しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <嵐の中から語る神>

2021-05-12 | ヨブ記

「あなたは天の掟を知っているか。地にその法則を立てることができるか。あなたの声を密雲にまであげ、みなぎる水にあなたをおおわせることができるか。」(ヨブ記38:33,34新改訳)

いよいよヨブが待ち望んでいた「全能者と対面するとき」が来た。神は嵐の中から、ご自身の圧倒的な御稜威(みいつ)をもってヨブに語りかける。▼お前はわたしと対等にものを言おうとするのか。よかろう、それでは対等である証拠を出して見よ。あの天地創造の日、大地を固く据えたとき、お前はわたしといっしょにいたか。地中から海が吹き出て大洋となり、その境界を決めて陸地と海の形を決めたとき、お前は私と共に命令を下したか。▼この宇宙空間とそこに浮かぶ天体を支配する法則を造ったのは、ヨブよ、あなたか。スバル座、オリオン座などを思いのままに導けるならやってみよ。地球を循環する大気、風や光や気象の数々をだれが統御(とうぎょ)しているか。お前にはその知恵があるのか。地上に生きる動物や小鳥に至るまで養い、保っているのはだれか述べてみよ。本気でわたしと争う気があるのなら。◆今日、宇宙には気象衛星が浮かび、火星にもロケットが届く。人は砂漠を改造し、人体を調べ、生命の神秘を窮めようとしている。しかし創造主を横へ押しやり、吹けば飛ぶような被造物なのに「おごり、高ぶり」の道を突き進むなら、神は「嵐の中から」人類に語られるであろう。なにもできない無力な存在を認めず、自分が神であるかのように思い込んではならない。それはあの天使長が高ぶり、天から追い落とされた道とおなじである。今のコロナ騒ぎをよく見つめよ、極小のウイルスにすら勝つことが出来ず、怯え切っているではないか。人間よ、お前は何者なのだ。わたしの前にひれ伏さず、わたしと対等にもの言おうとするのか。◆わたしのひとり子が謙遜と愛の道、永遠の救いの道を開いてすべてを整えているのに、どうしてそこを歩まず、土足でわたしのところに来ようとするのか。