けふよりは いまこむとしの きのふをぞ いつしかとのみ まちわたるべき
けふよりは 今来む年の きのふをぞ いつしかとのみ 待ちわたるべき
壬生忠岑
今日からは、今からの一年間の昨日という日を、いつになったらやって来るのかと、待ち続けなければいけないのだなあ。
詞書には「八日の日よめる」とあります。七夕の逢瀬が終わってしまい、また1年後の昨日(七月七日)が来るのを、日一日と待ち続けなければならない切なさを詠んでいます。
さて、今日は4月末日。昨年10月末日から始めた一日一首の古今和歌集ですが、何とか半年間欠かさずに続けてくることができました。新型コロナウイルスの影響で外出もままならず、週の大半を在宅勤務で過ごすことになるなど半年前にはとても想像できませんでしたが、このブログを書いている時間は落ち着かない気分も多少は薄らいで、穏やかな気持ちでいられる気がします。
読んでくださっている皆さま、ありがとうございます。気の向かれた日には、またおつきあいください。
よろしくお願いいたします。 m(_ _)m