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『ゲゲゲの女房』(第13週) ~福の神!

2010-07-01 22:50:00 | 連続テレビ小説


 さて、早いもので『ゲゲゲの女房』も、半分が過ぎてしまいました。これを書いている今日は7月1日です。こちらも早いもので、瞬く間に半年が過ぎてしまいました。来年が来ると、信じられないことですが大台に乗ってしまいます。驚いたね、全く・・・。
 高校時代に最も影響を受けた『竜馬がゆく』の坂本龍馬は、確か32歳で亡くなりました。33歳になったとき、「ついに竜馬を越えてしまった」と思ったのですが、だらだら日々を送っている間に、とうとう『国盗り物語』の後半の主人公だった織田信長に追いついてしまいました。信長は常日頃から、「人生50年~」と唄い舞っていたそうですが、人生が50年で終わるなら、失った時間を悔やむより、来年から新しい人生が始まると、前向きに考えることにしましょう。
 その昔(そう言わざるを得ないのが悲しいけれど)、『リーサル・ウエポン』という映画がありまして、好評を博して三作ほど作られた筈だけれど、記念すべき一作目の冒頭が、自殺願望の危ない刑事(メル・ギブソン)の相棒になる黒人刑事(ダニー・グローバー)が50歳の誕生日を迎えるシーンでした。彼は、誕生日ケーキのローソクを吹き消しながら「やれやれ、50だぜ」と呟くのですが、まさか自分も何十年後に同じセリフをつぶやくことになるとは、そのときは夢にも思わなかったのに、どういうわけか大台が近づくに従って、このシーンが脳裏に浮かぶようになりました。細かいストーリーは殆ど忘れてしまっても、ここだけ覚えているとは・・・。
 幸いなことに、今のところは非の打ちどころがない?健康体です。体が動くうちに、何でもトライしよう~♪

 話がドラマとは全く違う方向に行ってしまいましたが、朝ドラ史上最低視聴率からスタートした『ゲゲゲの女房』も、ついに20%超えを達成したようです。先週は『龍馬伝』も抜いて、ドラマ&(あほらしい)バラエティ番組を押さえて堂々1位の座に就きました(『ゲゲゲ~』を凌駕したのはサッカー中継のみ)。
 まあ、何度も言うように、視聴率などどうでもいい話だけれど、あまりにも「初回最低」と喧伝されたので、少しはフォローしてあげないとね。
 意外だったのが、20%を超えたことについて「朝ドラの視聴率が20%を超えたのは『ウェルかめ』以来(昨年
10月6日放送分)」というくだり。非常に驚いたのですが、最高視聴率を記録した頃の『~かめ』はヒロインが黒島に行ったあたりで、「これから面白くなるだろう」と大いに期待したものです。なのに、それが・・・。

 先週の土曜日に今週の予告編を見た段階から、「これで貧乏神とはおらばだ」と明るい気持ちになったのですが、頼もしい深沢さんが戻って来るなり雰囲気が一転し、演じている村上さんの顔が「福の神」に見えました。実際の話、水木さんにとって彼ほど頼りになる人はいなかっただろうし・・・彼が登場した途端に、倒産したうじきさんからもほんの少しだけれど未払いの原稿料が帰ってきたし・・・本物の福の神だったんですね~♪
  第13週、布美枝は「福の神」深沢さんから頂いた原稿料で安来と境港に帰省しました。ビンボー話に明け暮れていた頃、誰もが二人の両親の登場を待っていたはずですが、満を持して登場したわりに思ったほどのインパクトがなく、何代目?藍子ちゃんの可愛らしい演技にすっかりお株を奪われてしまった感がありました。
 でも、それは演出上のミスではなくて、そうなるように意図された演出だったのでしょう。故郷の四天王(だらず父&すいません母、いとつ&いかる)が、『ゲゲゲの女房』というドラマの中で「もう私たちが、しゃしゃり出る必要はないだろう」と思ったように、一視聴者である自分もまた、布美枝が調布の自分の家に戻ってきたとき、ホームグラウンドに戻ってきたような懐かしさと安心感、そして落ち着きを感じました。「貧乏神」の話に終始したようにも思える調布編でしたが、布美枝の「家」はいつの間にか「調布のボロ家」になっていたんですね。彼女が里帰りするまで、愚かなニワトリさんはこの確かな「変化」に気づきませんでした。
 布美枝もまた、初めて実家に帰省してそのことに気づいたようです。そして、調布の家に戻って来るなり、「やっぱり、うちはええなあ~。のんびりする」と、茂に言いました。「何だ、実家でのんびりしてきたんじゃないのか?」と言う茂に、「ええ。でも、私の家は、ここですけん」と、きっぱり答える布美枝がとても素敵でした。

 それにしても・・・知的で清楚でセクシーと、個人的には【理想の女教師】(意味不明?)だった、元祖【お嫁さんにしたい女優】の竹下景子さんが、初孫の藍子ちゃんを誇らしげに腕に抱いて決して放さそうとしない「いかる」母さんになるとはね~。そちらの方でも、感慨深かった第13週でした。


『ゲゲゲの女房』(第12週) ~連合艦隊!

