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『ゲゲゲの女房』第4週 ~東京へ・・・

2010-05-08 09:07:00 | 連続テレビ小説


 『ゲゲゲの女房』、舞台を調布に移して早くも二週が過ぎました。新婚生活もかなり落ち着いてきて、いよいよ良い感じで物語が進んでいますね。
 場合によっては日に三回も見てしまう『ゲゲゲの女房』だけれど、第4週の最終日だけがどういうわけか、未見のままほったらかしになっていました。ようやく見たので、急いで第4週の感想を綴ります。

 村井のだらず父さんの「屁」の講釈で笑った後に、飯田のだらず親父の安来節でしこたま泣かされ、結婚式が無事終わりました(茂は飲めないお酒を勧められるまま杯を重ねてつぶれてしまいましたが)。視聴者のニワトリさんは、あれよあれよという展開を泣き笑いしながら見ていればいいけれど、見合いからたった五日間で嫁入りした布美枝さんの心中を慮ると、第三者なのに重苦しい気持ちになってしまい、布美枝さんになったかのごとく、漠然としたしかしかなりの不安を感じながら村井家での一夜を過ごしたのですが、酔いから覚めた茂と狐の声に耳をすますシーンで少し救われました。この夜のことは生涯忘れられないと思いますが、十年後二十年後には懐かしい思い出になってくれることを信じて・・・。

 東京への旅立ちは、故郷から一歩も出たことがない彼女にとって、確かに「新婚旅行」代わりになったかもしれませんが、勝手知ったところに帰ってくるわけではなく、一緒に旅行する相手も初対面に等しいのだから、「新婚旅行」のように楽しむわけにはいかなかった筈。会話も弾まずぎくしゃくしていたところに、得体のしれない友人(と称する人物)に乱入されて本当にお気の毒でした。
 姉が手配してくれたタクシーで東京観光を楽しんだのも束の間、同じ東京でも自分たちの住む調布が牛!(可愛かった)がとうせんぼをするド田舎で、出窓のあるマイホームも貧相なボロ家とわかった時点で彼女の不安はピークに達したことでしょう。なのに、新妻の気持ちを斟酌せずに、見合い(結婚)のために一週間帰省したことを「致命的」と言って、部屋にこもって仕事に取りかかった夫には、失望するというか「間違った人と一緒になってしまったのではないか?」とまで思いつめても仕方のないところだったのですが、布美枝さんは芯から強い人だし(ここで、一、二週目のエピソードを思い出す)、茂のあけすけな言い方には嫌味が全くなくて、何事にも動じない飄々とした明るさをいつも持っている人物なので、それほど深刻にはならなかったのかもしれません(今だったら、即「実家に帰らせてもらいます」だったりして・・・)。
 多少の重苦しさも、来週以降の展開(といっても、もう見てしまって「安心」しているわけですが・・・)に期待しましょう!

 「生きる力がどれくらい強いかは、食い方を見ればわかる」と、布美枝の父が茂のことを看破していましたが、第6週になって初めて茂の戦争体験が少しだけ明らかになりました。
 茂さんは、最悪の戦場の一つだった(本来最悪は一つしかないはずだが、この戦争ではそればかりがあった)ニューギニア戦線に送られ、腕を負傷する以前も、普通だったら何度も死んでいるところを奇蹟的に切り抜け、マラリアの高熱や腕の負傷で生死の境を彷徨った上で帰還されました。満足な薬も消毒薬もなかったために、切断された腕の傷口からウジがわき、頭髪が抜け骨と皮になるほど衰弱しながら食欲だけは衰えず、空腹を訴え一食も欠かさなかったそうです。死んでいると思われて担架で運び出されそうになったときは、さすがの茂さんも、もう駄目かと観念したそうです。
 正しく「食べる力は生きる力」で生き抜いた水木さん。後方のナマレに送られてからは何度も禁を犯して(最初は営倉に入れようかと相談していた上官たちも、そのうち見て見ぬ振りをするようになったとか・・・)現地の村人と交流するようになり、戦場のすぐ隣で戦争とは一切関係ない暮らしをしている彼らと接しているうちに、「生きる」ことの楽しさを感じ、「これから先は楽しく生きれば良い。それが善だ」と思うようになったそうです(以上、梯久美子さんとのインタビューから抜粋)。
 苛酷さで比較にはならないけれど、ゴーギャンがタヒチに感銘したのと同じカルチャーショックを受けたのかもしれません。テレビでおなじみだった「鬼太郎」の背景に苛酷な戦争体験があったことを知ったのは、つい最近のことです。
 
 話は全然変わりますが、茂を演じている向井さん、『のだめカンタービレ』にも出演されていました。プレイボーイのチェリスト菊池役で! 自分の古い記事を読むと、たまたま黒木くんと並んで写ってました。福士さんより背が高かったから、180cmを超えてる? 茂と布美枝は人も羨む美男美女のカップルだけれど、嫌味がなくて好感度も高い! 6週目の今では、実に似合いのカップル(だんだん夫婦らしくなってきましたが、そのあたりの演出と演技もうまいものです)になってきました・・・。

 これを書いたら出かけます~♪ すみません、コメントは後ほど!


