えしぇ蔵日記

えしぇ蔵日記のブログ版です。

覆面

2008年08月19日 | Weblog
不動産dayな火曜日。「ウイルホーム」さん、「住まいのイシダ」さん、「東部ハウジング」さんとまわった。
今日はサラリーマンの頃の先輩のHさんと会って大橋でランチした。相変わらず勢力的に活動されてる様子。すごいやね。かつての上司、先輩、同期、後輩、みんなどうしてるかなぁ?
 
たまにESEグルメ見てる人から、「○○で見ました」とか「○○にいましたよね?」なんてメールを頂く。なんでワシの顔を知っているのだろう?日記には顔がわかる写真を載せてないつもりだが。昔の日記には載せてたかな?以前、なにかのグルメ系のパーティーに行った時にワシが参加することが事前にわかってたみたいで、会場にいると「えしぇ蔵が来てるらしいよ」とひそひそ話してる声があちこちで聞こえた。みんなワシの顔知らんからどこにいるかわからん様子だった。「ここにおるがな。ワシやワシや」と心の中で叫びつつ知らん顔してるというのは愉快なもんだ。
 
「面われて」
 
面われて
書きづらきかな
我が日記
 
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蓬莱

2008年08月18日 | Weblog
夏季休暇の疲れを「中国鍼灸院」さんでとらねば。あちこち治療してもらった。今日は呉先生に「済公」の話をしてもらった。中国では西遊記の次によく知られている物語だそうな。ネットで調べてみると詳しく書いてあった。ぼさぼさの頭をしてぼろぼろの袈裟と帽子という身形をして、肉は食う酒は飲む娼妓とは遊ぶというやりたい放題の破壊僧だそうな。でもこの人は何でもできる超能力を持っており、それで困った人たちを助けるという話だそうな。知らんかったなぁ。勉強不足だ。
今日も呉先生に詩を頂いた。
 
蝶恋花 「蓬莱」
 
呉 炳宇
 
秦時童子書漢字、
三国呉服仍着美人体。
唐招提寺古都里、
香火千年世間稀。
桜花盛開人人喜、
観菊賞秋月絵意情詩、
四季皆美仙人也、
蓬莱人善守礼儀。
 
秦の時代の子どもは漢の時代の字を書き、
三国時代の呉の服をいまだに美人は体に纏う。
唐招提寺は古き都で、
世にも稀なことにそのお香の火は千年も絶えない。
桜の花が開いて人々は喜び、
菊や秋の月を楽しんで絵のような心、詩のような情を持ち、
仙人の住む国の四季は全て美しく、
蓬莱の人は善良で礼儀正しい。
 
(訳:えしぇ蔵)
 
(注)
・蓬莱というのは日本のこと。昔、日本がまだ未知の国である頃には仙人が住む国だと思われていた。
・日本の呉服のルーツは三国時代の呉の国の服に始まると言われている。
 
ん~いいねぇ。さすが先生。
 
今日は「
コスモ不動産」さん、「アルファホーム」さん、「粕屋のお客さん」、「ランドリー・キッチン」さんを訪問。
コスモ不動産」さんでは社長のお盆休みの屋久島体験を聞いた。やはり感動ものらしい。いつかは行かねばなるまい。
 
「蓬莱の人」
 
蓬莱の
人やはたして
善なるか
 
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同人誌の例会

2008年08月17日 | Weblog

午後から同人誌「季刊午前」の例会に参加した。テーマは芥川賞受賞作「時が滲む朝」について。一人づつ感想を発表した。文学を愛する人たちだけあってやはり読み方が深い。面白い意見があちらからもこちらからも。同じものも他の人は違う角度から見てたりするからその意見を聞くというのは非常に刺激になり勉強になる。結局今回の結論としては、一生懸命書いた情熱は伝わるものの、日本語の稚拙さは蔽うべくもなく、何かの賞をとるべき作品ではあるが天下の芥川賞をあげることはないだろう、ということで皆の意見は一致した。ワシも同意。
 
「批評」
 
評するは易し
筆とるは難し
 

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休憩

2008年08月16日 | Weblog
さんざん遊んだから今日は休憩。昨日の登山の疲れが腿にきてる。走って下りたりするからだよまったく。それにしても思い返せばワシらも結構いろんな山に登ったもんだ。ちょいと数えてみた。
立花山、宝満山、竜王山、背振山、雷山、古処山、馬見山、鷹取山、九千部山、由布岳、砥上山、可也山、浮岳、九重(星生山、久住山など)、涌蓋山 、白山、そして金山。
おー、なかなかやるな。山はきついけど登頂した瞬間に疲れは忘れる。あの快感が忘れられずにまた登りたくなる。これからも登り続ければかなりの数を制覇することになるかも。そしていつかは屋久島、富士山、日本アルプス・・・。
お昼過ぎに姫とアウトドアショップへお買物。今回の雨に懲りて防水のジャケットを買った。ワシはストックが壊れたので買い替えた。こういうお店に来るとまたムラムラと登りたくなる。9月も登るべ。どこにしようか?
 
