先生は二人の演奏が好きで、この二人を決してほっておけない。千秋も同じようなことを感じている。そして二人は、互いのピアノ演奏に大いに触発されていた。
 21巻では、のだめはソン・ルイのラヴェル(ピアノ協奏曲)に触発されるどころか、「千秋センパイとやりたかったことを全部ソン・ルイにやられてしまった」とやる気を失ってしまうが、その前はソン・ルイが、のだめのピアノ演奏を聴いてただならぬ想いを感じていた(第18巻)。彼女にとって幸運だったのは、ピアノから離れたかった時期に「のだめの演奏を聴いたこと」だろう。そのおかげで(その後、千秋と会ったせいもある)ソン・ルイは、自分とピアノへの情熱を取り戻す。のだめにとって不幸だったのは、ピアノに対して真剣に向き合い、もがいているときに、ソン・ルイの演奏を聴いてしまったことに違いない。

 だが、ソン・ルイにとっても、幸福な時間は長くは続かない。ほんの少し、千秋は心を動かされたかもしれないけれど、「リハーサルから本番まで、楽しい音楽の時間」が終わってしまえば、彼女はせつない恋心にほろりと涙を流すしかない。この先、二人の間に恋が芽生えるかもしれないが、音楽でしか千秋とつながっていられない。
 実は、のだめの千秋への一途な想いと、二人が曲がりなりにも恋人同士であることが、のだめの足かせになってしまっているのだが、千秋はそれに気がついているのだろうか?
 のだめの「結婚してくださサイ」という言葉を聞いて、千秋が「こいつ、(音楽から)逃げた」と思ってしまう気持ちもわからないでもないが、今の状態を続けていれば、彼女はいつまでもヒナのまま、音楽家として巣立つことができないような気がする。別れるか、結婚するか、どちらかを選ぶべきだ。
(のだめにとって結婚は足かせにはならないが、千秋には重すぎるか?)
 もっとも、千秋が究極の選択をする前に、シュトーレゼマンが(自分の耳が聞こえなくなる前に)のだめを何とかしてくれるような気がするので、そうなると第22巻の発売が今から待ち遠しい。ソン・ルイは狂言回しではなく、これからもどんどん登場して欲しく、黒木君とターニャの恋も進展してくれると嬉しいのだが・・・。 


飛行船「ヒロリン」号で大空を泳ぐ!

2008-08-10 13:39:10 | 音楽の森



 (・・・昨日の続き)アン=マーグレットとエイミー・マン。声質は全然違うけど、二人ともまず第一に声が好きなのです(顔もいいけどね)。そんな彼女たちの声を(しかもアナログで)聴いた直後に、岩崎宏美のサードアルバム『飛行船』の紙ジャケCDをかけました。
 1曲目は、それまでのカタカナ(=題名)路線から一転したシングル曲「未来」(ライナーノーツに、最初のシングル3枚の題名はカタカナにしなさいと、「新宿の母」が占ってくれたことを書いている)。いきなり、ぶっ飛びました。やや、聴き劣りするかもしれないと覚悟していたのですが(ごめん!)、聴き劣りするどころか、アルバムどおりの「まんまるの飛行船」(本人談)が夏空にいきなり現れたから!
 一昨日聴いたデビューアルバム『あおぞら』とセカンドアルバム『ファンタジー』でも、「天まで響け!」のキャッチフレーズどおりの、とても新人とは思えない歌唱力に唸るだけだったのですが、1年も経たないうちに一段と磨きがかかっていました。
 デビュー当時から筒見京平さんに「君は多分、高音を色んな人に褒められるだろうけど、君の良さは中低音にあるんだよ」と、言われてきたそうです。意気に感じて、発声練習を続けていたんでしょうね。低音がより出るようになったから、澄んだ高音もますます小鳥の歌声みたいに軽やかになりました。

 自分の耳を自慢するわけではありませんが、彼女が「頑張って低音で歌っているのがわかる」と評した「ワンウェイ・ラブ」は、当時とても好きな曲でした。そうそう、彼女は中低音がいいんですよ~♪ このアルバムでは、シングルカットされた「未来」、「ワンウェイラブ」、ちょっと地味だけど千明哲也(歌詞)の題名がツボにはまった「ケン待っててあげる」、そしてラストを飾る「愛の飛行船」が特にお気に入りだったのですが、今聴くと、松本隆に初めて書いてもらった「美しい夏」(「ワンウェイ・ラブ」も彼の作詞)も、いいですね~、こんなに美しい曲だったとは・・・ボーナストラックの「感傷時代」(「未来」のB面でアルバム未収録)共々、新鮮な気持ちで聴くことができました。

