酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

ヤマメはクジラに匹敵

2011-09-25 20:49:09 | のほほん日記系
大物ヤマメに味をしめて、日曜日も出撃!
しかし、そんな簡単なものではなく、1匹もピクリともせず7:30には家に着いていた。

さておき、泣き尺ヤマメをどう食らったのか。
まず思いついたのは刺身。
んー、寄生虫が怖いかも。
で、一旦冷凍にし、48時間を置く。
これで寄生虫はほぼ安全。
それでも職業柄、寄生虫に感染したら笑われてしまうので細心の注意を払う。

魚はジップロックのまま流水解凍し、皮をはぐ。
ヤマメの皮は頭との境にぐるりと切れ目を入れ、皮をつかめるくらい少し爪ではがしたら、頭をつかんで一気にシッポまで引きはがす。

丸裸のヤマメができるので、3枚におろす。

身のほうは塩を振り30分冷蔵庫で水を出す。
 水分をふき取ったら、コンブで包み寿司酢で〆る。
 冷蔵庫で一晩。

頭を落とし、水から鍋でぐつぐつ、ペーパーで濾し、ヤマメ出汁の完成。
 鯛の吸い物なんぞ生臭くって私は嫌いだ。
 なのに、こやつは川魚のくせに全く生臭くない力強い出汁。
 これで明日の味噌汁は3倍うまい。


3枚おろしの骨(ヒレと身が結構ついているが)と引っぺがした皮は塩コショウし、薄力粉をまぶしてから揚げ。
 この骨、皮せんべいは絶品である。
 油がもったいないので小さめのヤマメもから揚げにしたが、全身より骨のほうがうまいのは驚きである。

ちなみに、このヤマメは腹に大量の卵が入っていた。
 俗にいう黄金イクラである。
 卵巣は膜がびっしり張り付いているので、卵を一粒ずつ丁寧にはがしていく。
 本当は塩漬けがいいのだろうが、好みで醤油漬けにし酒を少々。
 ジップロックに入れ冷蔵庫で漬け込む。

で、明日の晩は「すし太郎」の上に〆ヤマメと黄金イクラをちりばめたチラシ寿司と決まったのである。
ついでにミニヤマメを素焼きにして、骨酒(というよりヤマメ酒)をやってみよう。

しかし、クジラもよく言うが、ヤマメは本当に捨てるところがない。
釣り場はきれいな景色の清流で、釣れれば姿は美しく、食って美味く、骨で一杯やれるすごい魚である。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