2010-06-25 23:50:40 | 連続テレビ小説


 まずは、「とことんビンボーづくし」な放送(そういえば、ニワトリさんの肩にも「ビンボー神」がいつでも乗っているような・・・)のおかげで?書き忘れてしまった第11週の重要なエピソードから・・・長女が生まれて家に戻ってきたとき(私も病院で生まれましたが、この頃から病院で出産する人が増えたのかな?)、茂が「藍子」と命名した紙に目玉親父の絵を描いた感動的なエピソードがありましたよね。そのあと、眠っている赤ん坊の傍らで、「やっぱり同じ匂いだ」だと、戦争中に嗅いだ「(赤ん坊の匂いと同じ)命の匂い」について布美枝に説明していましたが、水木さん本人もよほど感慨深かったのでしょう、それについて言及しています。

 昭和18年、茂さんは「ラバウル航空隊」の歌でも知られるラバウル基地があったニューギニアのニューブリテン島に派兵されました。当初は南太平洋ソロモン諸島にある激戦地のガダルカナルに補充兵として送られる予定でしたが、戦況の変化に伴い同じく激戦地のニューギニアへ赴くことになりました。

(昭和17年8月、日米機動部隊が死闘を繰り広げたミッドウェイ海戦からわずか2ヶ月後に、米軍は日本軍の意表を突く形でソロモン諸島のガダルカナル島とツラギ島に上陸、両島を守る日本の守備隊と交戦し、日本軍が完成させるところだったガダルカナルの飛行場を占領した。日本軍は同飛行場の奪回を目指し、以後半年にわたって陸海空の激しい消耗戦が行われ、日本はガダルカナル放棄を余儀なくされる。延べ約3万1千人の陸軍兵士がガダルカナルに派遣され、無事帰還した者は1万人余に過ぎなかった。約2万人の戦死&行方不明者のうち、米軍との直接戦闘で死亡した兵士は5千人程度で、残る約1万5千人は補給が途絶えて餓死&病死した。そのためガダルカナル島は「餓島」と呼ばれるようになるが、連合軍の「飛び石作戦」によって、日本軍は至る所でガダルカナルと同じ状況に追い込まれてゆく。ガダルカナルの戦いでは、海軍も戦艦を含む多くの艦艇と多くのパイロットを失った。大本営は、ミッドウェイ海戦の敗戦を隠す意味もあって、母艦を失った空母搭乗パイロットをラバウルなど最前線に派遣したが、ガダルカナル消耗戦で貴重な熟練パイロットを失ったため、以後の海戦を有利に戦うことが不可能になった)

 茂さんが派兵されたニューブリテン島では、すでに西半分が米軍を中心とする連合軍に占領され、制空権&制海権を失っていたことから補給が殆ど途絶えていました。輸送船の被害は甚大で、殆どの船が目的地に着く前に撃沈されました。茂さんの乗った輸送船が、無事にニューブリテン島に到着できた最後の船だったそうです。
 その後の茂さんは、「運」と持ち前の「食べる力=生きる力」で何度も死線をかいくぐっていくのですが、腕を負傷し後方のナマレに送られてから、軍の規律を無視して第12週に登場した現地人の少年(トペトロ)やその家族と仲良くなってしまい、そのとき不思議な「命の匂い」を嗅ぎました。
 「かれらとつきあっているうちに、身体も回復してきたんです。切断した左腕の傷も、だんだんよくなってきた。ある日、切った腕のところから、かすかに赤ん坊の匂いみたいなものがすることに気がつきました。あれは何だったんでしょう、不思議です。水木サンは、生命の匂いのような気がしましてねえ。すごくいい匂いに感じたんです。それまでは、いつ死ぬかわからないと思っていたのが、ひょっとして生きて内地に帰れるかもしれないと、希望を持つようになりました」
 またもやマラリアが再発、高熱が出て食事がのどを通らなくなったときは、第12週の放送と同じように、トペトロが持ってきてくれる果物を食べて回復できたと語っています。
 第12週に登場する「茶色いバナナ」は、戦争中に命を繋いでくれた果物と同じ意味合いがあったのかもしれません。ちなみに、ニューギニア戦線には約20万人が送りこまれましたが、生還できたのは僅か2万人でした。

 「戦争嫌いの茂さんが、戦争の道具である軍艦の模型に夢中になるのは、どうも腑に落ちない」と考える人もいるでしょうが、この頃同じように連合艦隊の再建に取り組んでいたニワトリ少年には、茂さんの気持ちがよくわかるような気がします。
 1971年、ライバル関係にあるプラモデル会社が四社合同で700分の1スケールの「ウォーターライン」シリーズを立ち上げました。1971年と言えば、『ゲゲゲの鬼太郎』が再度アニメ化されるなど、人気漫画家となった茂さんは、26年ぶりにパプア・ニューギニアを訪ね、現地の人々と再会しています。連合艦隊の再建も、「ウォーターライン」シリーズの発売で拍車がかかった?
(ニワトリさんは、戦艦「武蔵」「榛名」「金剛」、空母「信濃」「瑞鶴」「飛龍」、重巡「利根」「足柄」「熊野」「最上」「鳥海」、それに米空母「エセックス」を作りました。「利根」の値段は250円でした!)

