夜明けは部屋から真正面に日が昇り、朝霧にけむる琵琶湖を照らして見事な眺めだった。
朝食後、「文殊楼」に登り、そしてこの山の中心である根本中堂へ。現在、10年かけての大修復期間中で、一部工事している中での見学。外観の威容とは違って、中は思ったほど広くはなかった。参拝者は下でお勤めをする僧侶を見下ろす形になるユニークな造りだった。
最後は「大講堂」へ。ここには比叡山で修業した高僧の肖像画が並んでいた。親鸞、法然、道元、一遍…などなど。
その後、宿のバスで比叡山を下りた。バスを大津京駅で下りて、そこからJRで京都駅に戻った。そして買物と昼食を済ませ、バスで関西空港へ向かい、福岡に戻った。
「比叡山延暦寺」に来て思ったこと。「雷山千如寺」の和尚さん主催のツアーで高野山を訪れたが、その時には山の上なのに寺院だけでなく普通の街が広がっていることに驚いた。その記憶があったせいか、「比叡山延暦寺」は3つのエリアに分かれているとはいえ、一つのエリアは思ってた程広くはなかったので意外な感があった。宿も「延暦寺会館」しかなく、全体にこじんまりとした印象だった。
空海の高野山、最澄の比叡山。両方知ることができて満足の至り。いろんな歴史小説を読んだが、やはり現地に行くことに勝るものではない。
ということで「12か月全ての京都を楽しむシリーズ」の10回目を無事終了。
「琵琶湖」
いくたりの 僧が眺めし 琵琶湖かな
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