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僕の消灯時間まで

ブログの引越しをしました。
愛する方々へ、遺書のように。

長男のこと

2014-01-11 00:55:50 | 日記
一部の方には大変なご心配をおかけ致しております。
長男の禅。
今は落ち着いてコンコンと眠っております。
今夜は、僕が君のそばにいる。
なんも出来ないけど、安心して眠りたまえ。
何が来ても戦い、僕は勝つ。
ナースコールを押すだけだけど。
今夜は付き添いで、病院に泊まっています。
「キャンプみたいで楽しいなぁ、オイ!!」
「やめて。」
「看護婦さんでもナンパすっか?二人で!」
「おい…」


「なんか飲む?なんか食べる?」
「眠いよ。寝ていい?」
「おやすみ。超寝ろ。大丈夫だから。俺がいる。」
「うん。」
「父さん。朝、ありがとう。なんかね、心強かった。父さんのシャツ、血で汚れちゃってたね。父さんの顔も血だらけでビックリしたよ。」
「抱っこしてたからね、お前、重くなったなぁ。そして、あれは汚れではない。君を助けようとした証だ。なんてことねぇよ。なんてこたぁねぇ。」
「心配した?」
「心配したよ。こんぐらい。」
「…ふっ。」


禅。

大きな音、家族の悲鳴。
慌てて駆けつけると大量の血を吐いて目を見開き、意識もなく、呼びかけにも応えず、蒼白な顔で激しく痙攣をしている君の姿を「寝起きに」見せられたらね、普通は大体、超ビックリします。
意識を失って倒れて、顔面を打ち、唇が切れた出血なのだと知るまでは本当に世の中が終わったかと思った。
救急車に乗るのは二度とごめんだよ。


運ばれて行く君の姿なんて見たくないよ。


君のことが大好きだと、ちゃんとそれを伝えていなかったと悔やんだ。
何度呼びかけても君は返事をしなくて、どうしたらいいのか分からないけど僕が皆の前で弱気に狼狽してはいけない。
「救急車を呼んで。タオルも取って。大丈夫大丈夫。」
それは口だけの冷静さ。
救急車が来るまでずっと抱きしめて、なでて、血を拭いて、キスをして、君の名前を呼ぶ。
なんでこんな事になったのだと、救急車を待つ時間はとても長いようなあっという間のような時間だった。
救急車の中で変な呻き声をあげ、その直後に君は返事をした。
「禅?禅?おい!禅?」
「んん?」
「禅!!分かるか??何があった??」
「父さん、どうしたの?あれ?血だらけだよ…だいじょう…」
と君は僕の心配をしてくれた。
僕の心配なんかしなくていい。

その後すぐに処置室で会話が出来るほどまで回復した。
「俺、なにがあったの?」
「倒れて、顔面から床に叩きつけられて、唇バッチリ切って、血だらけで痙攣して救急車を呼ばれたんだよ。」
「くち、スゲー痛い。」
「見ててスゲー痛いもん。」
結果、縫うことに。
よく頑張ったね。

そして先ほど、二度目の発作が起きた。
これを書いている今は1/10の23時。
朝の発作は7:15
二度目の発作は21:35

それでも僕は抱きしめるだけだった。
「お願いします!」
とナースコールを呼ぶだけ。

いつでも、僕がそばにいる。
僕に出来ることは、ボタンの早押し。
寝ずの番でもなんでもする。
命に代えてもいいんだ。

癲癇(てんかん)という病名はもちろん知っている。
スマホがあるからね、今日一日勉強した。
治せることも抑えることも出来るんだって知った。

でも僕は、君が好き過ぎて怖い。
あんなに苦しそうな姿はもう見たくない。
記憶もぶっ飛んでるし、君が壊れていくようで怖い。
どうか神様。
生きてるだけで丸儲けだと分かっています。
他には、何も望まない。
助けてください。
あんなに苦しそうな病気なんだと知らなかった。

