「12ヶ月全ての京都を楽しむシリーズ」も今回でついに10回目。12月の京都はこれまで手付かずの比叡山延暦寺を楽しむことにして、テーマは「叡山の冬」。
今回は空の便を選択。早朝のピーチで関空へ。そこからバスで京都に入った。トータルの時間は新幹線とそれほど変わらないがコスト的にだいぶ抑えられるので、このパターンはなかなかいいかもしれない。
1日目のホテルは京都駅八条口からすぐのサクラギャラリー。このホテルが非常に良かった。造りはマンションみたいでうまくコストを抑えている一方で、サービスは至れり尽くせり。レストランのクオリティも良く、宿泊客はかなり安く食事ができる。抑えるべきは抑え、使うべきには使う。見事な経営に感心した。
ちょうどお昼ぐらいにホテルに到着し、すぐに街に飛び出して「とり安」で親子丼を食べた。これまで毎回違うお店で親子丼を食べたが、今回はコスパでは一番かもしれない。
お腹ができた後は「無鄰菴」へ。かつて山県有朋の別荘だったところで、日本庭園が非常に素晴らしかった。明治の元勲の心を休めたであろう眺めにワシも癒された。 敷地内には土蔵を改造した洋館もあり、そこでは山県有朋、桂太郎、伊藤博文、小村寿太郎によって、日露戦争開戦を決める「無鄰菴会議」が行われたらしい。この場で国家の大事が決まったことを思えば感慨もひとしお。
次は「京都市立美術館」へ。開催中の伊藤若冲展を堪能した。日曜で終わりだったのでかなり混雑していた。 今まで伊藤若冲のイメージには江戸時代とは思えないエキゾチックなものがあったが、今回の展示ではシンプルな水墨画が多く、また違う魅力を発見できて有意義だった。
一度ホテルに戻って休憩してから、夕食のお店「KIZANO」へ。フレンチのお店だが非常にリーズナブルだった。店内の雰囲気同様、料理も家庭的な肩のこらないもので、ゆっくり楽しめた。
今回は夕食の後もまたお楽しみ。今の期間だけあちこちの観光スポットがライトアップしているのでそれを見に行った。ワシらが選んだのは「高台寺」。 このシリーズで1回目に来たので実に10年ぶり。前回は何を見ていたのかと思うほど広くて見応えがあった。 庭ではプロジェクションマッピングを楽しめた。こういうものがあるとは知らなかったので、幻想的な映像には余計に感動した。
ということで1日目終了。
「無鄰菴」
椅子四つ 国家の大事を 語るかな
蔵
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