わらうなよ、

そんな訳で、
松田聖子のベストCDなんか買い込んだ。

仕事中、
クルマの中で聴いてた訳さ。



「天使のウインク」って唄が流れた。


この唄は、
当時、ダイハツのクルマのCMソング。

シャレードのデ・トマソだったかな。


キャッチ・コピーが、

NO,NO,BOY


当時、中高生の私は、
言葉の意味を理解してなかったろう。


後に、言葉の意味を解釈した。




NO,NO,BOY

もう、子供じゃないさ




捉え方が、幾つかある。



NO,NO,BOY

もう、子供じゃないよ


背伸びした少年が、
大人びようとして、言う言葉。

もう、子供扱いしないでくれよ。



NO,NO,BOY

もう、子供じゃないんだな


成長するにつれて失っていく、
あの、少年の頃の、何か・・・・・

もう、あの頃には戻れないんだ。




NO,NO,BOY


何故だか、

涙が、

ボロボロとこぼれてきた。





NO,NO,BOY


あの頃の自分は、

無邪気に、

全てを受け入れれば、いいだけだった。




「唄は、思い出の目次」

なんて事を言ってた人がいたな。


その唄を聴くと、
あの時代を、青の時代を、思い出すものさ。


私たちのそばには、

いつも、

唄があった。




泣きたくなった想い出は、他にもあるさ。

言わねぇけどな。




貴方にも、
そんな目次があるさ。

自分でも、

気がついていないだけさ。

だから、
聴いてみな。

あの頃の唄をさ。







NO,NO,BOY



この年老いた少年は、


いつになったら、


大人になれますか？