明日は同人誌の会合がある。今回は芥川賞受賞作に関する感想発表会なので今日一気に読んだ。ん~この中国人の作者の情熱は評価してしかるべきでしょう。でも直木賞のほうがよくない?とも思ったりした。
 
「山」
 
願わくば
下山の時は
歩きたし
 
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金山登山

2008年08月15日 | Weblog
実に爽やかな三瀬の朝。あんまり気持ちいいので姫と早朝散歩。ここに住んでれば10年は余計に生きれるような気がする。
朝御飯もあずま屋で食べた。冷や汁をご飯にかけてずるずると食べるわけだが、これがうまいもんだから食べる食べる。朝から満腹。その後はご主人の指導のもと、姫と畑でえごまの葉の収穫。無農薬で実に見事に生育している。姫はウキウキだった。 
 
 
名残惜しき「
具座」を10時に発った。なんか里帰りしてたような気分。次にワシらの目指すのは金山。三瀬の山に登ってから帰ろうということにして選んだのがこの山。山中キャンプ場に車をとめていざ登山開始。通常2時間のコースを1時間20分で登って、予定よりも早く頂上に着いた。本来なら見晴らしがいいはずだが今日は一面の雲海。まるで天上にいるようだった。朝の冷や汁がきいてたのでまだお腹が空かない。時間も早いし下山してから食べようということになり、下り始めたのはいいが雨が降って来た。うわぁこりゃ急いで下りないと、とあせったのがいけなかった。下山ルートを間違えて三瀬峠方面へ進んでしまった。1.5キロも来た時点で間違ったことを確信し(遅いわな)、分岐点までまた戻った。山中で道に迷った時の不安感というのは嫌なもんだ。それに雨はひどくなるしどんどん心細くなる。雨は降る降るワシらは濡れる。越すに越されぬ金山の坂。分岐点に戻って正しいルートを確認し、改めて下山開始。同じ山に違うルートから2回登ったことになる。全く疲れる人生だ。
往復3キロという無駄な移動でかなり体力を消耗した。もうどうせ濡れねずみだし、雨も弱ってきたからぼちぼち下りるかと思っていたら、途中から何をとち狂ったか、姫が走って下山を始めた。はい?ワシは目を疑った。かなり疲労してるはずなのに走って下りるなんて、気でも狂ったか?見る間にどんどん離される。しょうがない、「えーいちきしょー!」とワシも走って後を追った。体中の水分は抜けて筋肉の疲労もすごいのに精神力だけで走った。なんでよー!とか思いながら必死で姫について行った。他の嫁なら歩いて下りれるのになぁと何回か思った。まったくチョンマル疲れる人生だ。
実に30分にも満たないという驚異的なタイムで下山してしまった。麓に下りてから「なんで走ったと?」と訊いたら「ちんたら下りていくのが面倒くさくなった」とのこと。恐ろしい嫁を持った男は「トレーニングして体力つけておこう。とてもついて行けん」と思った。
 
麓の山中キャンプ場で「
具座」の女将さんが作ってくれためちゃうまのおにぎりを食べてから午後の行動開始。まずは「ワーズワースの庭」でケーキを買った。次は「イブスキ」でソーセージ類をゲット。そして三瀬村を後にした。
吉野ヶ里の方角に進み、そこから背振に出来た新しいトンネルを通って那珂川に出た。そして正月に九千部山に登った時に利用した清滝の温泉に寄って汗と登山の疲れを流した。きれいさっぱりで実にいい気分。
野多目インターから都市高速に乗って一気に帰宅。あぁ疲れたが思い出どっさりてんこ盛りの2日間だった。
 

「ぬる湯」
 
金山の
汗も苦労も
清滝の
ぬる湯にとけて
また山恋し
 
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具座の夏

2008年08月14日 | Weblog
今朝は少しのんびりして、お昼前に三瀬村へ向けて出発!今回は三瀬を満喫する旅。都市高速を野芥インターで下りると左折して後はまっすぐ。楽になったもんだ。途中、早良区のそば屋でお昼を食べた後、話題のループ橋を通って三ツ瀬村へ。

