あきののの をばなにまじり さくはなの いろにやこひむ あふよしをなみ
秋の野の 尾花にまじり 咲く花の 色にや恋ひむ あふよしをなみ
よみ人知らず
秋の野のすすきにまじって咲く花のように、思いを表に表して恋慕おうか。逢うことはかなわないのだから。
語尾の「なみ」は、「無し」の語幹+理由を表す接尾語「み」。0494 冒頭の「山高み(=山が高いので)」と同じ語法ですね。尾花(=すすき)に交じって色鮮やかに咲いているのはどんな花でしょうか。同じ秋の七草の萩や女郎花といったところかな?