しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <朝もやのように>

2023-05-22 | ホセア書
「それゆえ、彼らは朝もやのように、朝早く消え去る露のようになる。打ち場から吹き散らされる籾殻(もみがら)のように、また、穴から出る煙のようになる。」(ホセア13:3新改訳)
エフライムがむなしく滅びるありさまを描写する節である。朝もや、露、吹き散らされるもみがら、煙突から出る煙、これらははかなく消えていくものの代表で、エフライムはそれと同じ運命をたどる、とホセアは言う。その原因は前節(2節)にある偶像礼拝だ。「人を献げる者たちは、子牛に口づけせよ」とは、たぶんベテルやサマリアにあった子牛像に、人々が自分の子どもたちを殺して献げるという人身御供(ひとみごくう)の儀式(ぎしき)を指す。これはカナン原住民たちの忌まわしい教えで、いつのまにかイスラエルもそれに染まってしまったのであろう。▼いつの時代でも偶像礼拝は、表面のきらびやかさとは別に不気味(ぶきみ)で恐ろしい裏の顔を持っており、それは21世紀の現代でも変わらない。そして流行病のように次々に現れては消えていく。聖書が証しする唯一の神とキリストを信じることだけが永遠につながる道である。私たちの生涯には、永遠の復活世界につながるこの一本道が確実に建設されているだろうか。