『ゲゲゲの女房』 (第3週) ~ネクタイと食べっぷり

2010-04-17 22:03:30 | 連続テレビ小説


 連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』が絶好調です。過去最低の視聴率で始まったこのドラマですが、「見ればわかる」内容の良さが口コミで広がっているのでしょう。すでにかなりの「読者」を獲得しているようです。第一週&二週を見逃した方はお気の毒ですね。GW付近に組まれるだろう特集(再々再々放送も)を待ちましょう~♪

 失礼ながら、竹下景子さん(『純情きらり』ではナレーション+予言者を担当されていました)って、こんなに素晴らしい役者さんだったのでしょうか? 若い頃の竹下さんは、(年上の女性だけれど)結婚したいくらい好きだったのですが、改めて惚れ直しました。一銭にもならない映画や芝居にうつつを抜かしてきた素敵なお父さん(風間杜夫)さんも大変いい味出していますが、ニワトリさんはすっかり「イカルのおかあさん」のファンになりました。
 が・・・風間&竹下さんの絶妙コンビも、大杉&古手川さん同様、来週以降は毎日お目にかかれなくなるのですね。とても残念です。しっかり者で優しい兄嫁さん(桂亜沙美さん、いいですね~)や、少し気弱そうだけどやはり優しい弟も名残り惜しいし、父が号泣したあの川辺(大杉さんは無言で涙を一筋流すところも素晴らしかった・・・)や、兄嫁と合唱した(うまい!)あの土手も、もう少し見たかったなあ・・・何だが、自分も布美枝と一緒に故郷に別れを告げて東京へ行くような気分になってきました。

 それにしても、今回のドラマは脚本が秀逸です。第三週は笑い転げながら泣きました。あれよあれよという展開に感心したのですが、肝心の結婚式を来週月曜日に持ってくるなど、周到に練られています。
 そして今日(土曜日)の「ネクタイの結び方」でしょう・・・本当に、気づきませんでした。見落としがちな心配り(優しさですよね~)が心に沁みる『ゲゲゲの女房』です。家にいるときは、朝BS&総合テレビで連続2回、夜もBSで1回見ています。
 ニワトリさんも大杉だらずお父さんと同じで、村井さん(向井理)が蒸かし芋を実に美味しそうに食べていたときから、好感を抱いていました。そうなんです。食べ物を美味しそうに食べる村井さんの「食べっぷり」に惚れました。ガツガツしておらず、品性があります。演じる向井君も飄々としていて、好感度がどんどん増しています。花嫁が「一反木綿」だったなんて、実にいい話だと思います(一反木綿はかなり好きな妖怪でした・・・)。好きな若手俳優さんが一人増えたかな?

 高島田を着た布美江さん、とても綺麗でした。来週は「ゲゲゲ」になる前の「墓場の鬼太郎」がチラッと姿を見せていましたね(自分はこちらの「ゲゲゲ」以前の鬼太郎が好きです)。それから、ねずみ男(あんこさんも書いていたけれど、ほんと、キライでした!)も、登場するみたいですね。来週もよろしく~♪


『ゲゲゲの女房』(第2週) ~祖母と孫娘、父と娘

2010-04-10 23:59:00 | 連続テレビ小説


 来てます、『ゲゲゲの女房』! 素晴らしすぎた子役の後を受けて登場する松下奈緒さんには相当なプレッシャーがかかるところですが(実際の撮影では、子役の評判云々ではなくて、クランクイン直後のプレッシャーだけれど)、違和感を最小限で切り抜けることができてひと安心。もう少しゆっくり喋るだけで(少し考えてから言葉が出てくる感じ)、違和感がなくなるような気がするのですが、心の琴線にビンビン触れてきます。一日二回以上見る「朝ドラ」は何年ぶり?

