「モーセのような預言者は、もう再びイスラエルには起こらなかった。彼を主は、顔と顔とを合わせて選び出された。」(申命記34:10新改訳)
旧約時代における最大の預言者がモーセであることは、誰しも認めるところだろう。▼ しかし主は、「キリストによる生まれ変わりに預かった人は、旧約のどんな聖徒たちより偉大である」と仰せられた。キリスト者が想像を絶する恵みのうちに置かれている事実を、私たちはよく味わわなければいけない。
かつて、あの変貌の山で栄光のうちにモーセとエリヤが現れ、主イエスと親しく話し合っていた(ルカ9:30、31)が、話題はまもなく起きる主の十字架の死だった。これからもわかるように、旧約時代における諸聖徒たちの関心は、こひつじの死なのである。ということは、モーセより、エリヤより、はるかにすぐれたお方は神の子イエスをおいて他にはない、ということだ。▼私たちは救いにあずかり、このお方のそばにはなよめとして、侍(はべ)ることをゆるされた。なんたる光栄、喜びであろうか。