 二日前に書いた文章はもっと長かったのですが・・・


『ゲゲゲの女房(第11週) ~藍子ちゃん!

2010-06-12 23:44:44 | 連続テレビ小説


 これでもか、これでもか、と言わんばかりに、先の見えない貧乏話が一週間続きました。こらえ性のない視聴者から、貧乏神が登場してまだ一週間だというのに、「もういい加減にしてほしい」「暗い話は見たくない」「そんなに貧しいなら内職をしろ」といった投書が来るようになったそうです。
 八つ当たり?は、ヒロインを演じている松下さんにも向かったようで、「あんなに貧乏なのに、やつれていないのでちっとも貧乏に見えない」「いつもばっちり化粧していて髪もツヤツヤ」果ては「旦那より年上に見える」「本当は低い声なのに作っている」「目が怖い」などなど、ご愁傷さまでした。
 「美人過ぎる」という文句は、よくよく考えると褒め言葉のような気がしますが、原作者の武良布枝さんに大変失礼な言葉ですね。今週、NHKのクイズ番組のゲストとして出演されていましたが(解答者の中に「おばば」もいました!)、非常に品のある女性で、内面から美しさがにじみ出ていました。
 このクイズ番組では、布枝さんに関するクイズが2問出題されましたが、『ゲゲゲの女房』の視聴者なら、もちろん2問とも正解できた筈。第一問の「ロールキャベツ」は結婚一周年の日に布美枝がこしらえていましたし、第二問の「ネクタイを結んだ」のくだりでは、嫁入り前に兄がネクタイの結び方を教えてくれた、とおっしゃっていました。第三週の感動的なエピソードも実話だったのですね~♪

 今週は金曜日の『あさイチ』に向井さんが(メインキャスターの有働さん、アメリカで遊んでいるようにしか見えなかったけど、やっぱり全然駄目ですね。鳩山政権じゃないけど、NHKには素晴らしい女子アナがたくさんいるので、早く交代した方が・・・)、『スタジオパークからこんにちは』に戌井役の梶原善さんが、『土曜スタジオパーク』に松下さんが出演されたそうですが、全部見逃しました・・・。
 『ゲゲゲの女房』に登場する戌井慎二のモデルとなったのは桜井昌一さん。1962年まで自身も漫画を描いていましたが、国分寺の自宅を事務所に「東考社」を起こし、水木しげるや実弟の辰巳ヨシヒロなど200点以上の貸本漫画を刊行します。
 貸本版の『悪魔くん』は、次回予告にも出てきましたが、5冊出す予定だったのですが3冊で連載終了を余儀なくされてしまいます。貸本版『悪魔くん』の「悪魔くん」は、間違っている世の中を正そうとする革命者でした。そのあたりもきちんとドラマで描かれています。また桜井(戌井)さんは、「出っ歯のサラリーマン」として水木漫画に必ず登場する知る人ぞ知る有名人物です。同志と言った方がいいかな?

 『埴生の宿』(今週も布美枝が口ずさみました)が出てくると、どうしても『純情きらり』を思い出してしまうのですが、愛くるしい藍子ちゃんを見ていると、『純情きらり』の冬吾さん&笛子の子供だった和寿ちゃんを思い出しました。ドラマが停滞・迷走・暴走し始めた頃(しかも戦争中の暗い時代)、何度和寿ちゃんに慰められたことか・・・『ゲゲゲの女房』でも、初代「藍子」ちゃんは皆のアイドルになっているそうです。今日なんか、階段に近づいたものだから、思わず自分も、「ああっ、あぶない!」と心の中で叫んでしまいました。
(よく見ると、這い這いしたのは階段の一番下だった・・・)

 それにしても、あの大蔵省のお役人は何だったのでしょう?