 さりげない日常の中で積み重ねられてゆく喜怒哀楽。二週目もよく練られていて、ここしかないという見せ場が幾つもありました。こんなに景気良く出してしまって後は大丈夫なの?と、いらぬ心配を抱くほど・・・。
 ここ数年の惨状から、第一週目は疑心暗鬼なところもあったけれど、久しぶりに「朝ドラ」の時間が戻ってきたと断言していいでしょう。
 特に素晴らしかったのは、「父と娘」そして「祖母と孫娘」の関係を際立てる短いシーン。さり気なく描かれているだけに、なおさら心を揺さぶられます。

 第二週では、C11-190号機(村井青年が戦場から帰還したときに登場)と、「埴生の宿」(布美枝が自転車を漕ぎながら歌う)と、友達のアニメ声(松本まりかさん)から、『純情きらり』を懐かしく思い出しました。
 大井川鐡道が動態保存しているC11-190号機は、「音楽を忘れるな~」など劇中何度も登場しました。「埴生の宿」はヒロイン桜子の十八番とも言える曲。松本まりかさんには最初は全く気づかなかったのですが、ひと声聞くなりビンゴ!です。こんなところまで反応してしまう『ゲゲゲの女房』ですが、最後は混迷を極めてしまった『純情きらり』にならないでね。

 このドラマで非常に得をした俳優といえば、見えなくてもおる《おばば》(野際陽子)に、怒鳴るだけじゃなかった《だらず親父》(大杉漣)と、「すみません」としか言わないけれど飯田家をリードしてきた《おかあさん》(古手川裕子)の三人ですが、特に古手川さん演じる《お母さん》は、家族の個性的な面々が投げる球を黙々と受けながら絶対後ろに逸らさない名捕手ですね。この先、ヒロインがどういう風に題名どおりの《ゲゲゲの女房》になっていくのか、非常に楽しみです。
 楽しみといえば、来週から本格的に登場してくる村井家の人々。両親(風間杜夫&竹下景子)を筆頭に、飯田家に負けじと個性的な人々が続々登場してくるような予感がします。両親も凄そうでしたが、最もユニークなのが夫となる水木しげる(向井理)さんですよね。来週の予告編を見た限りでは、期待に充分答えてくれそうですね。来週が待ち遠しい~♪


『ゲゲゲの女房』(第1週) ~王道を行く 

2010-04-05 23:57:57 | 連続テレビ小説


 先週は怒涛のように過ぎてしまいました。ここ一ヶ月はこんな感じで推移していくと思うのですが(201系の消滅については未だに実感が湧きません。失ったものが大きいと、こんな感じなのでしょうか?)、分単位で動かざるを得ないならば、一秒一秒をスローモーションで引き延ばすようにゆっくり構えるとか、分単位で動いた後は時間を忘れて過ごす必要があるかもしれません。

 今春は、久しぶりに「朝ドラ」の15分が戻ってきました。といっても、今期の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』は、昼の再放送だったり、夜のBS再放送だったり、予め録画しておいた放送をてんでバラバラの時間帯に見ている方が遥かに多く、8時にテレビの前にいるわけではないのに、「朝ドラ時間」とでも呼びたい一種独特の時間の流れを肌で感じています。慣れ親しんだ感覚が戻ってきたというか・・・。
 初回視聴率が歴代最低を更新したそうですが、このまま「見えんけど、おる」ものに敬意を払い、謙虚な気持ちと優しさを持ち続けている限り、視聴率はうなぎ上りに上がっていくでしょうし、スタッフ&出演者はこうした数字を気にせず、「連続テレビ小説」の王道を行ってくださいね~♪


(眠~いニワトリさんの考える)「連続テレビ小説」の王道とは?

①二重の意味でヒロインの成長物語であること。
 演技なんて下手で構いません。大事なのは、ヒロインとして生きることであり、その上で女優として成長できれば最高でしょう。最近の好例は『純情きらり』の福士さん(ヒロインのあおいさんは、若いけれどベテランを凌ぐ域に達していたため主役交代? 『芋たこなんきん』の藤山さんも格が違うので①には当てはまらないのですが、非常によく出来たホームドラマでした。ソフトを発売してください)。幻の朝ドラになってしまうかもしれない『ファイト』の本仮屋さんも素敵でした。悪い例は言うまでもありませんが、放送が終わってからヒロインを地で行ってたことが判明したあの子。相手の方は見たことも聞いたこともないけれど、お似合いだと思います。末永くお幸せに! 

