流浪オヤジの探検日記

KOBEを拠点に各種イベントや名所・旧跡を見て歩き、紹介していきます。

筑前町立 大刀洗平和記念館

2020-07-25 | 博物館・資料館等
大刀洗平和記念館は、福岡県朝倉郡筑前町高田に位置する歴史博物館です。

平成21年(2009年)10月3日、当地において開館しました。
同館は、主に第二次世界大戦における太平洋戦争の資料約1,800点が展示されています。


同館の外観は格納庫を模したカマボコ型です。
館内では、太平戦争に関する資料の他、大刀洗大空襲(昭和20年(1945年)3月)の資料や犠牲者の遺影も展示されています。
遺影コーナーには、撃墜された爆撃機B-29搭乗員の遺影も展示されています。
なお、館内の写真撮影については全て禁止です。(零式艦上戦闘機は除く。)


「零式艦上戦闘機 三二型」


展示機については、マーシャル諸島タロア島にて残骸を発見、名古屋空港航空宇宙館での展示を経て、寄贈により現在に至ります。
本機は、世界で唯一の現存機とのこと。


「右側主脚」(降着装置)
萱場製作所製(現在:KYB株式会社)のオレオ式緩衝装置を搭載し、主脚を機体内、尾輪を尾部に引き込む設計としています。


「九九式一号機銃」(九九式二〇粍機銃)


速力、上昇力及び航続力の各数値を優れたものとするため、軽量化を徹底しています。


「栄二一型」(発動機/エンジン)


「定速回転プロペラ」
恒速回転プロペラとも呼ばれ、回転数を一定に保つためプロペラピッチ変更を自動的に行うものです。


「操縦席」


翼番号:Y2-128/製造番号:三菱重工業3318


日本の戦闘機では、最多の1万機以上が製造されました。

<屋外展示>

他用途ヘリコプター「MH2000A」(JA003M)


同機種は、三菱重工業が日本で初めて国産技術のみで製作したヘリコプターです。


高速巡航による旅客輸送に特化した設計思想で、胴体形状はテイルブームまで一体化した卵形で内部容量は大きく、床は平面、キャビンも広めに確保されています。


駆動装置をキャビン上部に配置せず、後方へ配置したことにより、低騒音・低振動を実現しました。


本機体は、日本の航空技術を紹介する貴重な実機として当地にて展示されたとのこと。

<戦跡>

「菊池武光公太刀洗之碑」
菊池武光は、南北朝時代の武将です。(細部不明)


「第五航空教育隊正門」


昭和14年(1939年)開隊した航空技術兵学校「第五航空教育隊」の正門です。
別名『西部第百部隊』と言われ、最大時には6,000名の航空技術兵が在籍していました。
同部隊では教科科目として、飛行機機体・機関発動機・板金・精密機械・銃砲火器・通信機材・自動車・無線・旋盤・鋳造・各燃料・落下傘など航空機に関わる全てを教育していたそうです。

同記念館の見学を通じて、あらためて先の大戦における歴史を知る事が出来ました。
ありがとうございました。
☆゚.+゚o(>Д<。*)ノ゚+.★ァリガトォ★゚+.ヽ(*。>Д<)o゚+.゚☆

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