漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検は一旦お休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

Pink Floyd

2018-05-27 06:04:19 | 雑記
 Pink Floyd というロックバンドをご存知でしょうか。中学~高校の頃、夢中になっていたイギリスのプログレッシブロックバンドなのですが、ふとしたきっかけで思い出し、代表作のいくつかのCDを購入しました。

   

 私は当時も今もクラシックやジャズが好きでロックはほとんど聞かないのですが、プログレというジャンル、中でもこのバンドは例外で、数十年ぶりに改めて聞いてもやはり心を揺さぶられます。



 ブログはずいぶんご無沙汰してしまいましたが、引き続き古今和歌集の通読(遅々としていて、なかなか終わりませんけれど)と、大学院での受講科目の学習に細々と勤しんでいます。もうすぐレポートの提出〆切なので、しっかり取り組もうと思います。
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噴火する富士

2018-04-18 20:34:16 | 和歌

 わぎもこに あふよしをなみ するがなる ふじのたかねの もえつつかあらむ


 ひとしれぬ おもひをつねに するがなる ふじのやまこそ わがみなりけれ


 きみてへば みまれみずまれ ふじのねの めづらしげなく もゆるわがこひ


 最初の一首は万葉集、あとの二首は古今和歌集におさめられた歌です。日頃、知識としては知っていても、富士山が火山であることを意識することはほぼありませんが、こうして古歌においては、噴火する富士は燃えるような恋心の象徴として詠まれているのですね。特に8世紀、9世紀ころには、富士山は頻繁に噴煙を噴き出していたと言いますから、平安時代の人々にとって富士山はまさに「生きた火山」であったのでしょう。地質学や火山学的なものとはまったく違うところで富士の噴火の痕跡に出会った、と言ったら少々お門違いでしょうか。


 古今和歌集の通読、4カ月かかってまだようやく三分の二ほど。遅々としてはいますが、なかなかに楽しい世界です。^^

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気になる日本語

2018-04-15 07:52:19 | 雑記
 長らくご無沙汰してしまいました。にもかかわらず、毎日たくさんの皆さんのご来訪いただいており、感謝申し上げます。人事関係という仕事柄、3月4月となかなかに多忙な毎日を過ごしておりますが、大学院の新学期も始まり、仕事はそこそこ(笑)に、学習もなんとか時間をみつけて、それぞれに取り組んでおります。

 さて今日は、社会的にちょっとしたブームとなっている将棋の話題と、そこからの「気になる日本語」について。


 将棋を自分では指さないけれども、観戦して楽しむ人のことを「観る将」と言うのだそうですね。次々と最年少記録を塗り替える藤井聡太さん(この記事を書いている時点では六段)の登場などもあって、急速に増えているとのこと。そういう言葉ができたのだとすると、私もまさに「観る将」の一人なのですが、自分は昔からそうであったのにあとから言葉ができて、「あなたは『観る将』ですね」などと言われる(誰からも言われてはいませんが)と、なんだか背中がむず痒いような気分になりますね。 ^^;;

 最近の将棋の話題の中で、羽生善治さんが今期の名人戦第一局に勝ち、プロ入り通算1,400勝を達成したとのニュースがありました。プロ棋士になって以来、32年余りにわたって勝利を積み上げてきた結果で、これも大変な偉業です。

 ここからがきょうの記事の本題の「気になる日本語」なのですが、羽生さんが成し遂げたこの偉業を、「史上最速・最年少・最高勝率での達成」であると報じた記事が多数ありました。1,400勝達成は故大山康晴十五世名人に次いで史上二人目のことで、達成に要した期間、達成した時点での年齢と勝率のすべてで大山十五世名人を上回ったという主旨です。

 このこと自体、事実としてはもちろんその通りなのですが、二人の比較の結果で上位であることを、『最』という文字を使って『最速・最年少・最高勝率』と表現することについては、個人的にはかなり違和感を感じます。例えば数学の世界で『最大値』という概念は、たとえデータが2つしか存在しない集合においてもやはり『最大値』でしょうし、「2つのうちで最大」と表現しても、言葉として間違いとは言えないと思いますが、『最』は本来、少なくとも3つ以上のデータを比較しての表現であって、2データ間の比較の結果に対して用いるのはおかしい、と私は感じてしまいます。皆さんはどうでしょうか。

 まったく違う世界の話ですが、スポーツで0対0の状況から一方のチームが1点を獲得することを「勝ち越し」と表現する記事や実況を時折見聞きします。これも確かに「勝ち越し」には違いないかもしれませんが、個人的には「勝ち越し」とは互いに点を取り合って同点となった状態から、どちらから追加点を取ったことを言うべき表現なのではないかと感じます。



 最近気になった日本語のお話でした。
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もうすぐ新年度

2018-03-24 14:46:47 | 雑記




 毎年楽しませてくれる近隣の桜です。まだ咲き始めなので、来週末あたりが一番の見頃かな?

 もうすぐ4月。評価作業やら新入社員の受入準備やらでわさわさしていますが、大学院の授業も始まりますので、シッカリやっていきたいところです。
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物名(もののな)

2018-03-11 09:27:20 | 和歌
 妙に暖かい日があるかと思えば、また真冬なみの寒さに逆戻り。そのこと自体が、春本番が近い証とも言えますが、桜の咲き誇る光景が待ち遠しいですね。


 さて、引き続き古今和歌集からの話題ですが、巻第十の表題は「物名」。「ぶつめい」とも読むようですが、やはりここは「もののな」と読んでおきたい。コトバンクで「物名歌」を検索しますと、「ブリタニカ国際大百科事典」の記載として、『和歌の分類の一つ。「もののな」の歌,隠題 (かくしだい) の歌ともいう。事物の名を歌の意味とは無関係に詠み込んだ遊戯的な和歌。』と出てきます。「歌の意味とは無関係に」というところがおミソで、読み込まれたものが何であるかがわかりにくいものほど良い、とする評価基準もあるようです。

 古今集巻第十の巻頭にあるのは、藤原敏行朝臣のこの歌。

 心から 花のしづくに そほちつつ 憂く干ずとのみ 鳥のなくらむ

 「憂く干(ひ)ず」の部分に、「うぐいす」が詠み込まれています。

 続いて、同じ歌人による二首目。

 来べきほど 時すぎぬれや まちわびて 鳴くなる声の 人をとよむる

 一句目から二句目にかけて、「来べきほど 時すぎぬれや」と、「ほととぎす」が詠み込まれています。このように、句と句にまたがって詠み込まれることの方が、むしろ多いようです。


 古今集からは離れますが、3番目の勅撰和歌集である「拾遺和歌集」の物名の巻には、

 茎も葉も みな緑なる 深芹は 洗ふ根のみや 白く見ゆらむ

 と、「洗ふ根のみや 白く」のところに「あらふねのみやしろ(荒船の御社)」という九字が詠み込まれたものもあります。



 言葉遊びの類で、正当な(?)名歌鑑賞といったこととは趣が異なるかもしれませんが、面白いですね。こんなことができるのも、日本語の柔軟性、奥深さの一つの現れと捉えたいと思います。



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