おかげでね、禅と話す機会が増えました。
このリズムでの生活も慣れてきたよ。
「大変ですね。」
と言われるけれど、そんな風には思わず。
病院に向かう時の楽しさがあるし、禅とこんなに話すことなんて、きっともうない。
そう、こんなに大切な時間って、ありそうでない。
早く病院に行きたいのに、赤信号が本当に嫌だ。
これ喜ぶかなぁとお菓子や果物、飲み物などを買う。本はTSUTAYAで借りられる。買うと高いし、つまらない時のダメージもでかいしね。
クッションを持ち込み枕にしたり、お腹が減ったらミカンを食べたり。
ずっと一緒にいるからね、大概寝てるけど起きてればずっと話してる。
話すことも無くなりそうなもんでしょう?
ところが、僕たちはそんなことはない。
手品を教えたり、気功を使って体温の上げ下げをしてみたり。
楽しい、幸せな時間だと思って愛おしく過ごしています。
せっかく話をしたのに少し前の記憶がなかったりする。
それでもいい。
倒れる前なら、
「お前、マジで?ちゃんと聞いてました?」
などと言ってしまうところだけど、何度もゆっくりお話ししています。
それでもいいよ。
明日は何が食べたい?
父さん、何でも買ってくるよ。
サバかな?アジかな?
食べたいものの夢でも見てるのだろうか?
優しい顔をして寝ています。
少し、僕も寝ようと思う。
何があっても、その前に飛び起きられますように。
大きな地震も、今は本当にやめて欲しい。
平和なこの時間のまま、静かに静かに朝になれ。
新しくて強い朝になれ。