

灯油は汚れてきているが、ほとんど落ちていない。
歯ブラシでゴシゴシすると少し落ちるが、石灰化してこびりついている。
仕方ないのでジクロロメタンとトルエンの有害物質コンビで溶かし落とし、最後のこびり付きは精密ドライバーで掻き落とした。
(作業中に二トリルの手袋が溶けて破れてしまった、恐るべしトルエン)

拍動にあわせて燃料と空気を混合して送らなければならない。
バイクの部品の中で唯一精密部品なのである。
ということで、細い穴がアルミブロックに縦横無尽に走っている。
その穴の径や形状は計算しつくされており、穴が大きくなったり、傷をつけてはいけない。
ところが、このキャブは細い穴という穴が全部詰まっていたのである。
ひとつひとつ貫通と清掃を続け、最後の最後に残った穴はエアーの通路である。
液体が通る穴はさすがにそれなりだが、空気の流量調整用の穴は肉眼で確認できないくらい細い。
正常な穴でもプッツンしそうなほど息を吹いてなんとか確認できるのである。
針ごとき突っついても針よりも圧倒的に細いので入り口しか突っつけない。
キャブの穴に通るのは荷札の針金しかないと言われるが、今時荷札なんてない^^;
いろいろゴミ箱(工具箱^^;)をあさっていたら、コネクタを切り取ったUSBの線が出てきた。

ハイテク機器にも流用可能な武器があったのだ。
メイン、プライマリーはなんとか地金色まで紙やすりでこすり落とし、全ての穴を貫通させるまでに4時間はかかった。
【キャブを組み上げること3回、最後のネジで部品が残っているのに気づくのさ^^;】

さすがにそこだけが浮き立つように光り輝いている^^;
〔他はまだドロドロってことね^^;〕
とりあえず明日はタンクにガソリンを入れ、エンジンをかけてみよう。
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