 【岩崎宏美 紙ジャケット・コレクション】は、音も凄い! 彼女の歌唱力と、ビクター・オーケストラによる分厚い演奏を忠実に伝えるべく、リマスタリングをFLAIR MASTERING WORKSが担当、素晴らしい仕上がりに心底感動しました。
 また、彼女自身によるライナーノーツが、思い出話もとても楽しいエッセイになっていて、「彼女の肉声も聞ける楽しさ」とでも言ったらいいでしょうか、いよいよハマっていきそう~♪
(今では好評な『飛行船』の合成ジャケット写真。完成したアルバムを見て、「代々木公園で空抜き写真を撮るからと言われて、苦労して脚立の高い所に登ったのに・・・何これ?」と唖然としたのも、今では良い思い出ですね)



 おでこ全開(本人談)のデビューアルバム『あおぞら』だけど、ずば抜けた歌唱力に今更ながら驚かされました。正しく「天まで響く」歌声ですね~、よく伸びる高音(だって、16歳だから?)と、16歳とは思えない大人びた表現力に、脱帽するのみのニワトリです。「ロマンス」で一気にファンになったけど、ヒロリンがこんなに凄い人だったとは・・・コンサートの定番になった「月見草」など、懐かしさにむせび泣く? と同時に、岩崎宏美を再発見しました! (ジャケットの撮影は砧公園だったそうです。ライナーノーツも必読!)



 これぞ、私の(アイドルとしての)宏美ちゃん(こっ恥ずかしくて、ヒロリンとは呼んだことはない)と言いたい「ジャケット写真」(撮影は代々木公園)が、何とも甘酸っぱい郷愁を運んでくれるセカンドアルバム『ファンタジー』だけど、中身の方は恐ろしく斬新だったんですね~。このアルバム、私も持っていたのですが、すっかり記憶から抜け落ちていたのが、全曲に糸居五郎のDJがついていたこと。
 当時、糸居さんと小林克也は神様みたいな人だったのですが、このときばかりは、「(多分)大好きな岩崎宏美の曲にDJなんかいらない」と、猛反発したのかもしれません。いつの間にか、手放してしまっているし・・・。ところがどっこい、今になると、糸居さんのDJが入っていていて、ほんとに良かった~♪ もう二度とあの声を聞くことができないのですよね~、彼女がちょっと照れくさそうに,糸居さんに答えているのもGOOD! 最高のコラボレーションです。ボーナストラックで、DJなしの『ファンタジー』も聴けるのですが、聴いていません。大好きだった「パピヨン」から始まって、「センチメンタル」で幕を閉じる『ファンタジー』、名曲「愛よ、おやすみ」や、意外と好きだった「おしゃれな感情」など、ノンストップで楽しめる名盤です!


前期 9+1枚(カバーアルバム)とライブBOX

 今日はこれから泊まりの勤務です。それにしてもデビューから1年で、これほど完成度の高い3枚のアルバムを出していたなんて・・・録音にテレビにコンサートと、超ハードなスケジュールをこなしていたんですね。


ヒロリン効果? 

2008-08-09 23:55:55 | 音楽の森


 

 土曜日は、もうひと株も開花したアオノリュウぜツランを見に行った帰りにでディスクユニオンに寄りました。岩崎宏美のアナログLPを探してみようか?という気持ちになったのです。
 残念ながら、1枚もありませんでした。でも、その代りに何と、アン=マーグレットの『バチュラー・パラダイス』がありました。1993年の復刻LPですが、盤質=Aで1260円は安い!すかさず抜き取りました。 さらに、新入荷のロックのコーナーに、エイミー・マンの『バチュラーNO.2』が!! こちらはシリアルナンバー入り(№1898)の180g重量盤です。その他にも結構出てきたのですが、涙を呑んで4枚=6150円にとどめました。(散在しまくっている上に、エイミーが2980円と高かった)
 今月は久しぶりに後輩が美容師をしている美容院で髪を切ろうと思ったのですが、1000円床屋に変更しました。美容院で髪を切ったと思えば、たった1000円で4枚のLPを手に入れた計算になる? セコイこと言ってますが、なんだかんだ言っても、自由にお金を使える身なのだから、それこそバチュラー・パラダイスだったりして?