禅。
ごはん、美味しくなさそうだったね。
早く退院して、仙一ホルモンに行こう!
大好きなバイキングでもいいよ。
マックか!
こんなに大きくなった君だけど、僕の中ではいつまでもあの頃のまま。


この頃のまま。
お魚を捕まえて、焼いて食べよう。
「おさかなさん、ごめんなさい。いただきます。」
敬語な子でした。
今は生意気な口をきく。
それでも構わない。
それが成長で、分かっていたことだから。
それでも父さんは君のことが大好きで大好きで仕方ない。
だって、この頃からずっと大好きなんだからね。


「パパ、コーラをありがとうございます。」
「どういたしまして。」
「ぜんは、コーラとピーチサイダーが好きなので、大きくなったらゼリーになります。」
「へ?うん。なれなれ。」
何にでもなればいいよ。
未来は明るい。
僕が明るくしておくから。
だって君を愛してるんだ。


雨が降っても、君を愛してる。
今夜のような吹雪でも。


お金が無ければ何も出来ないけど、お金じゃ買えない事の方が、人間には大切だと改めて思うよ。
友情、センス、アイデア、愛情、家族、絆、信頼、行動力…
なにより、健康と思い出。


大きくなったら、なにをする?
賛否両論あるかもだけど、一緒に何かをしようか??
父さんは、やっぱり学校をやる。
人の応援をしながらね、教育を考える。
君ならトコトン信じられる。
愛してるから。


なにか食べたいモノはないかな?
起きてくれないかな?
いや、寝ててくれていいんだ。
落ち着いて寝てる君を見てる。
なのに、涙が溢れ出てくるのは何故だろう。
君を見てるだけで幸せだと思えるけど、やっぱり元気な君がいい。
退院したらケーキだね。
九二四四に頼んであげるからね。
最高にハッピーなケーキを焼いてもらおう!


書いてたら、君が起きた。
「眠れない。」
「寝てたよ?」
「そうなの?変だな。」
「本調子じゃないんだよ、何か飲む?お茶、アクエリアス、サイダー、みかんなどをご用意しております。」
「サイダー飲もうかな。」
やっぱりサイダーか。
可愛い奴め。
そして、大きくなったらゼリーになるんだな。
ストローで飲ませてたら、滝のように涙が出た。
「父さん、泣いてるの?」
「泣いてるよ。あのまま、寝たまま起きなかったらどうしようかと思ってて君が起きたもんでな。まぁ、それはないのは知ってるんだけど。」
「俺も悲しくなるからやめて。」
「やめない。君を愛してる。安心して寝なさい。ナースコール握って至近距離にいるからね。」
「怖いから。」
「怖いか…」
「父さん、ありがとう。ごめんなさい。心配かけて。」
そう言って君は泣いて、また寝た。
「全然、眠れないんだよね。」
と言いながら、コンコンと寝てる。
明日の朝、君が起きたらなんて言おうかな。
「おはよう」
って言おう。
それが一番、正直な愛おしいと思う僕の気持ちです。
僕の命に代えてもいい。
君が元気で苦しまないのなら。


ご心配頂き、それを取り除こうと努め、書き始めましたが、やはり僕の心配が全面に出てしまっています。
命に別条はないとのことですが、彼の身に発作が起きることが怖いのが正直な気持ちです。
仕事等でご迷惑はかからないと思いますが、このブログを読んで元気になるぞぉ!みたいな人は逆効果かも。
落ち込んだり、そんなことは殆ど僕はない。
異常な楽観論者だから。
それでも、怖いと思います。
彼等が苦しむことが、僕の一番の苦しみです。
元気玉があるならば、どうか分けて下さい。
僕の元気は朝まで寝ずの番なので、少し残して全て捧げる。
こんなにも君を愛してる。
今日、仕事の電話などが上の空だったりしたのはこの子のコトが原因でした。
明日は明後日の撮影の準備だけして、寝ずの番をする。
早く、原因が判明して元気になってくれれば、何もいらん。

何もいらねぇよ。
コメント (56)
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