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『ちりとてちん』第17週(92) ~喜代美デー

2008-01-21 18:41:30 | 連続テレビ小説


 今日の一席は、喜代美が選んだペアトレーナー!
(次席は、五木ひろしの「じゃあ、今日のところはコレ〔=60円〕で」)
 喜代美でなければ選べない絵柄のペアトレーナー(フード付)をいったいどこから探し出してきたのか、はたまた衣装の方が作ってしまわれたのか、そのあたりは定かではありませんが、小技が見事に決まりました。
(あんこさんご指摘の「友春」のファッションセンスに、草原兄さんの普段着などのダサい系から、小次郎&小草若&四草の垢抜けたお洒落感覚、草々は両方いけるクチですね。「さば街道Tシャツ」に「ノープロブレム」といい、衣装部門も光ってます)
 しかも、草々が着ていたトレーナーをなぜか小草若が着ている「サゲ」が最高に(底抜けは禁止なので?)たまりませんがな~~!

 「二人が仲の良いところをお母さんに見せつければ~」と、五木ひろしが古典的に思いついてくれた「名案」を、これ幸いと己のために利用する喜代美。相変わらず「卑屈さ」全開です。でも喜代美は、奈津子はん言うところの「おつきあいの過程」を一切経験することなく結婚してしまったんですよね。今となって考えてみると、この二人に「普通のおつきあい」ができたとは思えませんが、たった数時間でも憧れのペアルックを着て、彼氏と腕組み「この世の春」を満喫できて良かった良かった。私もお礼申し上げます。
「ありがとう、ひろし!」
(ところで、今日まで毎日、カレー食べていたんですね・・・

「ってことは?」
「越前そば、おごってください」
 ということで、私を含めて「徒然亭欠乏症」に陥っていた人々にとっては、月曜日から「嬉しい方の全員集合」となりました。
 何か「含み」のある発言になってしまったのは・・・だってさ、今日の魚屋食堂を見た限りでは、やはり友春が婿養子になる必要はなさそうなのに、冒頭いきなり「婿養子になった」と断言されちゃったから。松江さん(ドウランはどこ行った?)はお店を糸子さんにまかせて病院に付き添いに行くほど上機嫌だけど、静さん(友春の母)が心労で寝込んでいないか心配です。

 夕食後も工房にこもる秀臣さんと、魚屋食堂の床をモップがけする糸子さん。今週は、この二人の素敵なドラマが楽しめそうですね!(清海はいつ~?)


『ちりとてちん』第16週(91) ~人のふり見て我が塗り直せ

2008-01-20 18:18:25 | 連続テレビ小説


 土曜日23時過ぎに帰宅して、ひと段落してからいただいたコメントの返事を書いていたら、すっかり夜も更けてしまいました。それから、録画してあった『ちりとてん』を見たのが午前3時過ぎ。7時に起床して「はな子」の様子を伺いに行き、午後は掃除洗濯後に昼寝を2時間。そろそろと起き出し、夕刻パソコンの前に座ります。

 「大絶賛」していたドラマにケチをつける気はなかったのですが、大好きだったドラマだからケチの一つもつけたくなるわけでして、楽しんでいる皆様を攻撃するつもりは毛頭ございませんので、その点はご了承くださいませ。今週のお題が「人のふり見て我が(箸)塗り直せ」ですから、そのように心がけていく所存です。

 結局、このドラマを作っている人々は「確信犯」なので、松江さんはあのように様変わりはするけど、(「三つ子の魂百まで」)人が変わることは絶対にないわけです。
 「態度が豹変する」という意味では正典さんの「五木ひろし」がいい例ですが、私なんてもっとひどいでしょうね。ミーハーだから。草々くんが「五木ひろし」の顔を知らないのも彼らしい「素晴らしい」演出だと思います。ところで、友春君の姿を見なかったところをみると、私が野暮なことを言わなくても、きちんと話し合いがなされたのかもしれませんね。
 喜代美の「卑屈さ」にしたって、昨日皆の前であれだけしっかり自分の気持ちを言えたのに、「変わらない」どころか、今日は戦々恐々と草々の顔色を伺っているわけでして(草々が彼自身の言葉で喜代美に語りかけてくれたので、今後アホなニワトリが夫婦喧嘩に口出すことは二度とないと思います)、草原兄さんが「噛むのが難しい」台詞で噛んでしまうのと同じように、21年間身についたものはそう簡単にはなくなったりしない、ということ。つまり、これが「ちりとてちん」の世界なのだから、アホな私もその意味での「抵抗」はやめました。

