漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0516

2021-03-29 19:40:25 | 古今和歌集

よひよひに まくらさだめむ かたもなし いかにねしよか ゆめにみえけむ

宵々に 枕定めむ 方もなし いかに寝しよか 夢に見えけむ

 

よみ人知らず

 

 毎夜毎夜、枕をどちらに向けて寝れば良いのかわからない。あの人が夢に出てきてくれたのは、どちらに向けて寝たときだったのだろうか。

 せめて夢の中ででもいとしい人に会いたいという切ない思い。