「主に仕える祭司たちは泣いてこう言え。『主よ、あなたの民にあわれみをかけてください。あなたのゆずりの地を、国々のそしりの的、物笑いの種としないでください。』」(ヨエル2:17新改訳)
預言者ヨエルが活動した時代、ユダ王国は危機に瀕(ひん)していた。国全体が神を忘れて肉欲に満ちた生活を送り、天からの祝福がなくなり、大地は枯れつつあった。それでも人々は目をさまそうとしなかったのである。しかも外敵は侵入をやめず、ユダはその無力さを周辺国から笑われていた。まさに風雲急を告げていたのである。▼ひるがえって日本のキリスト教会はどうか。献身者が少なくなり、牧師の数が減少の一途をたどってその存続があやぶまれている。その上、信徒たちは高齢化と所得の減少などが重なり、自分が生きるのに精いっぱいで余裕がない。▼しかし神はヨエルを通して仰せられる。泣いて祈りなさい、と。神に泣いて訴えた昔の信仰者たちにならおう。この非常時に手をこまねいていてはならない。みな神殿にあつまり、神に向かって涙の懇願(こんがん)をしなさい。老人たち、幼子と乳飲み子たち。結婚したばかりの花嫁や花婿たちも!▼今わが国は、泣いて祈るクリスチャンたちを必要としている。