 最後に一つだけ「突っこみ」ますと、五木ひろしさんとのご縁は、偶然で押し通す手もあったのでは?
 今回ならば、五木ひろしが、奈津子はんが以前に書いた記事を元に若狭塗箸を買いに来て、五木ひろしを知らない草々と(売り子とお客さんの)普通の会話をしている間に、誰かが気づいて大騒ぎとなり(もちろん正典さんは豹変する)、「あっ、あなたはあのときの娘さん! その節は時間がなく、立ち去ってしまって失礼しました。今日はお母さんはご在宅ですか?」で、1回切ってしまってもよかったと思います。小浜の至るところで五木ひろしの目撃情報が流れるのですが(魚屋にも来る)、糸子さんだけは本人に会えないものだから「陰謀説」をいよいよ信じこんでしまい、とりあえず来週に続いた展開の方が面白かったかと・・・

 清海様が来週登場するとの噂が・・・そちらも楽しみです。で、『ちりとてちん』の原作者は、奈津子はんだったんですね!


『ちりとてちん』第16週(90) ~踊るアホウと見るアホウ

2008-01-18 18:47:47 | 連続テレビ小説


 昨日、息子に厳しい言葉を投げつけた秀臣さんは、責任感の大変強い人であると同時に、現実的で柔軟な発想の持ち主なので(若狭塗箸の伝統を守るために師匠とは違う道を選んだことからも伺えます)、「決して順子のことを傷つけることはない」とは思っていましたが、糸子さんのひと声で関係者が一堂に会し、秀臣さんが野口家にまず謝罪し、それから正式に「順子さんを嫁に迎えたい」意を述べた時点で、肩の荷が軽くなりました。
 
 それぞれの人がそれぞれの立場から意見を述べました。冷静な観察力を通り越して気色悪い正平君(糸子さんと正典さんのいいとこどりが正平君で、その反対が喜○美だったんですね)に、うまい突っこみで雰囲気を和らげながら進行役を果たした正典さん。自分の意見を一言も述べなかった草々に分別があることもわかったし、順子と結婚したい気持ちは真実だけど製作所を継ぐ自信がないことも認めた友春は、「アホ」ではなかったことを証明しました。
 「娘可愛さ」ゆえに友春を「アホ」と決めつけていた幸助さんも、最後はさばけて(洒落じゃないよ)「胴乱の幸助」に戻り、「世間体」しか考えていなかった松江さんは、それ以前に噂話が何より好きなアホなおばはんだったことで、これまた一件落着です。

 ひとしきり意見が出揃ったところで、糸子さんが一番大事なのは順子ちゃんの気持ちだと核心をつき、いつも冷静で客観的な判断を下せる順子が、自分のことに関してはからっきし意気地がなく、今まで自分が励ましてきた喜代美に今度は自分が励まされて真情を吐露できた流れも非常に良かったと思います。その上で、二人の気持ちを尊重して幸助さんに頭を下げた秀臣さんは、誰よりも見事でした。これで、今まで頑なに秀臣さんの申し出を拒絶してきた正典さんも、考え方が少し変わるのではないでしょうか。おしまい。
(以下は余談ですが、おちゃらけなしで真面目に書きました)

 逆上して我を失うこともなく、涙で瞳も曇らせず、いつになく冷静に?15分間1本勝負(松重さんのブログによれば)を観戦しました。で、少々気になったのが・・・

 前から気になっていたことですが、まずは喜代美の突っこみ。今日も、魚屋の発言に続いて「優柔不断やな」と言ったけど、和田家の人間であるにもかかわらず、その方面の才能はゼロ。いつも的外れだから(たまらなく面白いのだけど)、このようなシリアスな状況では言わぬが花。それから、これも前々から気になっていたのですが、「草々兄さん」という呼び方。いつになったら「兄さん」と呼ばなくなるのか、苗字が変わる以上に注目していました。順ちゃんに切々と語りかけるこの日の場面で、「はじめさん」(せめて草々さん)と言ってほしかった。ただそれだけ。