ゲゲゲの女房(第10週) ~イヴの夜に・・・

2010-06-08 23:57:14 | 連続テレビ小説


 引き続き第10週の感想を書いて、放送に追いつくことにしましょう。そうそう、昨日は、『家族に乾杯!』安来市の後編を楽しく観賞しました。鶴瓶さん、安来織りの織物作家と会えなかったのは残念でしたが、近所の人に案内してもらった足立美術館は素晴らしかったですね。ニワトリさんも訪ねたくなりました。向井さんは筍掘りに出かけましたが、ふわりと自然体でありながら礼儀正しく言葉使いも丁寧で・・・いいですね~。
 驚かされたのは、向井さんがワンワン吠えていた犬に近づいて頭を撫でたこと。飼い主さんも驚いていましたが、これは本当に凄いことです。かの坂本龍馬も、人が恐れる野良犬の頭を撫でた上に犬たちと一緒に地べたを転げ回って遊んで、「あの男は只者ではない」と人々を感心させた逸話が残っていますが(「この男、狂人か?」と呆れた人も・・・)、『家族に乾杯』の向井さんを見て、好感度がいよいよ上がりました。
 「今度はプライベートで来たいですね」と言ってましたが、この先茂を演じる上で非常に有意義な時間を過ごせたと謙虚に語る姿から役者魂みたいなものも感じられました。世間一般に言われている水木しげる像を演じていけない、というのが向井さんの基本姿勢らしいのですが、全くその通りだと思います。聡明な方ですね~♪

 さて第10週は、誰にとっても重い「妊娠」が発覚しました。主役の二人には経験のないことだけに、演じるのはなかなか難しかったかもしれませんが、経験していなければ演じられないというのならば、映画や演劇など作る意味もないし、見る必要もないでしょう。
 松下奈緒さんは、妊娠したことや産みたいと告げるシーンでは、自分だったらどうするのだろう?どうしてほしいのだろう?と悩んだそうです。告げられる向井さんも同じことを考えていたのでしょう。二人の会話はぎこちなく、二人の関係もぎくしゃくしてしまいました。このときの、よそよそしくてどこか不自然な二人の態度を演技力不足と考えた視聴者もいたようですが、私は逆にリアリティを感じました。
 「子供は大変だぞ」という言葉は、確かに布美枝を傷ついてしまいましたが、決して不誠実な言葉ではなかったと思います。でも、これは自分が男だからそう思うのかもしれません。何はともあれ、新しい命の誕生に乾杯!

 安来市の公式HPは、 → ここをクリック


ゲゲゲの女房(第8週) ~父の心

2010-06-07 23:57:00 | 連続テレビ小説


 早いもので、布美枝の(だらず)父が嵐のように上京してから丸二週間が過ぎてしまいました。第9週の感想を先に書いてしまいましたが(放送は11週目に入った)、8週目の感想を書きます。
 月曜日、電報にあわてふためく彼女の姿から、予告編を見た視聴者は「おおっ、親父さんが来るのだな」と思ったはずですが、現れたのは幼馴染のチヨ子さん。肩透かしが見事に決まりました。
 見栄を張って彼女にお土産まで持たせてしまった布美枝さん・・・相手も同じように見栄を張っていた可能性もありますが、今の暮らしぶりではそこまで頭が回らないでしょうね。ニワトリさんもかなり見栄っ張りなので、彼女の気持ちがよくわかります。別れた後の落ちこみといったら、正にこのとおり「最悪」です。働けど働けど暮らしは楽にならず、貸本業界を巡る状況はいよいよ悪くなるばかり・・・せつないですよね。
 前座の後は本命の登場です。「見送ってもくれんのか!」のひと言で、ますますこの人のファンになってしまいました。源兵衛さんは馬鹿ではないから、二人が苦労していることはもとより承知だったと思います。実家の蜂蜜を何瓶もカバンに忍ばせていたところに、それがよく現れていました。でも、その父にしても、娘夫婦がこれだけ苦しい生活をしているとは思いもよらなかったでしょう。二人の窮状を知った源兵衛さんが「母さんには内緒だぞ」「口紅でも買いなさい」と、顔も見ずに娘に現金を手渡す場面にほろりとさせられました(実家で報告を待つだけの母がこのことを知れば、「自分ばかりいい格好して!」と怒るかも・・・)。
 さらに、ちょっとした誤解から婿殿(じゃないけど)に雷を落とした父に対して、布美枝が茂の漫画にかける情熱を力説する場面もなかなか迫力がありました。言い放つ娘を見て、逆に安心感を覚えた源兵衛さんの表情が何ともいえず感動的でした。この先何度、二人に泣かされる?

 第8週では、貸本屋「こみち書房」の美智子さんの秘話が明かされます。「心配させてよ」のくだりはとても感動的なのですが、それ以前にニワトリさんは、美智子さんが息子同然に思っていた太一君に対して、布美枝さんに「冷たいのかしら?」と言われてしまった茂以上に冷たい目線で見ていたので(ひと言でいえば、「あまったれんじゃないよ!」)、どちらかというと傍観者の立場でこの場面を迎えていました。
 人のニワトリさんはさておき、「冷たい」と言われてしまった茂さんを弁護すると、「知らんふりをしていればいい」というのは「優しさ」だし、「気に病んでも、どうにもならんよ」というのは(冷たいようだけど)時間が解決するしかないという「真実」を言い当てていると思います。この件に関しては、事情を知り得ない茂(でも感づいていましたね)や太一にしてみれば、美智子さんの方が余計なお節介をしているわけだから、「スネオ」と化した太一がそれを煩わしく思う気持ちもよくわかります。
 「朝ドラ」特有のおせっかいは、ヒロインを際立せるためにしばしば焼かれるものなのですが、『ゲゲゲの女房』(と『芋たこなんきん」)に限っては、ヒロインのひと言や奔走が必ずしも功を奏せず、この場合も、中心人物はヒロインではなく、美智子さんの告白に誰もが胸を打たれると同時にバツの悪い思いをし(=どう答えたらいいのかわからず、誰もが沈黙した)、茂のひと言(「サイン会を続けましょう」)を契機に重さが取り除かれていったところが非常に良かったと思います。