②ドラマの中の時間が長いこと。
 古い時代である必要はないけれど、ヒロインが生まれてから老いるまでを描くなら必然的に昭和初期まで遡ります。『風のハルカ』(それでも子供時代は一応あった)の村川絵梨さんのように、ドラマの中で劇的に変わるケースもあるけれど、全盛期(30~40年代)のハリウッド映画の倒錯的ともいえる魅力の一つに、若いヒロインの「男装」と「老けメイク」があって、ニワトリさんとしては、うら若きヒロインが化粧と白髪程度のメイクで(特殊メイクはNG)年老いたヒロインを演じるところを是非とも見たいのです。倒錯的な魅力の一つに、いい年をした大人が高校生や中学生!を演じる「不自然」もあるのですが、最近は殆ど見られなくなりました。

③子供時代が良いこと。
 その後に登場するヒロインを脅かす子役がいることを意味します。子役の時間は年々短くなっているようですが、せめて二週間は「子供時代」が続いてほしいですね。さもなければ、『芋たこなんきん』のように、途中何度も何度も回想シーンとして子役が登場するとか・・・。

④ヒロインの相手役(夫になる場合が殆ど)が良いこと。前にも少し述べましたが、実はこれが一番重要です。最高だったのはやはり『芋たこ~』の健次郎(國村隼)さんですが、『純情きらり』の達彦(福士誠治)さん、『風のハルカ』の猿丸(本名知りません・・・)さんも素敵でした。近年では『あぐり』の野村萬斎さん。過去では『はね駒』の渡辺謙さんが、頭二つ抜けていたかな。

 『ゲゲゲの女房』を当てはめてみると・・・①はまだ未知数ですが、②はクリアしており、あえて触れなかったけれど、実話が元のドラマは概ね成功しています。今のところ「石橋を丁寧に叩いて」渡っているようですね。③に関しては、驚きました。前半の美少女(七歳の布美枝)にもときめきましたが、後半を演じた(十歳の布美枝)佐藤未来さんは本当に素晴らしかったです。脚本も良かったのですが、役者次第でどうにでもなることを改めて認識しました。もっと二人を見たいなあ~。そして④。水木しげるさんを演じることになった向井理さんですが、私は非常に好印象を抱きました。さらに、ドラマを支える人々の中には、あの松坂慶子さんや徳井優さんの名もありました。彼らが物語を豊かに膨らませてくれるでしょう(室井滋さんでも救えなかった例もあるけど・・・)。第一週で次女ユキエを好演した足立梨花さんに代って登場する星野真里さんにも注目です。


大団円 ~もうすぐ『ゲゲゲの女房』が始まるよ!

2010-03-05 11:00:50 | 連続テレビ小説


 今日は休日です。季節外れの上天気なので「銚子電鉄」を訪ねるには絶好の機会ですが、今日一日は完全なオフにして、散らかり放題の部屋の片づけなどをすることにしました。
 たっぷり寝て朝食を取り、まずは布団干しから一日がスタートしました。雑巾がけを始めたところで、BGM代わりにテレビのスイッチをつけました。ちょうど『ウェルかめ』が始まったところだったので、手をとめてドラマを見始めました。大団円に向かって粛々と(最近、政治家がよく使っていますが、本来の意味を離れて不愉快な言葉になったものです)物語が進んでいるようですね!

 最近では、いかに駄目なドラマであるかを確認するために、麻生内閣の支持率以下だった視聴率(考えてみると、とんでもない内閣でした・・・でも、鳩山政権も似たような状況になりつつあります)がじりじりと上昇している『ウェルカメ』。比較にはなりませんが、自分がブログを始めるきっかけになった連続テレビ小説『純情きらり』も、後半はつっこみどころが満載で、それで盛り上がっていたという事実は否めません。視聴率は高くてもいい加減なドラマもあったし・・・(「おもてなしの心」が売りのドラマでしたが、老舗旅館があの有り様だったら、とっくに消滅している筈)。
 このドラマについては、内容の貧困さを指摘する声もあるようですが、一般視聴者は出演者たちの言葉遣いや立ち振る舞いといったものに非常に厳しく、オリンピックに出場した某選手の着こなしのように、目を吊りあげての批判は避けたいものですが、度が過ぎると苦言を発したくなるのは当然かと思います。片付けを一時中断してブログを書き始めたニワトリさんは、本末転倒の好例かもしれませんが・・・。
 久しぶりにドラマを見て、親に見捨てられた子の悲惨(番組の宣伝も凄いけれど、『ゲゲゲの女房』のHPには「放送開始まであと何日何分何秒」のテロップ!が常時流れています。現在放送中のドラマを否定する勇気も大事でしょうが、受信料を払っているのはこちらなので、こうなる前に何とかして欲しかったです)と、それにもめげない逞しさというか、図々しいばかりの居座りぶりが印象に残りました(あんこさん&あきざくらさんがご指摘の、江良潤さんの「マツケン」も確認できて良かったワン)。