 それから魚屋。この問題は昨日糸子さんが言ったように、どちらが悪いという問題ではない。一夜明けて冷静さを取り戻していると思いきや、今日もまた、娘をキズものにしてくれたと、一方的に友春を責め立てている(反論せずに頭を下げた秀臣さんは偉い)。そもそも娘が品物扱いなのが気に入らないが、「お前に限って・・・」という決まり文句も口にした。それぐらい娘のことを信頼してきたんでしょ。だったら、その娘が選んだ男を少しは信頼してみろって。
 さらに、私はギャグとして聞いていたが、(ギャグ抜きの秀臣さんは、そのときスゴイ顔をしてました)他人の噂話が三度の飯より好きなのは松江さんだけだ。誰も順ちゃんに後ろ指なんか指さん。幸助さんも、喧嘩の仲裁が三度の飯より好きだという鯖鯖した男のくせに度量が狭すぎる。「条件」が「胴乱の幸助」のサゲ止まりでは芸がない。ここは一発、侠気を見せるべきだった。あと取り息子を気持ちよく差し出した秀臣さんに礼を述べ、「わかった。ただし、条件がある。秀臣さんの気持は嬉しいが、魚屋食堂は当分わしら夫婦でがんばるから、婿養子はいらん。友春くん、順子をくれてやるから、お前もがんばりや」ぐらい言って二人を送り出してから、「喧嘩すな」で締めてくれれば拍手喝采、怒涛の涙!

 最後に順子さん。言いたいことの一つは糸子さんが代わりに言ってくれましたが、もう一つあるので、聞いておくれやす。もう二度とこういうことは言いません。
 友春と魚屋食堂を継いでいきたいあなたの気持ちはよくわかりました。でも、その前にあなたが言った「友春は製作所を継がなくてはいけない」という気持ちは全くの偽りだったのでしょうか? あなたほどの人物が友春の妻になることと魚屋食堂を切り盛りすることを両立することができないとは、私には思えないのです。
 私自身は、製作所を誰が継ごうと一向に構わないと考えていますが、友春は本当に製作所を継げないほどの「アホ」なのですか? だったとしたら、幸助さんの言うとおり、鯖も焼けない人間なのでは? 友春自身も本当にそれでいいのか、もう少し考えてから「二人で」結論を出すべきじゃありませんか? それこそ、考える時間はたっぷりある。とことん話し合って決めてください。夜通し話していた『芋たこなんきん』が教えてくれたじゃない!
 
 そして、親子三人で「魚屋食堂」を継ぐことに決めたならば、「現状から逃げたかった」という思いを完全に払拭して撤回してもらわねば、「友春は、製作所を継ぐ才覚はないが、食堂だったら継げる」ことを認めてしまうことになってしまいます。あなたは、その程度の人物と添い遂げるわけですか?
 そうだとすると、友春と幸助の双方に対して失礼な物言いですよね。そして、あなたの希望を気持ちよく承諾してくれた秀臣さんにも。
 外野から野暮を承知でさんざん口出ししたけど、順チャンにもここは一発、「私はお嫁にいくけど魚屋食堂も継ぐ。あんた(友春)も皆のためにしっかり勉強せえ」と、宣言して欲しかった。それこそが、人生のど真ん中を行くことではないかと。うまくいかなかったら、そうなった時点で考えればいいのだから!
 
 来週は「姫」のご帰還をお待ちし申し上げます。お父さんを助けてあげて~!

 指の数より多い数字は苦手です。ここにきて数が数えられなくなり、勝手に混乱してしまいました。今日は(90)回です。昨日は数字入れ忘れたし・・・


『ちりとてちん』第16週(89) ~糸子さんの算段

2008-01-17 18:35:00 | 連続テレビ小説

 
 何とも重苦しい雰囲気に包まれてしまった「魚屋食堂」ですが、糸子さんがその場にいてくれてずいぶん助かったと思うのです。当事者たちは耳を貸せる状況ではなかったにしても、少なくても視聴者は、糸子さんの言葉に自然とうなずいていたのではないでしょうか? なのに喜代美が、いちいちつっかかっていったものだから、そっちの方が気になってしまいました。

 昨日の続きだけど、草々の「思っていたような女じゃなかったら別れる」には但し書きがあって、「そうならないように、もっと若狭のことを知りたい」と思って、小浜まで来たわけですよね。この但し書きの部分に草々の人間性がよく現われているわけだけど、人は「思っていたこととは全く違う部分を見つけて」人を好きになることがむしろ多かったり、野口さんのように「アホだと思っていたけど、やっぱりアホだった」ので好きになる(マイナス×マイナス=プラスみたいな)場合もあるのだから、もっと「人間の気持ちを勉強しなさい」と言いたくなるんだよね~(自分を棚に上げて)。落語家なんだし、型にはまってはいけません。師匠のそういうところを見習わなければ・・・
 