 「冷たさ」について、もう一つ補足します。水木さんが、「私、戦後二十年ぐらいは他人に同情しなかったんですよ。戦争で死んだ人間が一番かわいそうだと思っていましたからね」と語っていることをご存知でしょうか? 
 また、最後の戦記漫画となった(NHKでドラマ化された)『総員玉砕せよ!』の新装文庫版のあとがきで、こう語っています。
「死人に口はない。ぼくは戦記物をかくとわけのわからない怒りがこみ上げてきて仕方がない。多分戦死者の霊がそうさせるのではないかと思う」
 『ゲゲゲの女房』だと、身辺を探りに来た刑事の一人に「戦記漫画」を侮蔑されて、怒りに身を震わせた茂の姿を思い出しました。

 第8週の茂さんは、こんな名台詞も口にしましたね。
「生活が貧乏なのは仕方がないが、人間が貧乏になってはいかん」


向井君と(ゲゲゲの)家族に乾杯! 

2010-05-31 23:57:15 | 連続テレビ小説


 今日は長~い一日でした。まず、夜勤後の仕事を早く片付けて11時から会議でしょ。長い会議が終わってからも雑談みたいな形で、本年度から始まった「農場」(7m×4mの家庭菜園だけど)に関して意見を交わし(結局、丑年のニワトリさんが木曜日に「牛」になって畑を耕し畝を作ります)、さらには来週の誕生日会の打ち合わせをしてようやく解散となったのですが、その足で急いで帰宅するとネコのトイレの砂を全部入れ替え、3時のおやつに(昼抜きでした・・・)カップラーメンを待ち時間も含めて5分間で平らげるや慌ただしく外出、明日の仕事の予習を終えると、『RAILWAYS』を観るため国立駅まで走りました。その甲斐あって、上映5分前の16時35分に座席に着くことができました。

 先ほどまでかなり強い眠気に襲われていましたが、ウトウト居眠りしている最中に、タイマー録画をかけておいた『石井正則の珈琲学』の放送が始まり、珈琲の香り?に刺激されたのか目が覚めました。
 で、時計の針をもう少し戻すと、夕食後は「ながら」で見ていた『クローズアップ現代』が終わってテレビのスイッチを切ろうとしたら、『鶴瓶の家族に乾杯』の「番宣」が流れました。それによれば、今日のゲストは『ゲゲゲの女房』の茂役でブレイクした向井理さん。ぶらり訪ねるのは、妻(布美枝)の実家がある島根県安来市です。
 「これは面白そうだぞ」と思ったニワトリさんは、場所を変えてクルミさんと遊びながら『家族に乾杯』を見始めたのですが、向井さんって、いい男だし、役柄と同じようにでんと腰が座って落ち着いていて、(屁をこいても)上品で物腰が柔らかい、と良いことづくし!ではありませんか。
 妻(布美枝)と仲の良かった兄嫁や義兄に対面したときは、確かに自分も不思議なタイムトリップ感覚を覚えたし(実家に上がりこんで「セットと全く同じだ!」と無邪気に感動する向井さんを見ていると、昭和36年の村井茂が何十年後の未来を訪ねた・・・みたいな感じで面白い)、ドラマの中では赤ちゃんだった娘(布美枝と川原で話している最中に兄嫁は産気づいてしまう)の道案内で、近所を歩いているときの嬉しそうな表情や、キラキラした瞳の輝きにも好感を抱きました。
 本当に母方の田舎を初めて訪れたかのような自然な振舞いは(最初は少々緊張しているところまでリアルだけれど、あるがまま素直に受け入れているうちにすっかり馴染んでいる)、茂と全く同じではありませんか。前にも書いたけれど、ヒロインの(未来の)旦那さんになる人が視聴者に支持されるか否かは、ある意味ヒロインの支持率より重要です(『風のハルカ』の猿丸さん(もしくは幼馴染の彼)しかり。『純情きらり』の達彦さんしかり。『芋たこなんきん』の健次郎さんしかり。『ちりとてちん』の草々さんは、途中から「???」に・・・)。セットの飯田家が本物と全く同じ寸法で作られていたことにも、正直驚かされました。
 来週の『家族に乾杯』は今日の続きということで、実に楽しみです! 今日の放送も録画しておくべきだったかも?  『ゲゲゲの女房』のDVDの特典映像として、今回&次回の『家族に乾杯』を収録してくれると嬉しいのですが・・・。

