昨日午後、隣町の音狂い爺さんのもとに4人のマニアが集まり、久しぶりのオーディオ談義に花を咲かせた。
会場は、ビジネスホテルの1階にある元レストランで、現在は、持ち主がオーデイオルームとして使用している100㎡ほどの大きな部屋である。
そこには、世界中から集められた蓄音機やオーデイオ装置が所せましと置かれているのだが、今回お披露目されたのは、1930年代に英国で製造された大型コンソールを持つ「電気蓄音機」であった。
この装置は、スピーカー部(手前)とアンプ部(奥)とから成り、これに(スピーカ部の上部に設置された)レコードプレーヤーを接続して音を出す。
これがアンプ部だが、大きな真空管を使用した本格的な構成になっている。
音は、中域のしっかりした穏やかな古き良き時代のもので、おおいに共感した。
また、このような(100年近くも前に生産された)古い機械をよく生かしているなと感心しきりであった。
しかも、これを所有していた九州大分在住の好事家が、自ら車に積んで(はるばる北海道まで)届けてくれた由にて、その熱心さにも驚いた。
ということで、現在のオーディオ趣味も、このような先人の努力の上に成り立っていることを実感させられた次第である。