 塗箸製作所の和田秀臣さんって、登場人物の中でただ一人、コメディ路線を禁じられているそうです。だから、進んでいる道は違うけれど、若狭塗箸に賭ける想いは正典さんと一緒で、言葉が少ないのも一緒なのに、「冗談」が全く通じないから、ドラマの中では孤高の存在でした。
 今回、物語の方が秀臣さんに近づいてきて、秀臣さんも、経営問題も含めて「あっち側」の人々と対峙しなければならなくなりました。突拍子のない糸子さんに巻き込まれて、秀臣さんがこの先どういう風に「変身」していくのか、期待しています。

 糸子さんが「集合かけて」何するつもりなのか、全く読めませんが、アホのニワトリがアホなりに考えた『ちりとてちん』らしい「いいかげんな解決策」は、「喜代美の妊娠発覚!」ではないかと・・・
 「なんだ、あんたもか」ということで事件性を薄め、何となく皆が皆おめでたいことにしてしまう。「子はかすがい」とも言いますし、草々にはかなり効果がある方法だと思います。そいでもって、秀臣さんと正典さんが「初孫をかすがい」に合併、経営危機を共に乗り切る。魚屋食堂の方は、とりあえずサバ夫婦と糸子さんに任せ、友春と順子は二人三脚でどちらも盛り立てる。喜代美や順子の子供達が、落語家になるのか、塗箸職人になるのか、会社を継ぐのか、鯖を売るのか、はたまた全く別の道を行くのか、想像するのもいとをかし。名付けてW和田家&野口家の「三本の矢」作戦。いかがなものでしょうか?

 それにしても、もう一方の和田家では、清海は存在しないも同然の扱いになっているのですが、これも何かの伏線なんでしょうね。


『ちりとてちん』第16週(88) ~親の顔が見たい・・・

2008-01-17 02:23:00 | 連続テレビ小説


 ということで、『ちりてとてん』の録画を見ましたが、『ちりとてちん』って、こんなドラマだったんだっけ? 
 
 帰ってきたら、とんだことになっていましたが、率直な感想を述べますと、まず今日の「笑えない」一席に、野口さんのお母さんの「親の顔が見たい」でした。
 「いつも聞き耳立てていて、人の噂話ばかりしている人」って確かにいますが、このドラマでは、それほど悪意をもって描いていませんでした。そういう人もいるけど、まあいいじゃない程度で。なのに今回は、「親の顔が見たい」と、糸子さんに嬉しそうに喋る野口さんのお母さん、ものすごく醜く描かれてしまったような気が・・・笑えない「算段の平兵衛」を聞かされると、こんな感じになる?
 そして、今日の本題に入ると、昨日の「もしかして・・・」が「そのとおり」だったのですね。残念だけど。野口さんが『わたしの青空』なら、清海は? すごく興味あります。早く見たい。まさか『ふたりっこ』を生んでたとか? 

 草々の取った行動に対して、あちこちで非難の声が上がっていますが、この場合は「あれ」でいいと思いました。そもそも喜代美が草々に話した時点で、約束は破られているわけだし、本人の意思も何も、「軽率」がもたらした「結果」でしょ。意思があって野口さんが自ら選んだことじゃない。これが自分だったら、彼のように即ああいう行動には出ませんが、アホの言い草を聞いた瞬間、ぶん殴っていたでしょう。野口さんのこと好きだったから、あの発言はカチンときました。

 草々の取っている態度で問題なのは、昨日も台詞だけ抜き出したけれど、「俺の思っている女でなかったら別れる」っていう態度。「お前さん、何様なの?」 
 ずっと聞いていると、「~にふさわしい」「~のように」「~であるべきだ」と、要求ばかり。彼が求めているのは「肉じゃが」女で、「ボタンつけ」女」で、「私がついています」女であることはよくわかったけれど、求めるばかりで、「好きな人のために自分が何かしてあげたい」という気持ちは全然ないのかね? 
 だったら、それこそ「そんな男とは思わなかったので、さっさと別れてしまいなさい」と喜代美に言ってるのですが、その喜代美が「捨てないでください~」「嫌いにならないでください~」でしょ。本当に私、「そんなオンナだったとは思わなかった・・・」
 草々並みにわかってなくて(経験不足)、短気なニワトリさんは、「もうこのオンナともお別れする」と、日記に書いてしまったのでした。でも、「奈津子はんが好き」というのは、かなり当たっているかもしれません。 

 冷え切ったニワトリの心(本当は違うところで温もっているので全然冷えていませんが)を温めてくれる「五木ひろし」さんの登場に期待して・・・


『ちりとてちん』第16週(87) ~勘ぐりすぎ?