 『RAILWAYS』の主役の「バタ電」(一畑電鉄)も、島根県(出雲)を走るローカル線です。今年は「サンライズ出雲」に乗って、安来&境湊&出雲巡りもいいかもね~♪(クルミさんが留守番できればの話だけど・・・) 


ゲゲゲの女房(第9週) ~視聴率上昇中

2010-05-29 22:08:08 | 連続テレビ小説


 先に、第9週「私、働きます」の感想から書かせてもらいます。
 今朝(29日)の新聞(東京新聞)の「放送&芸能」欄に、『ゲゲゲの女房』の視聴率がジワジワ上昇しているという特集記事が組まれていました。朝ドラ史上ワースト(14.8%)の初回視聴率でスタートしたものの、その後じわじわと視聴率を上げてきていて(27日までの全話平均視聴率は16.6%で、前作は13.5%と最低記録を更新)、今週25日には過去最高の18.8%を記録したそうです。ニワトリさんは視聴率など気にしませんが、「じわりじわり」の上昇が水木しげる漫画の世に認められるまでの経緯とシンクロしているようにも思え(実際は、前のドラマのハンデを背負っていたのでしょうが)、大いに溜飲が下がりました。

 そういえば、昨日(28日金曜日)の飲み会でも『ゲゲゲの女房』と『龍馬伝』の話題になり、朝ドラを見たことがない友人が『ゲゲゲ~』にはまっていたり、奥さんが毎日泣き笑いしているなど、いつになく評判が良く、ニワトリさんもにこやかに頷いたものです。そこにいた全員が、このドラマを作っている40代半ばのスタッフと同年代であることとも関係あると思うのですが、「昭和の風景は学術的な正しさよりも、こんなんだったなあ、と思う記憶の中の昭和を再現している」という記事を読んで、そういったところも琴線に響いているのだろう、と思いました。主演の二人は、昭和世代のおじさんたちにも非常に好評で、このドラマで初めて二人を知ってファンになった人もいるほどでした。
 人気の理由は記事の中でも分析されていたけれど、朝ドラの定番だった「夢に向かって突き進む若い女性」の物語があまりにもステレオタイプになってしまったことに加えて、今までのヒロインや、(例にひいて申し訳ないけど)最近宇宙に行かれた女性宇宙飛行士のように、いかなる犠牲を払っても夢に向かって突き進み夢を叶えた女性に対して、世の中の女性たちが昔ほど共感しなくなったところに、それとは正反対の受動的なヒロインを登場させたことにあることは間違いなさそうです。でもそんなことよりも、見出し書きのとおりに「優しい物語が共感を呼んで」いるのだと思います。
 昭和を描いた「優しい物語」といえば、(町子さんは夢を叶えて作家になりますが、やはり朝ドラの主旨からは外れていた)『芋たこなんきん』があります(『てるてる家族』もいい線いってましたね)。未だにDVD化されていないこの傑作ドラマが、『ゲゲゲ~』効果で再評価されてくれると非常に嬉しいのですが、いかかでしょう、NHKさん!

 東京新聞では、朝ドラヒロインによる「スタジオ便り」が毎週掲載されています(今だから言うけど、前回は「スタジオ便り」もつまらなくて・・・前々回の『つばさ』は放送こそおざなりでしたがここだけは欠かさず読んでいました)。第9週は視聴者にとっても辛い週になりましたが、松下奈緒さんが「スタジオ便り」で綴ってくれた「偶然降ってきた雪の中での切ないシーン」と、そのあと二人でコーヒーを入れるシーン(そこに、もう一人お邪魔虫が加わったのも良し)が特に素敵でした。これ(コーヒー)があるから辛いシーンも耐えられる? 茂の「漫画が描けるなら、名前なんてどんどん変わったっていい」という言葉にも深くうなずきました。ちっぽけなプライドなんていりません。茂とはちょっとニュアンスが異なるのだけれど、「覆面レスラーのような生き方」って、実は自分の理想なんだよなあ~♪


『ゲゲゲの女房』(第7週) ~紙芝居が原点!

2010-05-23 23:57:20 | 連続テレビ小説


 第7週「消えた紙芝居」では、水木しげるのペンネームの由来と鬼太郎のルーツが明らかにされました。自分は『ゲゲゲの鬼太郎』(テレビの鬼太郎も・・・)の熱心な読者ではなく、『ゲゲゲの女房』の原作も読んでいません。墓場で生まれた幽霊族の鬼太郎の原案が、民話の「子育て幽霊」や落語の「飴買い幽霊」であることは知っていたのですが、水木さんが紙芝居作者(紙芝居の貸元だった阪神画劇社と契約していた)だったことをこのドラマで初めて知りました。『河童の三平』も、紙芝居時代に描いていたんですね~♪