 そして、やはり久しぶりに耳にするAIKOの主題歌・・・歌詞を何げなく聴いていたら、半年間も続いていたドラマの内容が、一分足らずの短い時間に集約されていたことに気づきました。曰く「今日は何をしていましたか 私は少し胸が大きいです 今朝は何をしていましたか 大きな胡坐をかいていました 仕事中もあなたを考えて過ごす あなたを想い過ごす」 なるほど、そうだったのか~。「番組の変わり目に立っても うまく演技できないでいるけど 時が過ぎて変わったとしても あたしのこと見つけてね」 よ~くわかりました! 
 先日鑑賞した映画『コララインとボタンの魔女』のヒロイン=コララインは、驚くなかれ207336通りの表情ができるそうで、最も多いときは35秒間に16通りの表情が使われたとか・・・こちらのヒロインは5通りぐらい? 多部さんの後を受けて、辛いことも色々あったと思います。『瞳』の頃は散々叩かれていたけれど、今の榮倉奈々さんは引く手あまたのご活躍・・・だから、この先のご健闘をお祈り致します。さて、快晴の青空だし、油そばでも食べに行こうかな(片づけはどうする?)

 連続テレビ小説ではヒロインの相手役(夫)が重要なのですが、『ゲゲゲの女房』で水木しげるさんを演じる向井理さん、なかなか良さそうな感じですね。松坂慶子さんが後ろに控えている点も、非常に心強いです。松下奈緒さんは好みのタイプだし・・・。


連続テレビ小説の行く末?

2010-01-24 23:45:00 | 連続テレビ小説

 NHK連続テレビ小説の放送時間が、次回作の『ゲゲゲの女房』から今までの8時15分~8時30分という枠をやめて、8時ちょうどに放送されることになった。放送時間が中途半端という指摘を受けての繰り上げとのことだが、かつての『紅白~』と同じように国民番組と言われた『朝ドラ』の人気凋落を、NHKが深刻な事態と受け止めていることは間違いないだろう。ならば、放送時間変更以外にやるべきこともわかっている筈!

 連続テレビ小説の低視聴率は、視聴者のライフスタイルが変わったことにより、朝の忙しい時間帯に毎日放送されるというドラマの形式が馴染まなくなったことが主な原因だと言われているが、視聴者のニーズに合うよう「朝ドラ」は総合テレビだけでなく、BSやハイビジョンでも放送されており、総合テレビの視聴率が低いからといって、全体的にはそれほど落ちこんでいない、という意見もある。
 ここで整理しておきたいのは、NHKは他局と違って公共放送なのだから、「視聴率」というよくわからない数字に踊らされる必要はないということだ。それに、「テレビの時代」はもう終わったと言ってもよい。自分の周りにも、テレビを見ないという人が多くなった。依然として、見たくもない番組がゴールデンタイムを賑わしているようだが、テレビを見る人の数は確実に減っている。関係者は、「視聴率」よりもそのことを気にするべきだろう。

 「視聴率」の一番いかがわしい点は、「民主主義は多数決」と同じで、「高視聴率だからそれが正しい」のではないかと思ってしまうところにある。「多数=正しい」とは限らない。ついでにいえば、「民主主義」は「多数決」ではなく、「少数意見を聞く耳を持つこと」だ。NHKは視聴率を気にすることなく、「公共放送」としての務めを果たして欲しい。結果は後からついてくる(「朝ドラ」関連だと、当時ワースト視聴率だった『ちりとてちん』のDVDの売上げは過去最高だそうだ)。
 視聴率は、あくまでもそのときの結果に過ぎない。現に、過去の「朝ドラ」と比べれても引けを取らないし、「朝ドラ」の趣旨からは外れてしまうかもしれないが「ホームドラマ」の傑作だった『芋たこなんきん』は、未だに完全版のDVDも発売されていない(『だんだん』や『瞳』ですら発売されているのに「なんでぇ?」と、波美のように叫びたくなる・・・)。『ちりとてちん』のように、低視聴率だろうと熱烈なファンがついた番組もある。傑作アニメ『未来少年コナン』だって、テレビ放送時には低視聴率に泣かされ、挙句の果てに他局に売られてしまった。視聴率とは、その程度の指標なのだ。
 