パン屋でちょっとお茶した後、この年にもなって未だに行ったことがなかった「どんぐり村」へ初チャレンジ。ここはワシにとっては「どんぐり村」だが、姫に言わせると「
どんぐらむり」。そんなの無理。
ワシはせいぜい草ソリかなんかできる無料の公園だと思ってたがさにあらず、プチハウステンボスみたいな村になっててしっかり有料だった。どこを見ても家族連れ。子どもたちはおおはしゃぎ。デートに来るとこじゃないな。
それにしても暑かったなぁ。全体の広さを知らずに「一周してみようか」と二人で歩き出したら思ったより遠い遠い。しかも炎天下でフラフラなのにこういう時に限って姫がボケかまして笑わせるからさらに力が抜けてヘラヘラ珍道中。
 
ヘラヘラ
どんぐらむりを後にして、今日のお宿の「具座」へ。ここは農家が営む民宿で、以前「佐賀天地農場」の三瀬もんさんと3人でお昼を食べに来たことがある。その時にいつか宿泊してみようと思っていたが今回それが実現した。
農家の納屋を改造して作られた宿には1日2組のみ泊まれる。ワシらが部屋に入ってゴロゴロしてると下から「しんぐさーん、ブルーベリー取りに行きますよー」と声がかかったのでついて行くと、裏山に植えてあるブルーベリーが実をつけてずらりと並んでいた。無農薬だからちぎってそのまま食べれる。ん~甘いねぇ。この宿では野菜は全て自家製でその数は70種類を越えるというから驚く。米もそばもお茶もなんでもかんでも自給できる。あぁなんと素晴らしい世界だ。

夕方、あずま屋でのお食事タイムになって、「
佐賀天地農場」の三瀬もんさんが自転車こいでやって来た。宿の主人も交えてみんなで乾杯!たそがれにつつまれる三瀬の野山を眺めつつ、ずらりと並ぶ田舎料理をばくばくと食べながら、冷たいビールをごくごくと。あぁたまらんのですけど。マジで。そらもう食った食った、飲んだ飲んだ。はぁ~もう食えん~という頃になって宿の主人がそうめん流しを始めたから、「うわぁもう入らん」と思いつつ参加してみるとなぜか食べれる。ずるずるといくらでも食べれる。あぁもうめっちゃ楽しいですけど、なにか?

酩酊した面々は様々な話題で盛り上がった。いろんな野菜の作り方やご主人のマラソンの話、三瀬もんさんの今に至るまでの苦労話、そしてさらにジャンルは拡がって、地球の温暖化とCO2の量の関係、マヤのカレンダーの謎・・・などなど、何時間しゃべったやら。気付けばたそがれは闇にかわり、あずま屋の電燈にセミやカブトムシが飛んで来た。時を忘れる友との語らい。いいもんだ。波乱万丈の人生行路を単独で乗り切ってきた三瀬もんさんに、現代社会では稀有の存在になりつつある実のある男というものを見た。実のある男だけで構成される秘密結社「ごはんの会」に参加してもらおう。
お食事タイムが終わってお風呂なわけだが、これがまた懐かしの五右衛門風呂!懐かしいのはワシだけか?対馬の実家ではワシの小学校2年くらいまでは五右衛門風呂だった。板を踏んで入るのにコツがいる。あぁこれだこれだ。実に30年ぶりか?よくおっかさんが外から「ぬるくないねぇー?」ときいてくれたもんだった。
すすで真っ黒の梁を眺めつつ、涼しい山の夜風に吹かれながら爆睡。本なんて2ページも読めないくらいすぐに夢の中へ。
 

「具座」
 
具座の宿
交わす杯
ひと夏の
おもひでに酔う
得がたき友と
 
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ミレイと門司港レトロ

2008年08月13日 | Weblog

オフィーリア


連休一日目は早朝から早速おでかけ。まずは北九州市立美術館へ。あの「オフィーリア」で有名な「ミレイ展」を見に行った。まだ開館まもない時間帯だったので人も少なく、たっぷり鑑賞できた。「オフィーリア」の前に来たら足が釘付けになった。あぁあの名作が、今目の前にあるのだと思うと感動で全身がしびれるようだった。細かく描かれたたくさんの植物、美しい衣裳、そして死の淵を彷徨うオフィーリアの表情・・・なんと素晴らしい作品だろう。これだけでも1時間は眺めていたいと思った。作品は結構たくさんあり、中にはユーモラスなものもあった。娘をモデルにして描かれた「最初のお説教」と「二度目のお説教」の連作はユニークであり、かつ愛らしい表情がなんともかわいくて非常に印象に残った。人物画も風景画もまさに珠玉の名品ばかり。腹いっぱい楽しませてもらった。
 