 「墓場鬼太郎」の本当の作者は「子育て幽霊」を脚色した伊藤正美さん。戦前の昭和8(1933)年頃は「黄金バット」を凌ぐほど人気があったそうです。茂さんは、阪神画劇社の社長の鈴木勝丸さんに勧められ、作者の了解を得て鬼太郎が主人公の紙芝居を4本描きました(ドラマにも登場した「空手鬼太郎」だけ好評だったらしい)。
 音松親方のモデルになった鈴木勝丸さんは、紙芝居の語り手としても比類がないほどの名人だったそうです。実際には、コーヒーを奢っただけだったとか・・・。貸本業界も完全に斜陽に入っており、水木さんの生活は紙芝居時代の末期と同じように非常に苦しくなっていて、ボックスアート(箱絵)の巨匠=小松崎茂さんから経済的援助を受けるほど困窮を極めたそうです。
 第6週の「刑事のエピソード」はフィクションだと思うのですが、「こんなに貧しいわけがない」と税務調査に訪れた職員に茂さんが激怒して追い返したエピソードが知られています。貸本漫画時代の水木さんは、うじきつよしさんが経営している富田書房(実際は兎月書房)の専属漫画家に近かったそうですが、経営難に陥った兎月書房が(ドラマと同じように)原稿料を支払ってくれず、村上弘明さん演じる深沢洋一の漫画会社に移籍しました。
 深沢洋一のモデルとなった三洋社の長井勝一さんは数年後に青林堂を設立、月刊漫画雑誌『ガロ』の初代編集長を務め、水木しげる、白土三平、つげ義春、花輪和一らを輩出します(特に白土三平は長井が目をかけていた漫画家で、この先『ゲゲゲ~』にも登場するかも?)。

 ところで『墓場の鬼太郎』は、1965年にメジャー商業誌の「週刊少年マガジン」で連載されるようになり、三年後に誰もが知ってる『ゲゲゲの鬼太郎』に改称されます。
 杉浦太陽さん演じる「イタチ」が、「茂は小さい頃、自分のことをシゲルと言えずにゲゲルと言っていたのであだ名がゲゲになった」と言ってましたが、その「ゲゲ」にもう一つ「ゲ」を加えて、「ゲゲゲの鬼太郎」がめでたく誕生しました(ニワトリさんは「ゲゲゲ」はカエルの鳴き声だとずっと思っていた)。ここまで苦節何年?
 水木さんは勧善懲悪が嫌いで、少年漫画雑誌やテレビ局の意向により鬼太郎が人間の味方のスーパーヒーローになると、不潔なねずみ男をより愛するようになったそうです。ねずみ男のモデルはドラマと違って、「いつでも屁をこける」水木さん自身と(放屁はねずみ男の強烈な武器)、友人で先輩貸本漫画家の梅田栄太郎さんだったと最近知りました。

 第7週の感想が「鬼太郎よもやま話」になってしまいましたが、時代の趨勢とはいえ物悲しい「消えた紙芝居」でした。「消える」といえば、ニワトリさんが前に勤めていた会社が、今年の2月にとうとう廃業しました。それを知らせてくれた人に「ニワトリ君も、いいときに辞めたな」と言われ、「そうかもしれません」と無難に答えましたが、内心では「いいえ、14年前に辞めるべきでした」と思っていました。今の職場も「3K労働」と言われていますが、下請け&孫請けの悲哀を感じることはなく、仕事は忙しいけれど生活そのものは非常にゆったりしています。非常に健康的だし! 健康といえば、前の職場で危険なアスベストを(危険性を知らされず)たっぷり吸いこんでしまいました。15年後に発病しても労災は認められないでしょう・・・もっと本気で怒るべきかもしれません。


『ゲゲゲの女房』第6週 ~神が差す

2010-05-20 23:55:55 | 連続テレビ小説


 茂さんは、『ゲーテとの対話』(岩波文庫。上中下全3巻)を愛読しているだけあって?名言がどんどん出てきますが、「魔が差した」の反対語として使った「神が差す」は、実に良い言葉だと思いました。
 実はこの言葉、「魔が差そう」が「神が差そう」が、そのときの縁次第で人間はどうにでもなるという意味では「反対語」ではなくて「同義語」なのですが(親鸞は、「私が人を殺せないのは私が善人だからではなく、殺すという縁にたまたま巡り合っていないからである」と説き、そのような縁を「宿業」と呼んだ)、茂さんはそのことを百も承知の上で、ニンゲン「魔が差す」だけじゃなくて「神が差す」こともあると、殆ど人が使うことのない諧謔のある言い回しで「墓場鬼太郎」をまた描くことのできる喜びを表現したのでしょう。
「ええ話と悪い話があるが、どっちから聞く?」「待て、泣くのは悪い方の話を聞いてからにしろ」などなど、ひと言ひと言にユーモアがあっていいですね~♪