 『バチュラー・パラダイス』は紙ジャケットCDを持っているので、どれだけ聴いた印象が変わるか?非常に楽しみだったのですが、やっぱりアナログはいい~! 
 ノイズはCDの方が少なく(オリジナルに伴うノイズがあった)、一つ一つの音もクリアなのですが、最初は「おおっ~」と思っても、聴いているうちに耳が慣れてしまいます。アナログの方が全体的に艶っぽく、いつまでも聴いていたい心地良さというか、耳触りの良さがありますね~。
 A面を聴き比べたところ、12cm対30cmというジャケットの差がそのままCDとLPの差かもしれないと思いました。12cmで構わない人はCDで十分というか、アナログLPは聴けば聴くほどすり減ってゆくので、ここぞというときしか聴けないし・・・1曲目の「バチュラー・パラダイス」に3か所も大きな傷があって、ブチッブチッと音が途切れたところで喜びも半減してしまいました。もう1枚、探さなきゃ! 
 アナログレコードの場合、カートリッジを交換するだけで全く違った音が出てくるそうです。自分の中でもアナログレコードが復権していることもあり、レコード・プレーヤーを現在使用しているデノンの普及版(一番安いプレーヤー)から、本格的なものに変えてみたくなっちゃった・・・。


 
 こちらは、映画『マグノリア』の元になったエイミー・マンの『バチュラー No.2』。レコード会社との軋轢に苦しんだ彼女は、自分でレーベルを立ち上げた。プリントされているドードー鳥(に自分をなぞらえた)は絶滅したけれど、エイミーは自己を確立することができた。全て名曲。『バチュラー No.2』には、『マグノリア』のサントラから「セイブ・ミー」をボーナストラックに加えた日本盤CDに、オリジナル米国盤CD、SACDも聴けるハイブリッド盤、そして180gのアナログ重量盤が発売されている。ハイブリッド盤とアナログ重量盤はオリジナル音源のリマスタリング盤。今の環境では、SACDを聴くことはできないけれど、リマスタリングされたCD(ハイブリッド盤を去年買った)とアナログLPを聴き比べると、やはりアナログに軍配が上がった・・・。



 トム・ウェイツが2枚あった。デビューアルバムの『クロージング・タイム』と映画『ワン・フロム・ザ・ハート』のサントラ盤。違う場所に置いてあったけれど、同じ人が手放したのかもしれない。盤質はBで、いきなり音飛びもしたけど、初めて聴くアナログの声に感激(トム・ウェイツを好きになったのは、ジャームッシュの映画『ダウン・バイ・ロー』からなので、すでにCDの時代だった)。サントラは、クリスタル・ゲイルの歌声(トムとのデュエットもあり)を、トムのピアノでたっぷり聴けるだけで「買い」だ。これで840円は死ぬほど安い! これも岩崎宏美サマサマなんだけど、この後聴いたヒロリンの声に、さらに驚かされるニワトリだった・・・(続く)


センチメンタル ~28年ぶりにアルバム『WISH』を聴いて・・・

2008-08-04 23:57:10 | 音楽の森



 赤塚不二夫さんが亡くなった。青梅の『赤塚不二夫記念館』を訪ねずに・・・非常に残念だけど、記念館に行こう! そこにいけば、もう淋しくない。ウナギイヌやニャロメを生み出した天才バカボンのパパ(作家)に逢える。
 赤塚不二夫といえば、(前にも少し触れたが)大好きな映画『まぼろしの市街戦』を思い出す。クライマックスの馬鹿馬鹿しい撃ち合いは、赤塚不二夫しか思いつかないギャグだった。もちろん彼とは縁もゆかりもないけれど、この作品が彼の漫画を映画化したもののように思えてならない。

 ところで、今日は赤塚不二夫さんのお話ではない。昨日の日曜日、やや本格的に自転車を漕いでみたら「青春」が還ってきたニワトリさんだが(不二夫さんがタモリと面白いことをやっていた頃だ)、あんこさんのブログ『お出かけですか~レレレのレ~』を読んで、山崎ハコを聴こうと思った。
 先日購入したアナログレコード『飛びます』をターンテーブルに乗せる。やっぱり彼女は素晴らしかった。B面を聴く余力がなかったので、A面を聴き終わったところで、軽めのレコードはないかと数少ないレコードを物色(値段がついたレコードを全部手放してしまったことが悔やまれる・・・)、岩崎宏美の『WISH』を取り出した。

