漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

28-3 を再解答

2017-03-26 10:19:02 | 雑記



 いつもより少しタイミングが遅くなりましたが、個人的な恒例行事で、先日の本試験問題(28-3)全体を改めて解答用紙に解答しました。28-1 などに比べるとやはり素直な(と言うか、過去問がらみの)問題が多いですね。過去問と一級四字熟語で140点程度が確保できるようです。

 年度の第一回が他の回より難しいことが多いというのは「漢検七不思議」の筆頭格で、そんなことをする意味や理由はまったく不明ですが、実感としてもデータ上でもその傾向は明らか。漢検協会のHPにデータの出ている平成19年度以降の10年間のうち、7つの年度で合格率は第一回が一番低いですから、意図してそうしているとしか思えません。

 ということで、次回 29-1 はまた難易度が上がる可能性が高いと思われますが、いつも書かせていただいている通り、私たちがやるべきことは各回の難易度変化などに惑わされることなく、160点を取るために必要なことを着実にやっていくことだけですね。29-1 の受検はまだ決めかねていますが、言葉・日本語の学びのひとつとして、一級合格の力の維持には努めていきたいと思っています。


【苗裔】 【兀子】

2017-03-20 20:45:36 | 雑記
 私のところは、きょうはすっかり春の暖かさで天気も良く、気持ちの良い一日でした。でも明日はまた真冬の寒さとのこと。この季節、気温の変化が激しいのも春の息吹のひとつでしょうけれど、体調を崩したりしないように気をつけたいところです。


 さて、さきほど大学院の授業のテキスト(「日本史史料論」)を読んでいたら、次のような記述に出会いました。


 苗裔之親永絶譜第
 苗裔の親(しん)、永く譜第を絶て。
(『類聚三大格』巻十九 禁制事 宝亀十年十月十六日太政官符)


 大臣取宣命着兀子
 大臣、宣命を取りて兀子に着す。
(『西宮記』巻十一 立皇后太子任大臣事)



 【苗裔】 は、25-1、26-2、28-3 と出題された直近での頻出語。【兀】 は、【兀然】【兀立】が過去問にあり、またここで出てきている 【兀子(ごし/ごっし)】 も「辞典」の見出し語です。(意味は、「四角い四脚の腰掛け。宮廷の儀式などに用いた。」)

 これらの語、私自身の通常の読書体験の中では出会った記憶がないですが、こうして思わぬところで出くわすとなんだか嬉しい(?)ですね。少し前の記事にも書きましたが、漢検の勉強をしたおかげで、こうした古文書の読解にも、多少は抵抗感が薄れている気がします。 ^^

毎年恒例 ^^

2017-03-19 21:20:35 | 雑記


 過去問題集が出たので早速購入。
 今回は、出題形式が変わって最初ですので、解答用紙を入手する意味でも有用!?


 1級のおさらいはもちろんですが、早く時間をみつけて準1級の問題に取り組みたいところです。

最近見た番組から

2017-03-18 11:36:16 | 雑記
 最近、と言っても結構日がたってますし、サイトで見る限り再放送の予定もないようなので紹介するのもどうかとも思いましたが、自分の記録として・・・



【探検バクモン 「辞書」】

 かなり以前に、「大辞林」編集部のドキュメント番組を紹介しましたが、こちらはそれの「広辞苑」版とでも言うべき内容。映画にもなった小説「舟を編む」のモデルになったという編集者が語る「広辞苑」編纂のあれやこれや。そもそもの番組自体の性格上か、かなり軽いノリの作りでしたが、改定の際、新しく出てきている言葉を収録するかどうかの判断の難しさのあたりは、なかなか興味深い内容でした。



【京都国宝浪漫 藤原道長日記・国宝「御堂関白記」の謎】

 先日、まったく別の話題の中でご紹介した「御堂関白記」ですが、たまたま上記の番組の再放送がありました。本放送は見逃していたのですが、運良くみつけて見ることができました。
 当時、わが国ではすでにかなり正確な暦が発達していて、今でいうビジネスダイアリーのようなもの(あらかじめ暦が記載され、その日の出来事などを記載できる空白が日ごとに設けられています)が、時の政府によって貴族たちに配布されていたのだそうです。「御堂関白記」は、その配布された暦に時の随一の権力者藤原道長が綴った、995年~1021年の間(現存するのは998年以降)の日記。写本ばかりか、その自筆の原本が残されているというのですから驚きです。
 自身の娘達を3代に渡る天皇の皇后とし、その外祖父として権勢を恣にしていった時期の記録から、源氏物語の作者紫式部との親密な関係を窺わせる記述などなど、その歴史的価値は計り知れず、2013年にはユネスコの記憶遺産にも登録されています。



 期末の為もあり、日々尋常でなくバッタバタですが、週末にこうして好きなことに思いを馳せているとホッとします。29-1 をどうするかまだ思案中ですが、問題は入手したいのでとにかく申し込むだけは申し込もうかな。申し込んでしまえばもったいなくて実際にも受検しそうですし(笑)ね・・・



28-3 正式結果

2017-03-10 22:06:02 | 本試験



 くたくたになって出張から帰宅すると、28-3 の正式結果が届いていました。得点は 177 点と、自己採点から2点のマイナス。確認してみると、対義語の 【澆薄】 が誤答になっていました。もともと、私は何故か「澆」の旁の部分を正しく書くのが苦手(字形が覚えられないのではなく、線が重なってしまったり長さが変になってしまったり)で、ただその分かなり慎重に一画一画丁寧にはっきり書きましたから、そこは大丈夫だったのではないかと思うのですが・・・。同じ部分を含む 【芻蕘】 もちゃんと正解になってますしねぇ。
 などと考えている内に、「薄」の最後の点「、」を書かなかったような気がしてきました。(汗) ただ例によって真相は闇の中です。採点に対する確認やクレームは受け付けなくて良い(受け付けていたらキリがないでしょうから)と思いますが、自分の答案の写は返却してくれるようにならないですかね。次回以降に向けて、より勉強にもなると思うのですけれど・・・。まあでも、私が主催者でも、やっぱり答案の返却はしなさそうですね。^^;;;;;


 次回 29-1 、まだ心が決まらず、申し込んでいません。〆切まではまだまだ時間があるので、ゆっくり考えたいと思います。