先に、HONDAがサイバー攻撃を受け、車の生産に大きな影響が出たとの報道があった。
これは、HONDAの社内システムの根幹を為すサーバーを直接狙ったランサムウエアによる攻撃だったという。
この攻撃によって、社内で使用するあらゆる文書が秘密鍵によって暗号化されてしまい、これを解凍するためには、ハッカーに対し高額な対価を支払う必要があるというものであった。
こんな対価を支払う訳にもいかないから、結局対応に時間がかかり、その間、世界中の11の工場がストップしたというから恐ろしい。
同じようなことは、個人のパソコンでも起こりうる(攻撃の対象となりうる)訳で、日頃から十分な対策が必要だ。
個人攻撃に使用されるランサムウエアは、大抵、メールの添付ファイルとして持ち込まれるから、添付ファイルを伴うメールの扱いは要注意である。
拙宅の場合だと、日頃受信するメールの概ね、3割は、ウイルスメールだと言って過言でない。
最近特に多いのは、やれ「ヤフーのアカウントに問題を生じた」とか「AMAZONのアカウント登録制度が変わった」とか言うもので、これらは生活に密着した事柄故、警戒感なく添付ファイルを開きかねないが、そこで「ちょっと待て、添付ファイルは要注意」としてよく内容を点検することをお勧めする。
拙宅では、こうした送信者からのメールは、サーバーから直接捨てるよう(メールソフトの)設定をしている。
こうして受信時のメールの数と着信数を見ていると、上述の通り、仮に10通の処理をしているとすると、着信は7通のみで、残る3通はウイルスメールとして(自動的にサーバーから)捨てられている。
この他、ネット接続業者が運営する「ジャンクメール」ロボットも稼働していて、ここにも、出所の不確かなメールが捉えられている。
具体的な対策としては、
①ウイルス駆除ソフトを常に稼働させておくこと。
②怪しいメールは、サーバーから直接捨てる設定をすること。
③ジャンクメール対策サービスを受けること。
④それでも受信してしまった「添付ファイル付き」メールは(添付ファイルは開かず)即時削除すること。
などである。