 第6週「アシスタント一年生」では、茂さんの戦争体験が初めてほんの少し明らかにされましたが、彼の漫画に対する並々ならぬ想いをわかってきた布美枝が、自分も何か力になれないかと考え始めるところに大いに共感を覚えました。鬼気迫る茂の仕事ぶりにも心を打たれましたが、「何か手伝わせて欲しい」という布美枝の申し出に対して最初は取り合おうともしなかった茂が彼女に墨入れを頼み、二人が机を並べて『墓場鬼太郎』を仕上げてゆく場面は本当に素晴らしかったです。夜が明け、布美枝と茂が互いにもたれかかって眠っているところは、どんなラブシーンよりも美しく思えました。
 そして・・・原稿料は手に入らなかったけれど、『墓場鬼太郎』が単行本になり、(二人で一緒に作った本だからと)茂が布美枝に署名入りの本をプレゼントしたところでは、額縁の中の「一反木綿」と一緒にグルグル回って踊りました。気分によって絵柄が変わる一反木綿の額縁、商品化したら絶対売れますよ~♪


『ゲゲゲの女房』第5週 ~ナズナと自転車

2010-05-16 23:50:00 | 連続テレビ小説


 第7週の余韻がまだ残っている『ゲゲゲの女房』。感想文は旬のうちに書いておかないと、やっぱりいけませんね。自分のために綴っているにしても、猫の毛のように?記憶や想いまでが抜けていってしまいます。「能登」や「九州光速旅行」についても早く書かないと・・・。

 気の抜けた炭酸飲料みたいな文章をUPするのも心苦しいのですが、もうすっかり布美枝と茂のファンになってしまったことだし、久しぶりに毎回欠かさず見ている「朝ドラ」のあとを辿ります(早く追いつかなくちゃ!)。
 第4週目の「花と自転車」。全26週の中でも1、2を争う忘れられない週になるかもしれません。新婚早々(当時の調布の田舎道は筑波でロケしているのでしょうか? 肩越しに映っているあの山は奥多摩の山々には見えませんね・・・)置引きに合う、「一週間の帰省が致命的だった」発言、可愛い?「猫あんか」事件、風呂を借りにくる義兄一家、布美枝の新婚生活を心配する長姉、そして極めつけは下宿人!の貸本漫画家(中村靖日さん、いい味出してます)・・・とまあ、散々な滑り出しでしたが(松坂慶子さんも登場!)、布美枝が茂から自転車をプレゼントされたところで(その前の「ラジオ」のプレゼントも茂の思いやりだったけれど、ここでそう来るとは・・・)、一緒にぼろぼろ泣いてしまいました。
 二人は早速、自転車を漕いで深大寺に出かけます。初めてのデート!で、互いの距離が一気に縮まったみたいですね。特に照れるようなシーンでもなかったのに、見ているニワトリさんの顔まで赤くなってしまい・・・それもこれも、布美枝が花瓶代わりの牛乳瓶にナズナの花を差したから? ハート・パワー全開です。
 ニワトリさんも、春の七草でもあるナズナ(ペンペン草)が大好きで、今でも一輪摘んでは「でんでん太鼓」を作って遊んだりするのですが、三味線のバチに似ている果実の膨らみが小さなハート形だったなんて、今の今まで全く気がつきませんでした。
 茂さんは、泣かせ上手というのか、絶妙のタイミングで相手が一番喜ぶことをしてくれますが、ニワトリさんのくたびれた心にも、墓巡り(実に楽しいと自分も思います)のオマケつきで、清らかな鐘の音が高らかに鳴り響きました。とんだ女たらしにもなれそうですが、「見えないけどある」ものをずっと見てきたから、人の気持ちにも敏感なのでしょう。この人の前に出たら、どんなに自分をつくろったところで見透かされてしまう気がします。もっとも、「嘘」だとわかっていても信じてくれる「お人好し」だから、「怖さ」は全くないのですが・・・。
 細かい演出では、週末に茂が布美枝に描いてくれた一反木綿の絵! 二人が本当の夫婦になってきたようで大いに喜んだのですが、この絵が手製の額縁に飾られた(あれ、欲し~い!)だけでも実に微笑ましい気持ちになったのに、絵の中の一反木綿が色々動いて喜怒哀楽を表現してくれるようになるとは、思いもよりませんでした。おぬし、なかなかやるな~!

 初デートの場所となった深大寺・・・昨日(仕事で)行ってきました。何度も訪れているのに、初めてのように感じてしまいました。基本的にミーハーな人間だけに、「あっ、ここを二人が歩いたのか・・・」とか、ロケ地ツアーに繰り出した観光客と化してしまいました。GWは大変混雑したと聞いていますが、この日も多くの人が訪れていました。平日の休日にでも再訪するつもりです。

 前回のドラマの主題歌も、中身を要約した見事な歌でしたが、いきものがたりの「ありがとう」も、このドラマのために作られたかのようにしっくり馴染んできましたね。通しで聴くといいですね~、じわじわドラマの感動が浸透していく感じ・・・本当に、ありがとう! ドラマの中でも、一度フルコーラスで聴いてみたいです~♪