古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

バッハのマイナー・トッカータ

2010-05-30 12:52:43 | ルネッサンス・バロック音楽
早朝、鳥の鳴き声で晴れている気がして、カーテンを開けると
久しぶりの青空、ひんやりしているが、このところの寒さは
一段落。

早速、庭仕事をしたいところだったが、今朝の「バロックの森」
で聴きたい曲があったので、しばし我慢して、生姜糖入り紅茶
を飲みながら、まずバッハのオルガン曲、カノン風変奏曲
「天から下りて」を聴く。冒頭に下降音階。やはり下降音型で始まる、
マレンツィオのマドリガル「天国から下っておくれ」を思い出した。
全音階下降なので明るい鐘のような響き。

次がお目当てのバッハトッカータ2曲。それもアンジェラ・
ヒューイットによるピアノ演奏。Youtubeなどで大分バッハ演奏
が出ている。結構ピアノ演奏もあるので驚いてしまう。それも
トスカニーニばりの厳粛なものなど、いろいろあって面白い。
放送のあったのはBWV910(6番)とBWV916(7番)
6番は全く聴いたことがなかった。

トッカータ全7曲は
1番#   ホ短調  2番♭   二短調 
3番♭♭  ト短調  4番♯♯  ニ長調
5番♭♭♭ ハ短調  6番♯♯♯ 嬰へ短調
7番#   ト長調
   
と整然となっていることに気づく。フランス組曲、イギリス組曲
パルティータみな6曲だ。7曲というのは珍しい。
バッハは12曲書くつもりだったかもしれないなど想像をたくましくする。
トッカータ集の楽譜をだしてきて見ながら聴く。今までチェンバロで
弾いたことにあるのはBWV 913(1番)914(2番)。
両方ともフーガ部分も複数ある。このトッカータ6番、いいところも
多いのだが、どうでもいいような個所もあり、少し冗漫かもしれない。
自分が知らなかったといってマイナーと決めつけるのもなんですけど
全曲盤でないと削除されてしまうのも尤もかも。

この曲ができたのはワイマール時代というからバッハ20代の作品。
よくバッハがやったように書きなおしてくれれば傑作になったかも
しれない。やはりピアノ演奏は大いに違和感あるので、これを機会に
譜読みだけでもしてみようと思う。書き込みのない楽譜もいいものだ。
コメント
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