酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

こちらサイドの事件簿

2007-08-04 18:30:23 | のほほん日記系
事件発生!犬の虐殺が発生した。
よくあるといえば、よくある話。
1ヶ月の間に次々と犬の変死が起こっていた。
気づいたのは役場の職員。
「散歩に行った後突然死んだ」という届出が、同じ地区で発生していることに気づいたのだ。

散歩道で毒餌を拾い食いしたらしい。
15:00 警察から通報があり、別の係には役場から連絡があった。
私が電話を受けている間に別の係は現場調査に行っていた。
田んぼの横に顆粒をまぶした魚のアラが落ちていた。
「検査をお願いできますか?」と警察。
『農薬ならウチでできるが、特殊なものは科捜研で』
さぁ、腕の見せ所だ。
あちこちに連絡と打ち合わせして、仲間達に指示(お願い^^;)を出す。
N山さんへ
『GC-MSを準備しといて。一般的な農薬をスキャンできるように』
こんさんへ
『農薬便覧で顆粒形状と色から検索して教えて』

16:30 現場部隊が現物を持ち帰ってきた。
よし、ベージュ色の顆粒は十分な量である。
『一粒で十分だから、あとは科捜研用にとっといて。写真も』
「なんだかなぁ、直接打てますね。つまんな~い^^;」
『リテンションどのくらい?』
「とりあえず2~30分ですかねぇ」

台風が近づいて風雨が強くなってきた。
17:00 支社長が聞いてくる。
「何日くらいで結果がわかる?」
『明日にはわかります(うまくいけばすぐにわかるのだが^^;)』
「え、そんなに早くわかるの?」
『N山さんだからできるワザです』
別の係にはお願いしておく。
『上にあがってるから経過をまとめてて』

17:30 ピンポーン。ライブラリがみごと引き当てた。
『稲に普通に使われる農薬です。製品名は***』
「へぇ、もうわかったの?商品名まで突き止められるのか」
(実は成分からいけばこの商品しかない^^;)
『検査部署と相談して警察に言いますが・・・』
「そうね。早く教えてあげたほうがいいだろう」
この時点で報告書がまとまっており、今後の対策を役場や警察に連絡済みである。
しかし・・・
台風で検査部署の上司達はみんな帰った後だった。
(オイオイ^^;せっかくチョー早い対応を外に見せたかったのに)
『つかまらないから、明日朝一で。台風きてるから我々も帰ろう』
もし残った毒餌があっても、この台風では洗い流されて危険はないだろう。
とりあえず今日することはなくなった。(事件なのに残業もなし^^;)

内も外も、皆さんご苦労様でした。
我々サイドの動きは「未知毒物」を3時間で突き止めることができる。
反して、朝入手した情報を夕方まで放置する部署もある。
この動きの違いは外からみれば一目瞭然であると信じたい。