 でも、最近の『朝ドラ』のつまらなさは、「マンネリ」といった言葉からもかけ離れていて、とにかく酷い。視聴率が稼げないのも当然だと思う。『ウェルかめ』にしても、家にいるときは惰性でテレビがついているせいで音声だけは時折聞こえてくるが、ヒロインの「なんでぇ~」という台詞と共にテレビを消すようになった(省エネにはいいと思う)。『ウェルかめ』のヒロインは、満足な日本語を喋れなかった『瞳』のヒロインや、大袈裟な表情が興ざめだった『だんだん』の双子姉妹ほどではないにしても、脚本が酷過ぎて魅力が全く感じられない。「嘘」から出た「真」(恋愛成就)なんて、本当にお粗末でした。
 挽回不能なところまで落ちこんでしまった感もあるが、ヒロインではなくロケ地を生かせば再浮上できるかもしれないので、スタッフは最後の力を振り絞って欲しい? 次回作の『ゲゲゲの女房』は、『芋たこなんきん』以来の実話ベースのドラマだから、ひょっとすると『あぐり』の頃まで巻き返せるかもしれない。カギを握っているのがヒロインではなく、夫となる水木しげるを演じる男優なのも、実は「朝ドラ」の伝統なのだ。脚本家さん、頑張って!

『ウェルかめ』 ~脳みそウニやね! 知恵熱!!

2009-11-04 11:01:11 | 連続テレビ小説


 徳島のお椀をひっくり返したようなお山と、可愛いウミガメがやってくる美しい浜を舞台に繰り広げられるゆったり&ほのぼの感が魅力のNHK連続小説『ウェルかめ』。まだ何も起きていないのに、朝ドラ史上2番目の低視聴率でスタートしたのは、最近の内容から視聴者が「朝ドラ」に何の期待もしなくなったことを意味していて、その後もじりじりと視聴率を下げていたのに、ここに来て20%を超える視聴率を記録するようになったそうです。
 それについて「ヒロインの豊満バストが視聴率を押し上げている」と悪口(褒め口?)を叩く人もいるようですが、このドラマの良さは最初に述べたように「胸」のせいだけではなく、確かに「朝ドラ」ならではの「お約束」にイライラするときもあるけれど、全体的には「足」が地についたしっかりしたドラマなので、視聴者が戻ってきたのではないかと喜んでいます。朝ドラだけでなく、テレビドラマ全体がつまらないと言われている昨今、テレビの地盤沈下をもたらしたのは、あまりにも多いバラエティ番組だと思うのですが・・・。  

 第一週を土曜日まで見ていなかった自分は、ヒロインがウミガメ嫌いとは知らずに2週目以降を見ていましたが、噂(今日の放送)によると、ヒロインの勤め先の「ゾメキトキメキ出版」の社長&編集長もハ虫類嫌い?だったらしく、自分がゴキブリとシロアリの女王以外はOKなせいか、考えが及ばなかったのですが、確かにウミガメが苦手な人もいるわけで、その意味では微妙なサブキャラではあるけれど、それにしても、(やはり台風ロケだったみたいで、ご苦労様でした)黒島の美しさに心がゾメキました。Angela さんもお書きになっていましたが、今すぐ私も美波町や黒島へ行きたくなってしまいました(友近みたいな下心はなくて)。賛否両論のウミガメの放流シーンも、ウミガメには少し迷惑だったかもしれませんが、メッセージは充分伝わってきて大変良かったと思います。

今回の「朝ドラ」は、ロケ地の素晴らしさに加えてヒロインをとりまく人々が、さりげない描写ながらも的確に書きこまれているので、安心して見ていられるというか、物語をより豊かに膨らませてくれています。中でも完璧なのが、ヒロインの母を演じている羽田美智子さん。朝ドラ史上最高の母かもしれません(『ちりとてちん』の糸子さんもいますが、彼女は後半、母を超えスーパーウーマンになってしまったので)。この母と、ヒロインを一人前の社会人として鍛え上げる役回りの室井滋さんが、車の両輪になって『ウエルかめ』を、さながら「うさぎとかめのレース」のように、山あり谷あり寄り道ありで、ゴールまで導いてくれるでしょう。6週まで来ると、物語の幹から枝葉があちこち伸びてきて、今後の楽しみも増してきましたが、今週は「脳みそウニやね!」と、「知恵熱!!」発言に座布団2枚かな? そういえば、最近私も、「ウニ」になっているような・・・。


『ウェルかめ(第2週)』 ~縁は異なもの?