最初のお説教 二度目のお説教
 
そのまま帰るワシらではない。次は門司港レトロへ。実に10数年ぶりくらいに来たが前回の記憶はあまり残っていない。門司港ホテルやら展望室のタワーやらができて近代化が進んだせいもあるだろう。まずは焼きカレーにて腹ごしらえ。ここに来てこれを食わずにどうする。
 

 
門司港の味を楽しんだ後は「旧門司三井倶楽部」へ。ここでアインシュタインが泊まった部屋を再現したメモリアルルームや林芙美子の文学資料室を見た。ここは前回も訪れて同じものを見たが、姫は覚えていないそうな!当時はワシも林芙美子と言えば「放浪記」ぐらいしか知らなかったのでそれほどの感慨は持たなかったが、今ではもうかなり読んでるし、文学修行中でもあるのでその直筆原稿などを見ると感銘を受けずにはいられなかった。
 

 
レトロ地区をあちこちとぶらついた後、ケーキを買って矢筈山のキャンプ場みたいなところで食べてから帰った。うん。連休初日まずはいい感じ。
 
「花の名」
 
花の命は
短くとも
その名は永く
残りけり
 
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ギャラリー成

2008年08月10日 | Weblog
朝から「ランドリー・キッチン」さんにお邪魔して誰もいない事務所でパソコンのメンテをしてたら奥から親分が出てきてビックリ。
 
親分: 「おぅ!しんぐさん」
ワシ: 「おはようございます」
親分: 「あれ?今日5やは休みか?Yべはまだ来とらんのか・・・」
ワシ: 「社長、今日は日曜ですよ(笑)」
親分:

「あ、今日は日曜か。なるほど。」


曜日もわからんぐらいの働きぶり。あんまり働きすぎで先週は体調を壊したほどらしい。
今日は親分と差しで1時間ぐらい話したが、営業のコツを習ってなかなか有意義な時間だった。 
 
ワシ: 「優秀な営業マンかどうかはどうやって見分けるんですか?」
親分: 「数字でものが言えるかどうかですよ。『頑張ります!』とか精神論はいらんですよ。『○○くらい必要やけん、今月は□□はとらないけん』みたいな感じで言える人ね」
ワシ: 「なるほど」
親分: 「営業はとれるまでは数字でものを考えないけんと。でもとれた後は数字やなくて気持ちでフォローしていかないけんと」
ワシ: 「なるほど。社長が昔自分で営業してた時、飛び込みで行って断られたお客さんに何回トライしました?」
親分:

「断り方にもよるね。例えば『ごめんけど今はいいみたやねぇ・・・』みたいな感じで優しく断られたらこっちはあんまり悪い印象持たんけんまた行ってみようかて思うやろ?そういうお客さんは意外と100回行っても同じように断る場合が多いよ」

ワシ: 「なるほど」
親分: 「逆に『いらん!』ってはっきり言われたら、印象悪いけんもう行かんどこうて思うやろ?でもはっきり『いらん!』て言えるっちゅーことは、その人は決定権を持ってるっちゅうことなんよ。逆にそういうお客さんのほうが可能性があるね」
 
おもろいなぁ。話せば話すほどいろいろ学べる。
 
次は「ギャルソン」さんでシステムのメンテナンス。なんか日曜という気がしない。
午後から姫を連れてうきはへ。「ル・シュクル」さんへ撮影に行った。今日も次から次に来るお客さん。地元に大人気やな。夏の新作どれもうまそう・・・。
 
その後に山の中で見つけた「ギャラリー成」にぶらりと入ってみた。姫が非常に水準の高い作品を見て「なんか見たことある・・・」というので聞いてみると、なんと!京都の「鳩居堂」に作品を卸してあるということだった!どうりでこのハイセンスは半端じゃないと思った。京都の超有名な「鳩居堂」にある作品がうきはの山の中で作られているとは!なんかすごい感動・・・。ご主人の佐藤成男さんと奥様はかつて京都に20年住んでおられて、「鳩居堂」とはその頃からの取引らしい。他にも和菓子の包装などを手がけてこられたそうな。福岡では如水庵の包装デザインもされたらしい。輝かしい経歴、残された名作の数々、すごい人がうきはにいたんだなぁと感動したのは思わぬ収穫だった。
 