2008-01-15 18:53:00 | 連続テレビ小説


 今日のニワトリさんは不機嫌です。といっても、四様のアドバイスに従わず一転「捨てないでください~」と哀れ化して、ハジメ君にすがりついた喜代美に腹を立てたのではなくて、アホのニワトリの書いた文章を読んでくださる皆様なら、うすうす察しているとも思いますが、野口さんがアホの友春をともはるサンと呼んだから。
(副音声の「後ろから友春を抱きしめる順子」で、奈落の底に~)

 野口さん、どうしてこんなアホに惚れてしまったのでしょう? 「哀れ」の泣き落し作戦が成功したにしても、わからないのは「女心と秋の空」、冬空の下で泣き暮れるニワトリです。今後の参考のためにも?恋愛の機微について、どなたか教えてくださるとありがたいのですが・・・
 冗談はさておき、あの野口さんが「(愛しき人の)名前を呼びたかっただけ」だったとは、疑い深いニワトリには思えません。
「もしかして・・・いや、野口さんに限って・・・朝ドラだし・・・でも、あの表情は・・・」
 そうだとしたら、アホがのほほんとして、何も気がつかんのにも腹が立つ~!


 「俺の思うているようなオンナやなかったら、そのときは別れる!」
 
だなんて、穏やかではありませんが、二人して小浜を歩くのは大賛成!意気投合してしまった「お父さん」から服一式借りて、朝からお出かけです。でも、ピッケルまで用意して、いったいどこまで? 喜代美のことを知るために、どんな山に登る覚悟が必要なのでしょう?
 それにしても、草々がかぶっていたチロリアン・ハット、いいですね~。今日の「一席」確定です。これを機に「チロリアン・ハット」ブームが来てほしい~♪
 でも、喜代美~! 親友の後を追うなら、ちゃんとハジメさんにその旨説明しないと、まずいんでないの?
 私も喜代美のこと、最初は「おもろい子」だと思っていたけど、草々の言葉を借りれば、「思っていたオンナじゃ全然なかった」ので、きっぱり別れることにします。ヒロインがコレで、野口さんがアレで、緑さんも「肉じゃが女」だったし、やっぱり奈津子はんが一番好きだ~♡
 皆様のお叱りの言葉、お待ちしております。まめちゃん、よろしく~)


『ちりとてちん』第16週(86) ~胴乱の幸助

2008-01-14 20:29:18 | 連続テレビ小説

 『ちりとてちん』には、毎週のように上方落語(と書いても関東との違いもわからないニワトリだけど)の「副題」も用意されています。先週は『二人ぐせ』でしたが、今週は『胴乱の幸助』。喧嘩の仲裁が生きがいだという幸助さんのお噺で、主役(コスプレ)を演じますのは当然ながら魚屋食堂の「サバ男」というわけです。「胴乱」の意味もさっぱりわからなかったのですが、「お財布」のことだったんですね~。落語に詳しい方なら、第一週に「喧嘩の仲裁を生きがいとする」人物が登場した時点で、「あっ、『胴乱の幸助』だ~」と思ったでしょうが・・・

 ちなみに、今まで出てきた落語をざっと抜き出してみると、①『愛宕山』『ちりとてちん』『寿限無』『寝床』『ときうどん』『辻占茶屋』次の御用日』『崇徳院』『算段の平兵衛』『景清』『天災』『鴻池の犬』『蛸芝居』『二人ぐせ』そして⑯『胴乱の幸助』(丸数字は関連の放送週。複数あるものは最初の週を抜き出した。そうすると、『胴乱~』も第一週かな?)と、ちょうど16話。全26週で26話の上方落語に親しめるという算段でしょうか?「ちりとて効果」で、寄席も大変賑わっているようです。放送が終わったら、私も行くつもり。
(正月深夜に放送された落語の『ちりとてちん』、ご覧になった方もいるかと思いますが、出演された桂吉弥さんは他のお噺をかけたそうですね。録画に成功した筈だけど、まだ確認していない・・・)

