りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

イエス来日公演迫る。今こそ再評価を!トレバー・ラビンの最高傑作「トーク」。

2012-04-04 19:29:18 | ロック

Yt

 イエスの来日公演まであと2週間あまり。昨日、今日は台風並みの暴風雨が吹き荒れ、交通機関はズタズタ、新潟空港からの伊丹行き飛行機も当然全て欠航。「あぁ、イエスの来日公演の日でなくて良かった!」と言うのが正直なところ。(あくまで自己中でスイマセン…。)

   今回来日するイエス、コアなファンにとって密かな楽しみは80年に発表した「ドラマ」の曲が聴けることだろう。それまでアンダーソンがヴォーカルをとっていたときには絶対聴けなかったドラマの楽曲。マシーン・メサイアなど、高水準な曲が多いので、是非、何曲か演奏してもらいものだ。
 この「ドラマ」、パトリック・モラーツ在籍時の「リレイヤー」と並んで、発表当初は異色作、問題作と言われたものだが、30数年の時を経て名作だったと評価されている様で、リリース当初から支持してきた私としては嬉しい限り。「リレイヤー」も発売当初は問題作と評されたようだが、今では傑作との評価が固まったようで、「長い時を経て、良い音楽はやはり評価されるのだな…。」と言う気がする。

 ただ、イエスの中で「リレイヤー」、「ドラマ」と並んで発売当初、必ずしも評価されなかったアルバムで、未だ低い評価のまま…というアルバムがある。それが、94年、発売された「トーク」。
 
 この「トーク」、トレバー・ラビンが主導権を握った所謂90125イエスとしての3枚目、最後のスタジオ・アルバムなのだが、弱小レコード会社、ヴィクトリー・レーベルの力不足ということもあって、セールス的に大惨敗、失意の中、トレバー・ラビンはロック界を引退、映画音楽の世界へ…という悲劇に彩られたアルバム。
 
 しかし、セールス的に惨敗したから、内容的に酷いのか?と言うと、全然違って、内容的には本当に素晴らしい出来なのだ、この「トーク」。中でもオープニングのシングルカットナンバー「コーリング」、ラストの大作組曲「エンドレス・ドリーム」は歴代イエスナンバーの中でも最上位に位置する素晴らしい楽曲、まさにトレバー・ラビンが全力を注いで作った90125イエスの集大成…と言える素晴らしさ。なんで、これが売れなかったんだ!という感じ。

 発売から17年…まだ、聴衆が追いついていないということなのか?(そんなことはないと思うけど…。)ロック・ミュージシャン トレバー・ラビンの最高傑作、是非、多くの方に聴いてもらいたいアルバムだ。