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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0498

2021-03-11 19:08:01 | 古今和歌集

わがそのの うめのほつえに うぐひすの ねになきぬべき こひもするかな

わが園の 梅のほつえに 鶯の 音になきぬべき 恋もするかな

 

よみ人知らず

 

 我が家の庭の伸びた梅の枝で鶯が鳴くように、私も声に出して泣いてしまいそうな恋をしていることよ。

 「ほつえ」は「秀つ枝」で、他よりも伸びた枝の意。「なき」は「(鶯が)鳴く」と「(私が)泣く」の掛詞になっています。庭の梅の木で鳴く鶯につけても自身の恋情を思う歌で、情景や作者の心持ちが浮かんで来ますね。^^