2009-10-10 10:34:24 | 連続テレビ小説


 金曜の夜、『空気人形』の記事を書こうと思っていたのですが、これだけの映画を自分の拙い文章力でどう伝えたらいいか悩んでいるうちに、疲れも出てたのか眠くて仕方がなくなり(今週は夜勤二回+お酒ちょっぴり)23時過ぎに寝てしまいました。
 頭が痺れる感じで眠り、清々しい?朝を迎え、朝ご飯を食べ、くるみさんが行なってくれた破壊活動(どうも夜勤で留守にしているときより、一緒にいるときの方が「おいた」が激しい)の後始末をし終わった頃、連続テレビ小説『ウェルかめ』が始まりました。

 この間、「全てのパーツが大きい」と書いたときは全く意識していなかったのですが、ヒロインの胸が大きさがお茶の間の話題になっているとか・・・ヒロイン=波美を演じている倉科カナさんは、2006年度「ミスマガジン」のグランプリに輝いた「グラビア・クイーン」なので、その筋に詳しい人なら「何をいまさら」といったところでしょうが、知らない人にインパクトが強すぎた?
 ちなみに、「ミスマガジン」を検索してみました。それによると、「ミスマガジン」は漫画週刊誌『少年マガジン』が82年から始めた美少女コンテストで、第1回の受賞者は伊藤麻衣子さん。第9回を最後に中断されていましたが、1996年に主催を『ヤングマガジン」に移し復活。2001年からは合同主催のミスコンに拡大され今日に至っています。数々のアイドル&女優を配している「ミスマガジン」コンテストですが、朝ドラ関係だと『はね駒』の斉藤由貴さんが第2回のグランプリ受賞者でした。
 『はな駒」は平均視聴率が41.7%という驚異的な数字を叩き出しましたが、ヒロインの夫を演じた渡辺謙さんを始めとする出演者の魅力と、女性新聞記者の草分けと言われている磯村春子さんをモデルにした物語の相乗効果で、これだけの数字を挙げられたのだと思います(偶然にも、ニワトリさんが初めて見た「朝ドラ」です)。
 『ウェルかめ』は、地元出版社に勤める新米編集者というヒロインの設定と「ミスマガジン」絡みから、『はね駒』との不思議な因縁を感じたりして・・・。

 さらに、コメントの欄で少し触れたのですが、何を隠そうニワトリさんも編集者志望でした。私の場合は、マスコミ就職にことごとく失敗し、卒業間近に人の紹介である出版社に採用されたのですが、仕事の内容がやりたかった「編集」ではなくて「営業」だと判明し、健康診断を受け後は判こを押すだけになっていたのに、「やりたいことではない」とケツをまくってしまいました。
(私が採用されたのは、子会社にあたる就職情報雑誌で、「そこで頑張れば異動もあり得る」と説得されたのですが、今になって考えると「ある人に就職先の斡旋を頼まれたけれど、行かせられるところは「ここ」しかなく、そのうち辞めてくれるのではないか?」といったところだったのでしょう)
 それだけに、今週のヒロインの言動は他人ごとではない感じがしましたし、その後ヒロインが考えついた「にわかお遍路」がまた、いかにも自分がやりそうなことで、馬鹿な話だけど何だか急に親近感を覚えてしまいました。来週はどんなことになるのでしょうか? お約束の失敗でも楽しめそうです。
 でも、実をいうと、この作品で一番のお気に入りはヒロインの母を演じている羽田美智子さん。こういう人を母に、もとい妻にしたいなあ~♪
おっと、そろそろ仕事に行かないと・・・。


秋のドラマ二品 ~『ウェルかめ』と『オトコマエ!2』

2009-10-03 23:12:00 | 連続テレビ小説


 結局、連続テレビ小説『つばさ』は、気がついたら終わっていました。Angela さんのブログを読むと、最後は『小さな恋のメロディ』よろしくトロッコを漕いで終わる!んですって? 空に駆け上がってズームアウトしてゆく映画のラストシーンは、思い出すだけで胸がキュンとなります。『つばさ』のトロッコシーン、想像することもできませんが、さぞかし奇天烈な映像だった? 最終回ぐらい見ればよかった、と後悔しています。
 『つばさ』は『鹿男あをによし』の糸ちゃんが主演だし、舞台となる川越と長瀞も好きな場所だし、最初の頃こそ、DVD-RWやHDDに一応録画してあったのだけれど、きちんと通して見たのは第一週だけで、何週もたまってしまうと振り返って見るのはもう無理でした。結局、「削除しては新たに録画する」の繰り返しになり、夏になるとその作業も面倒くさくなって、番組の予約録画もやめてしまいました。