 『WISH』は、1980年に発表された9枚目のオリジナルアルバムだ。岩崎宏美といえばイコール筒見京平というぐらい相性が良く、このアルバムも筒見京平が全曲作曲、LAで録音された。気のせいではなく、全体を通して、西海岸を思わせる爽やかな風が終始吹いている、そんなアルバムである。
 ちょうどその頃、二度目のMY「宏美」ブームが来た。このアルバムを非常に気に入り、よく聴いているうちに再び彼女にハマってしまった。個々の曲も優れていたけど、アルバムを通しで聴くと、小説を1冊読んだような気持ちになった。
 何人かの友達にも「今度のアルバムはすごくいいよ~」と、進んで貸してあげたのだが、戻ってきたレコードを聴いて仰天した。音がすっかり擦り切れてしまっているではないか。いったいどんな針で聴いたのだろう? 腹が立った。気分はサイテー!
 そして・・・28年ぶりに聴くヒロリンの声はやはり擦り切れていたけれど、CDとは比べるまでもない素敵な音に部屋中満たされた。あまりの良さに聴き惚れ、A面が終わると速やかにレコードを裏返しB面も聴き、昔と同じように小説を読了したような爽快感を味わった。それにしても、彼女の声にこんなに魅せられるとは・・・。

 そもそも彼女とは、「あなたお願いよ 席をたたないで」の『ロマンス』の頃からのつきあいだ。妹の良美さんがデビューした頃は、姉妹揃って聴いたものだ。コンサートにもよく出かけた(岩崎宏美を最後に観たのはミュージカル『レ・ミゼラブル』。コゼットの母親ファンティーヌを演じていた)。
 『ロマンス』も良かったが、『センチメンタル』を聴いたときは、こんな素晴らしい歌はないと思った。今でも『センチメンタル』が一番好きかもしれない。テレビの音楽番組で歌っているところを、普及し始めたラジカセに録音した。
 録音中は録音マイク片手に息を殺してじっとしているのだけれど、「ご飯ですよ~」と呼ばれて、うっかり「は~い」と答えてしまったことがある。それが『センチメンタル』の間奏場面だったこともあって、間抜けな「は~い」までしっかり録音されてしまった。(今思えば、『万華鏡』に録音されてしまったという幽霊の声より貴重かも?そのあとシングルレコードを買ったので、再録しなかった)

 あまりにも良かったので、Amazonで検索をかけてみた。そしたら出るわ出るわ、彼女の復刻盤CDが、しかも紙ジャケット仕様&彼女のライナーノーツ付で!
 たまらず、デビューアルバム『あおぞら』から9枚目の『WISH』まで、目をつぶって(支払どうする?)クリックしてしまった・・・池玲子&杉本美樹のDVDと一緒に注文したので、手元に届くのは8日以降になるけど、もう嬉しくて、エジソン・ライトハウスの『愛しのローズマリー』を聴きながら踊りまくったよ~♪


 岩崎宏美のアナログレコードは、3枚組ベスト『宏美』に、アルバム『10カラット・ダイアモンド』『WISH』、シングル数曲が手元に残った。今後、増やせるか?

【追記】あれから少し調べてみたら、2007年2月~5月、岩崎宏美のアナログLP22枚(1976年のファーストアルバム『あおぞら』から1988年の『Me too』までカバーアルバム3枚を含む)が紙ジャケット仕様で発売され、異例ともいえる大ヒットになったそうだ。コアなファンのための限定仕様にせず、どこから入ってもいいと間口を広げたのが成功につながったが、リマスタリングされた音源にオークションなどで高値で取引されている激レアな曲をボーナストラックに加え(何と123曲も!)、22枚全てに彼女自身のライナーノーツを添えてもらう、といった「過剰な愛」がこうした奇蹟を可能にしたのだと思う。今回は懐具合も考慮して前期(というか、自分が聴いていた頃)10枚(内オリジナル9枚)にとどめたが、以後のアルバムも聴きごたえがありそうで、またひとつ楽しみが増えた。そうなると、是非復刻させてほしいのがアナログLPだ。180gの重量盤で再販されてくれれば絶対買うんだけどなあ~♪