「うきは」
 
あなうれし
うきはに京を
見つけたり
 
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千の灯火

2008年08月09日 | Weblog
1945年8月9日、長崎市の浦上地区にある浦上天主堂ではミサが行われていた。そして午前11時2分、B29”ボックスカー”が投下したMk-3核爆弾ファットマンによって神父と集まった信者は全員が即死した。全体の死者は約7万4千人。神はなぜ神に従う者の多い街を焼かれたのかという疑問を持つ人もいるかもしれない。だがその疑問は根本から間違っている。長崎を焼いたのは人間だ。焼いたのも焼かれたのも人間だ。神は自分の子らの愚かな所業を見て泣いておられたのだ。
ワシの故郷、対馬は長崎県なのでこの日を特に登校日にして平和教育を行っていた。11時頃にサイレンが鳴っていたのを思い出す。大きな悲しみ、大きな過ち。今はただ祈るのみ。この日が核兵器が使われた最期の日とならんことを。
 
太田自動車鈑金」さん、「オアシス珈琲」さん、「ウイルホーム」さんとまわって、夕方は「雷山千如寺」さんへ。今日は千日観音祭の取材。
夏だ。千如寺の夏だ。日本の夏だ。美がある。伝統がある。教えがある。祈りがある。夕闇は涼を伴い、山の端より近づく。我が美しき国の夏は今まさにここにありだ。今年は例年以上に参詣者が多くて祈りが書かれた提灯が境内に並べきれず、観音堂の中にまで並べたほど。法要が始まっても観音堂に参詣者が入りきれず、あまりの盛況ぶりに和尚さんも驚いていた。
少し早めに到着したところを和尚さんに発見され、「しんぐさん、ご飯食べよう!ご飯!」と他のお寺の和尚さんたちと一緒に晩御飯を食べるあつかましいワシ。そして身内法被とIDをぶら下げ、撮影開始。今年は世界を舞台に活躍するシンガー、松田美緒さんによる歌の奉納があり、いつにも増して素晴らしいものになった。観音堂に美しい歌声が響いた後は、読経の声が流れた。手をあわせ真摯に祈る人々。厳かなりし空間。(←無意識にちょっと横光利一風になった。)
観音堂の外に出ると夜風が涼しい。提灯や石灯籠の灯りが境内全体を埋め尽くす。なんという美しさ。3年前のこの千日観音祭の日に、この状況をクライマックスにした小説を書いてみようと思い立ち、「千の灯火」を書いてみたが、この美しさはとてもワシの筆では表現できなかった。
取材を終えて雷山の坂道を下る時にはいつも夏という季節を下り始めるような気がする。千日観音祭に雷山千如寺の千の灯火の中に立った瞬間はまさに夏の峠だ。これからは秋という麓に徐々に下りていく。一切有為の法、夢幻泡影の如し。うつろいゆく一日を、瞬間を、大事に生きたい。
 
「千の灯火」
 
歌声と
読経と千の灯火と
ただ厳かに
夏ここにあり
 

 

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三大欲求

2008年08月08日 | Weblog
昨日は「ヘアーショップ ムーヴ」さん、「あおば不動産」さん、「アケボノ」さん、「アルファホーム」さん、「小笠原」さん、「福岡国際高等学院」さんとまわって、今日は「システムハウス」さん、「Rプランニング」さん、「質みよし」さんとまわった。しかしまぁ毎日毎日忙しいな。ありがたいことだ。
 
質みよし」さんでの3人の女性の会話。
 
Nさん: 「お腹すいたぁ~」
Kさん: 「あんた、お腹すいたばっかし言いよるやないね!」
Nさん: 「そうですよ。わたしは三大欲求が満たされないと駄目なんです」
K川さん: 「三大欲求っちゃなんね?」
Nさん: 「食欲と、睡眠欲と・・・」
K川さん: 「あと一つは?」
Nさん: 「・・・海水浴」
ワシ: 「あはははは!」
K川さん: 「食欲と睡眠欲と海水浴!」
Kさん: 「私は海水浴は満たされんでいーばい。海水浴嫌いやし」
 
正しくは、食欲と睡眠欲と性欲。3つ目は満たしたいと思ってるうちが人生の花だな。
 
夕方の土砂降りは気温を下げてくれたし、ほこりっぽい街を洗ってくれたようで実に気分爽快。
 
「夏の雨」
 
夏の雨
しずくを残し
涼残し
 
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