 『芋たこなんきん』以後の連続テレビ小説は、松下奈緒さん主演の『ゲゲゲの女房』までお休みだろうと思っていました(『ちりとてちん』は7週まで)。新ドラマ『ウェルかめ』にしても、ヒロインの顔が『つばさ』の多部未華子さんと区別がつかない体たらく。でも、俳優はスチール写真では計り知れないもの。たまたま今日の土曜日、本当に久しぶりにテレビのスイッチを入れ、ヒロインを演じている倉科かなさんを見て、「これはいけるかも?」と認識を改めました。眉に力があり、全てのパーツが大きく見栄えがする上に、表情が実に豊かです。彼女について全く知らないことも、良い結果になりそうな予感! 実力ある既知の女優が連続テレビ小説をどう料理するかを見るのも面白いけれど、未知の新人女優がドラマのヒロインと同じように成長してゆくのを見守る、というのが連続テレビ小説のシンデレラ道(=王道)でもあります。自分の中では、『風のハルカ』がこんな感じでした。来週からは室井滋&坂井真紀さんも出てきます。徳島という魅力的なロケ地を生かしたおおらかで楽しいドラマが展開してゆくことを期待しましょう~♪

 そして、先ほどまで見ていた『オトコマエ!2』。『純情きらり』の主役を務めた福士君主演の時代劇です。シリーズドラマはパート2が一番面白いと言われますが、30分という短い枠になったばかりのハンデキャップもあって、物語を追うだけでいっぱいいっぱいだったファースト・シリーズと比べると、新三郎(斎藤工)には妻子(黒木芽以)が、逸馬(福士誠治)にも彼を慕う瓦版売り(佐藤江梨子)が現れるなど、新たなキャストが加わったことで登場人物に奥行きが出てきて、大きな事件が起きなくても(松金よね子扮する逸馬の伯母の言動だけでも)十分楽しめる物語に変わってきました。福士誠治&斎藤工のオトコマエもぐっと上がっています。残り9回、年末まで楽しませてもらって、来年の大河ドラマ『龍馬伝』にバトンタッチ、といったところかな?

 『ウェルかめ』の公式HPは、 → ここをクリック

 『オトコマエ!2』の公式HPは、 → ここをクリック


『つばさ』 ~第1週「ハタチのオカンとホーローの母」

2009-04-07 06:40:40 | 連続テレビ小説


 連続テレビ小説『つばさ』が始まりました。出だしはまずまずといったところでしょうか、人物紹介(それぞれのキャラクター)と、彼らの現在の立ち位置を、ナレーションや台詞で説明しないで俳優に任したところに大いに共感を覚えました。傑作『芋たこなんきん』で健次郎さんを演じた國村隼さんが、「その人物の空気感を伝えることが俳優に課せられたことではないか」と発言していましたが、本当にその通りで、大袈裟な身振りや表情をしたり、怒鳴ったり泣き喚いたりすることが「演技」ではありません。皆さん、よくわかっていらっしゃる。

 ヒロインは、「ハタチのオカン」と呼ばれるだけあって(あるいは『鹿男あをによし』の堀田イトだから)、頼りがいがあるというか非常に落ち着いていて、安心して見ていられる点は特筆に値しますし、もう一人のヒロインでもある「ホーローの母」は、大河ドラマ『篤姫』で強烈な印象を残しただけあって、どんな感じで登場してくるのか、期待と不安が交錯していたのですが、ど派手なくせに座敷わらしのようにいつの間にか紛れこんでしまうといった演出とそれに答える演技が実に見事です。同じく『篤姫』で、井伊直弼という意外な?役を演じていたヒロインの父は、ホームグラウンドに戻って、最も似合うであろう役柄を完璧にこなしています。変な声したヒロインの弟にも、三日目で完全に慣れました。今では、この声でいいと思います。

 ナレーションにイッセー尾形を起用したのも目利きの技で、小松政夫に古典的なギャグで出演してもらうなど(このペースだと百面相を超える?)、ヒデキの起用を含めて、キャスティングの段階でドラマの方向性がある程度定まると同時に、成功も半ば約束されたようなものだと思いました。何といっても、ドタバタを演じるときはドタバタ演じてはならないことを、脚本家も演出家も俳優も心得ている点が素晴らしく、日本では珍しいスクリューボール・コメディになるかもしれません。

 連続テレビ小説を一週間見続けたのも実に久し振りです。週ごとに感想文をUPするかはまだ未定だけど、わりと身近な「川越」という町の魅力も手伝って(ロケ地も訪ねられるし・・・)、先々見守っていくつもりです。まだ生まれたばかりの小さな「つばさ」だけど、やがてはコウノトリやトキのように大きく羽ばたいて、大空を飛翔していってほしいですね。

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