 さて、先週に引き続き「喧嘩中」の二人ですが、「夫の家出先が妻の実家」という前代未聞の出来事(小草若に言わせると「緊張感のない夫婦喧嘩」だけど、「若狭のことをもっと知りたくて」小浜へ旅立った草々は、真面目というか何というか・・・)に、男対女に分かれての「紅白歌喧嘩」(そうそう、ヒロシ!が出るんだよ~)、さらには胴乱の幸助が「喧嘩の仲裁」そっちのけでアホと対決するなど、先週のウルトラシリアス路線から一転したお笑いモードで始まったので、「ひと安心」というか「もう安心」しているアホなニワトリさんでした~♪

 今日の一席は、やはり「四様の抱擁」でしょう!
    (若狭に「ホンマや!」と言って手を差し出したとき、ほんとにふき出してた?)
 次点で、草々&お父ちゃんの「お父さん、ハジメと呼んでください!」「ハジメ!」(お願いだから、若狭のことも一度でいいから「喜代美!」と呼んであげて~~)と、正平君の「今さら考えんでも、明らかに(結婚)早すぎやろ」二度目のエプロン姿!糸子さんそっくり?

『ちりとてちん』第15週(85) ~出る杭は浮かれる

2008-01-12 18:08:15 | 連続テレビ小説


 今日の一席は、喜代美の「寝床」での飲みっぷりですね。片肘ついて、コップ酒を「ぐいっ」とあおるところなんぞ最高でした。冷酒を最低でも二合は飲んで、へべれけに酔払っているのに、二日酔いにもならなかったみたいだから、お酒、強いんですね。熊五郎の「近い家出やな」にも、座布団一枚!
(ぼそっと言うから、最初は聞き取れませんでした)

 早いもので、もう土曜日がやって来ました。今週のお題は(何だったかとHPへ行く)「出る杭は浮かれる」。昨日までの展開から、どんなウルトラ技を使って、抜いた刀を鞘に収める(喧嘩だから「治める」の方がいいか・・・)つもりなんだろう? と TV の前に座りました。

 あのあと楽屋で、二人は文珍師匠に怒られなかったのでしょうか。他人の番組であんな態度取って雰囲気悪くしたんだから。二人がしこたま叱られるところから始まってほしかったなあ。喧嘩はその後や。で・・・
「そんなこと、生活できるだけ稼いできてから言ってください!」
「お前は女将さんみたいにはなられへんのやな」

 売り言葉に買い言葉、NGワード連発の二人ですが、二人の(見たくもない)喧嘩を見せられて、私は思ったね。喧嘩もまだまだ半人前だと。
 あとで師匠が草々にきちんと言ってくれましたが、まだ二人は、相手のことも自分のことも全然わかっていない。喜代美の言い分は半分以上小草若の受け入りで、そのときそのときの感情で揺れてしまい、草々の気持ちまで思い至らない。一方、草々の落語に賭ける情熱はともかく、夫婦のあり方に関しては、尊敬する師匠夫妻の目に見えるところだけを取り上げて理想化していただけだった。自分が小草若に言ったことを若狭には当てはめることができない。芸のためなら金のことなど気にせず(もしくは気にしないふりをして)ひたすら精進すればいい。妻に申し訳ないと思うなら、小次郎さんみたいにご飯でも作ってさ~。

 さらに先日、小浜組でも似たような会話の応酬があり、その後、同じように妻が「家を飛び出した(妻の家出先が「近場」なのと、夫の「勝手にせえ」まで一緒!)ことを正平君が電話で伝えてくれました。若気の至りじゃないだけに深刻な問題かもしれないけれど、こうやって演出してくれると、笑ってしまいますよね~
 
 (若狭が「寝床」でクダまいてる、ちょうどその頃)実にいいタイミングで草若師匠が草々を呼び、「二人ぐせ」をやってみろ、と言いましたね~。そして、落語の出来に満足した上で、自分が「二人ぐせ」を冷静に聞けるようになったことを告げ、若い頃は「いっぱい飲める」「つまらん」が自分たちの口癖だったから「ネタ」にできなかった、と草々に告白してから、「道理」を言い聞かせます。
「あの壁壊して、二人の間に障害がなくなったと思ったら、そりゃ大間違いだ。壁がなくなれば、それまで見えなかったことが、いいことだけでなく、むしろ悪いことが見えてくる。それと、『相手がわからなくなった』じゃない。二人とも最初から、わかっていないんだよ」(標準語で意訳してます)。
 
