漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

「辞典」の訓読み

2014-10-29 22:50:53 | 雑記
 「辞典」第二版。やはり多くのブロガーの方々がこれに言及されていますね。一般的な意味ですごく売れるとはとても思えませんが、漢検1級挑戦者の中では相当な普及率になっていくのでしょうか。

 さて、その中でこれまた多くの(と言うかほとんどの)方が言及されている「訓読み」。関心事は、やはり今後は本試験に出るようになるのかどうかということかと思います。そんな観点で第二版を眺めていくと、訓読みの記載が増えてはいるが、「要覧」に出ている読みがすべて載っているわけではないことにすぐに気づきます。具体例をあげましょう。


 【丫】  (初版、第二版とも P.1)
 「要覧」の訓読み    : あげまき、つのがみ
 「辞典」初版の訓読み  : (なし)
 「辞典」第二版の訓読み : あげまき


 【乖】  (初版 P.170、第二版 P.172)
 「要覧」の訓読み    : そむ・く、もと・る、へだ・たる、こざか・しい
 「辞典」初版の訓読み  : そむ・く
 「辞典」第二版の訓読み : そむ・く、もと・る


 これはどう考えても、「『つのがみ』、『へだ・たる』、『こざか・しい』 はこれからも出さないけど、『あげまき』、『もと・る』 は今後は出すよ」 ということでしょう。「要覧」にあっても「辞典」にない訓読みは出題されないから覚えない、と割り切って取り組んできた私のような者には、なかなか厳しい状況になりました。

 先日の 26-2 の不合格が日に日に濃厚になっていることと併せ、気が滅入るばかりですが、まあ変わらずマイペースでぼちぼとやっていきます。

やっぱり買ってしまいました

2014-10-27 21:27:42 | 雑記
 「鬼畜レベル(?)」の本試験から一日。自己採点は標準解答が来てからにしているので自分の結果はまだわかりませんが、まあ終わってしまったこと。次回に向けて再スタートです。


 さて、きょうはこの話題です。




「漢検 漢字辞典 第二版」
 自分のことなので予想はしていましたが、やっぱり買ってしまいました。

 先日の記事で、「約260ページ増えている」と書きましたが、これは私が騙されて(?)いました。漢検ジャーナル記載のページ数は、巻頭の索引部分も合わせた数だったようです。ネット書店などには1700いくつと出ていたので何だろうと思っていたのですが、そういうからくりでした。

 で、実際の変更点はと言いますと、


<訓読みが増加>
 秀麻呂さんがコメントしてくださった通り、訓読みが大幅に増えています。これは従来の「要覧にあっても辞典にない訓読みは出題されない」という暗黙の事実が覆される前兆なのでしょうか??  まあ、もともと出題範囲ではあるのですから、そうなっても文句は言えませんが・・・


<ページ数増加>
 260ページも増えてはいませんが、実際に多少増ページになっています。
 例えば冒頭の索引部分は 192ページ → 238ページ に。中身は、本文に掲載の訓読みが増えたために「音訓索引」が大幅に増ページになっているほか、総画索引の活字が大きくなっていて、こちらもページが増えています。本文(巻末の索引等を含む)も 1726ページ → 1744ページ と増えていますので、用例などが多少は追加になっているのでしょう。


といったところです。よく見ればまだあるかもしれませんが、それは使いながら発見する楽しみにとっておきます。

さて、当ブログでは、記事の中にできるだけ「辞典」の掲載ページを記載するようにしてきましたが、今後はどうしたものでしょう。初版と第二版、両方のページを書けば一番良いのでしょうけれど・・・。ちょっと思案中です。


う~む・・・

2014-10-26 15:03:36 | 本試験
 26-2 の受検を終えて帰宅したところです。
 なんか、前回よりさらに難しく感じてしまいました・・・
 新出漢字も多かったように思いますし、個人的に準備が十分でなかったことを割り引いても前回以上の難易度ではないかと。合否自体もホントに心配です。(泣)

 皆さんはどうだったでしょうか。


 私の泣きごとなどはさておき、受検した皆さん、お疲れさまでした!!

書きまくった

2014-10-22 21:14:17 | 雑記


 以前ここにも書きましたが、私は基本的に普段の勉強で「書く」ということをしません。見て、目で覚えます。なのですが、先日ふと気が向いて、逆に書きまくってみました。こんなものを披露するのもいろいろな意味で恥ずかしい(^^;;)のですが、普段やらないことをやるとやっぱりそれなりに新鮮ですね。
 でもえらく肩が凝ってしまいました。やっぱり私は目で覚えた方がよさそうです。。。

同音異義語 ~故事・諺問題~

2014-10-20 00:02:25 | 故事・成語・諺
 きょうは故事・成語の問題を復習していました。改めて手元の問題を一通り見ていると、同音異義語が結構含まれているなぁと思ったので、目についたものをざっと集めてみました。


1.【糯米と年寄は セッキ に果てる】
2.【セッキ 骨を銷す】

3.【シチョウ 群せず】
4.【シチョウ の別れ】

5.【リカ 一枝春雨を帯ぶ】
6.【リカ に冠を正さず】

7.【セキシン を負う】
8.【セキシン の嘆】

9.【ケンロ を避く】
10.【ケンロ の技】

11.【テップ 城を傾く】
12.【テップ の急】

13.【王臣 ケンケン 躬の故にあらず】
14.【ケンケン 塞がざれば終に江河となる】

15.【サイカン の松柏】
16.【サイカン を揮う】
17.【サイカン 本種なし悪事を以て種とす】



<解答>

1.節季
2.積毀

3.鷙鳥
4.四鳥

5.梨花
6.李下

7.析薪
8.積薪

9.賢路
10.黔驢

11.哲婦
12.轍鮒

13.蹇蹇
14.涓涓

15.歳寒
16.彩管
17.災患


 (九)の故事・諺問題としてはもちろんですが、9・10あたりは(二)の同音異義問題としても出てもおかしくなさそうですね。