いしまゆく みづのしらなみ たちかへり かくこそはみめ あかずもあるかな
石間行く 水の白波 立ちかへり かくこそは見め あかずもあるかな
よみ人知らず
岩間を分けて流れて行く水が繰り返し白波を立てるように、こうして幾度も逢おう。飽き足りるなどということはないのだから。
愛しい相手への強い思慕を男性の立場から詠んだ歌ですね。「かくこそは見め」は、係助詞「こそ」に対応して語尾の「見む」が「見め」と已然形で結ばれている、いわゆる「係結び」というやつですね。高校生(中学生?)の頃、古典文法の授業で習ったのを思い出します。(懐かしい! ^^)