 ニワトリさんが「なるほどこう落してきたか~」と感心している頃、奈津子はんの部屋で喜代美もまた、お留守番の小次郎さんに「なんで、草々が怒っているのかわからない」と気持ちを打ち明けますが、小次郎さんの答えもよかったね~。
「ほやのう。嫁が稼がんならともかく、稼ぐさかい腹が立つ~いうんは、いったいどういう理屈なんやろうか? おっちゃんにも、さっぱりわからんわ」
 小次郎さん、あんたは偉い! そして、
「喜代美は、草々君が笑う顔が見たかっただけなんやろ。草々君かて、同じなんと違うんか?」だなんて、慰め方もうまいね~

 そんなわけで、雨降って地固まると思ったんです。師匠に諭されて、草々は何か決意したみたいだったし、喜代美は喜代美で「オムライス」を作ってる。おやおや、最後は「にくじゃが女」で仲直りか?と一瞬思ったんですよ。が、部屋のドアを叩く場面が出てきて、草々がいないことがわかりました。初の、次週持ち越しです。

 それにしても・・・昔から「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言いますが、わかってない者同士の痴話喧嘩に、「ああでもない、こうでもない」と口をはさんでいる自分は、かなりのヒマ人かというか、アホですね~。
 次週は、「喜代美&糸子  草々&正典」のタッグマッチを、にわとりトシ子の実況でお送りいたします?「アホの友晴  サバ子」のシングルマッチ(サバ父の場外乱闘付)も、お楽しみに~♪

 草々君、宣言してましたね。「正平、お父ちゃんに言っとけや。女は男のロマンがわからん生きものや。気にせんと己の信じた道を突き進めっ!とな」
 誰にも浪漫はあるのでは?(私は男だけど)男のロマンって「やせ我慢」のこと?

 白いご飯が残っていたので、夕食はオムライスにしてみました。喜代美が苦労していた「真ん中から割る」タイプでなくて、包みこむ方。
オムライス食べながらBSつけたら、ちょうど喜代美が作っているところでした 今度は生クリーム買ってきて、ふんわりタイプ&デミグラソース付に挑戦してみる?
でも、オムライスは断然ケチャップ派なんだよね~


『ちりとてちん』第15週(84) ~大丈夫、まい・ふれんど!

2008-01-11 21:38:38 | 連続テレビ小説


 う~~~~~ん。どうにかなりませんかな、この展開。
 いきなり10kgぐらい太った感じ。いくら正月食べすぎたからって・・・

 三角関係のときとも、ハナゲKO事件とも、異なる重たさ。「子供だった」と上沼喜代美が述懐していましたが、三年間内弟子修業して、結婚して、相変わらず「子供のまま」なわけでしょう。「人の気持ちがわからない=子供」と単純にくくってしまって「大人になる」のを待てばいい、という単純な問題ではないような気もします。小さい頃はこんな子ではなかったはずなのに・・・糸子さんのようにほぞを噛むニワトリでした。

 糸子さんといえば、小浜もかなり深刻な様子。まさか、糸子さんの土下座を二度も見る羽目になるとは思いもしませんでした。お父ちゃんと糸子さんのやりとりは、見ていて一番辛かったです。草々と喜代美の方は「自業自得」と言えないこともないけど、こちらの夫婦は互いをよくわかっているだけに、なおさら辛い。正平君も聞いていて辛かっただろうが、今より悪い状況はないのだから、ここは開き直って、奨学金制度とか、親に頼らないで留学できる道を探すべし。それに、幸いなことに、若狭姉さんがいますね。もう少し賞味期限がありそうだから、たんと稼いでもらって・・・

 正典さんにしても草々にしても、職人気質もいいけど、世の中やっぱり折り合いが肝心だろう。「武士は食わねど高楊枝」もいいかもしれないが、当人だけが困るならまだしも、周りの者はたまらないっす。特に草々は、前々から指摘しているけど、もっと喜六にならないと、落語に深みと味が出てこない。草々の気持ち、今の私にはよくわかる。でもさ、もう少し、それこそ大人にならなきゃね。時間だけはあるのだから、部屋にこもって稽古に励むより、街に出て「人間」を観察してごらん。目の前にも恰好の「未知の生きもの」がいるじゃない?

