過日、ネットで観た「愛と哀しみの果て」が良かったので、その後あれこれ物色しながら(映画をPCで)観ている。
ただ、「愛と・・・」は、長編(2時間30分)で且つ、字幕ものだったからセリフを画面で追う必要もあり、さすがに観終わった後は、目がショボショボして困った。
これに懲りて、最近は邦画を観るようにしているが、これはという映画になかなか出会えない。評判の良かったものは、大抵、テレビで放映され視聴済みだったりする。
とは言え、上戸彩さんと高良健吾君が共演した「武士の献立」と役所広司氏と今井美樹さんが夫婦役を演じた「象の背中」などは面白かった。
とりわけ「象の背中」は、中堅デベロッパーの部長であり家庭環境も安定していて、順風満帆の人生を歩んでいた主人公の夫が、ある日突然、48歳の若さで末期ガンと診断され、余命半年と宣告されることから始まる。
そこで彼は悩むが、延命治療でなく人生を全うしようと決意する。
初恋の女性、竹馬の友、昔、倒産に追い込んだ下請けの社長等々、ゆかりの人々に会い別れを告げるのだが、それらは、いずれも苦渋に満ちたものとなる。
原作は2005~6年、サンケイ新聞に連載された秋元康氏の新聞小説らしいが、主人公たちの等身大の暮らしと生き方に共感を覚えた。写真は、ネットから拝借しました。