りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

何故「どんなバンドが好きなんですか?」「やっぱツェッペリンかな…」で会話が始まるのか?

2012-03-30 21:47:24 | ロック

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 今日で今年度の仕事が終了。送別会でブリティッシュ・ロック好きが判明した方も転勤…。 送別会後、お薦めのCD、DVDなどを交換し合ったが、年度当初から分かっていればもっと楽しめたのに…と言う感じで残念…。

 …で、その方と話した最初のセリフが表題に書いた「どんなバンドが好きなんですか?」「やっぱツェッペリンかな…」。

 その方は、良く聞くと、R&B、ブリテッシュ・ブルースが専門でフェイバリット・バンドはクリームだったのだが、最初、好きなバンドを聞いて返ってきた答えは「やっぱツェッペリンかな…」。

 実は、職場のロック好きと話をしていて、同じような質問をして、会話に突入していったのは、これまで2回あって今回で3回目なのだが、いずれも「やっぱツェッペリンかな…」と言う答えだったのだ。でも、会話がすすんでいくと、実はフェイバリットバンドは「クリムゾンでした。」、「アルティ・ミスティエリ(イタリアのプログレッシヴ・ロックグループ)でした。」とか言うパターン…。

 同じ質問をして、本当のフェイバリット・バンドを隠して、そろいも揃って「やっぱツェッペリンかな…」と答えるのは何故なのか…、私なりに考察してみたい。

 まず、質問しているこっち側がどこまでロックを知っているか分からないという事があるだろう。そう言った場合、ある程度メジャーなバンド名を挙げざるを得ない。いきなり「そうだね、アルティ・ミスティエリかな。知らないよね…アハハ。」では話が繋がらないし、「イタリアン・プログレって言うのがあって、その中で…。」と説明するものめんどくさい。相手のロック度が分からない段階では、ある程度メジャーなバンド名を挙げざるを得ない訳である。

 それでは、何故、数あるメジャーバンドの中でクィーンでもなく、パープルでもなくツェッペリンが選ばれるのだろうか?

 まず、ツェッペリンはメジャーでありながら、高い音楽性は万人のロックファンから認められおり、好きだと言ってもバカにされることは絶対にないことがやはり大きいのではないだろうか。要するに見栄。
 それに加え、ハード・ロックだけでなく、プログレ、R&B、カントリー、中近東フレーバー…とさまざまな音楽を内包するツェッペリンなら、相手の出方を見ながら話を展開出来る…という読みが働くのではないだろうか。
 相手がハード・ロック好きということが分かれば、パープルを始め、いろいろなバンドについて話が繋がっていくし、「聖なる館ってちょっとプログレっぽいよね…。」という流れでプログレ系の話にも乗っていけるし、ツェッペリンを基点に、相手の性向によって対応していくことが出来る訳である。
 「やっぱりビートルズだね。」では相手に「ビートルズしか話しちゃいけないんだな…。」というプレッシャーを与えてしまうし、クリムゾンやフロイドあたりだと、相手によっては一気に引かれてしまい、そこで話はおしまいになってしまう。「パープルだな」では、ハードロック・オンリーの人なんだな…と判断されてしまうだろうし、クィーンだと、次のバンドの話に持って行きにくい…という事で、消去法と話の展開のしやすさで「やっぱツェッペリンかな…。」となるのではないだろうか。

 …と言っている私もファイバリット・バンドはイエス、ELP、ラッシュ、マイク・オールドフィールド…と言うところなのだが、同じような質問には「やっぱツェッペリンかな…。」と答えたことがあると言うか、いつも「ツェッペリンですね」と答えていることを告白しなければならない。

 …と言うことで、「やはりツェッペリンは偉大なんだな…。」と改めて思った年度末であった。