 「皆が小次郎さんだったら、世の中うまくことが運ぶのに・・・」
 つい、そう思ってしまった。寅さんや『芋たこ』の昭一さんとかも似たタイプだけど、実際にあのように生きるとなると、とてもしんどいことだと思う。ある種の夢や理想だからこそ、あんな風に「輝いて」いけるのかもしれません。京本さんは、正典さんを羨ましく思っているそうだけど、いい役もらいましたね、ほんと。

 それにしても喜代美は、「若くて狭い!」高座名を貰っただけあって、料簡が狭いね~。私はアホだから、一度見たときは気がつかなかったのだけど、草々に仕事が入ったことを、最初は素直に喜べなかったんだね。自分が一席やりたかったから。
 まあ、それだけ、落語のことも考えていたということだけど、トーキョー砂漠な物語のオアシスになってくれたのが、「このままでいいのだろうか」と悩む若狭に「高座に上がって落語をしてる者だけが落語を守っているわけじゃない。タレント活動かて、ちゃんと誇り持ってやったらいい」と諭した小草若でした。
 何事もそうですよね。一人の力だけではないんだと。皆が力を合わせてくれるからこそ、ひとつのことを成し遂げることができるわけで、だから価値が生じるんだと。
 ラグビー部時代、ことあるごとに言われました。「一人は皆のために。皆は一人のために」
(大麻を栽培していたラグビー部員もいたけどさ・・・)
 小草若が若狭に言ったこの台詞、かつて草々が小草若に向かって言ってましたね。「この三年間、おまえが一人で徒然亭を守ってきたじゃないか」
 正確には覚えていませんが、このようなニュアンスだったと思います。
 
 今日の草々の高座、生き生きと目を輝かせて、好きな落語を演じていました。舞台の袖で草々を見守る若狭も素敵だった。小草若も、草原兄さんも、四様も、真摯に人生と向かい合って生きている。だから、今のどうしようもない泥濘も、やがては綺麗な模様になると信じて、筆を置きます。
 書き出しは大変辛かったのですが、今は晴れて気持ちも軽く、これから20kmぐらい歩けそう。えいえいおーっ


 今のうじうじを吹っ飛ばしてくれるのは、華麗に変身した「清海」かもしれない! 


『ちりとてちん』第15週(83) ~危機

2008-01-11 02:26:30 | 連続テレビ小説


 ここにきて、夫婦の溝が深まってしまいました。もはや、修復不可能? このシリアス路線を笑いに変え、土曜日の大団円に持っていくなんて技も、とても無理かと・・・
 ブログを書いてる人は多少なりとも同じだと思いますが、ボルテージ上がりません。


 草々の女性感に対して、個人的な意見を述べると、「女は家庭にいるべきだ」という考え方は好きではないし、「中にはそういう特殊な社会もあるのだからそれに従うべきだ」という考え方にも賛成できません。
 職場で女性が過ちをすると、「だから女はダメなんだ」が口癖のオトコがいますね、そういう人に出くわすと、「今までずっと男社会だったから、こんなろくでもない世の中になったのでは?」と言いたくなります。早い話、男が激高すると「男らしい」とほめられることすらあるのに、女が同じことをすると「感情的」「ヒステリー」と言われてしまうのは、絶対におかしいと思います。
 男女間の賃金格差の問題は依然として解決しておらず、「仕事のできる女性は可愛くない」「オンナは馬鹿がいい」と、自分の無能さを棚に上げて陰口を言う人も少なくなく、ひどい場合は「女を武器にして成功した」とまで言われてしまいます。
「女は家庭を守るべきだ」と口にする人が、それでは専業主婦の果たしている仕事に対して正当な評価しているのかというと、必ずしもそうでないこととか、言いたいことはたくさんあるけど、ここまでしておきましょう。
(私は男だけど、今の社会は偏見だらけだと思う)

 第83回で、草々は差し出された「ロケ弁」にプライドを傷つけられてしまいましたが、そのことに喜代美が気づかない鈍感さを責めても仕方がないような気がします。
 というのも、二人揃って収入がないままだったら、今度はそのことで口論になったに違いなく、「今のような状況にならなくても、やはり二人はうまくいかなかった」と思うから。いつしか二人とも「例の口癖」を言わなくなったという上沼喜代美のつぶやきを聞き、百円玉がたまりかけた「貯金箱」を見て、心にすきま風が吹いたような悲しい気持ちを覚えました。『芋たこなんきん』では一番重視されていた「夫婦の会話」が、早くもなくなってしまったんですね・・・