後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔378〕「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり ④田植え(矢部顕さん連載)

2021年07月17日 | メール・便り・ミニコミ
 この連載を読むと矢部さんの農業が如何に本格的なものであるが良くわかりますね。第4回ご堪能ください。

●福田三津夫様

「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり
④田植え

代かきをして数日経つと田んぼの土がおちついてきますので、
いよいよ田植えです。

田植えは、今は手作業で苗を植えることはありませんで、田植え
機で植えます。

田植え機が出来る前までは、田植えは人海戦術しかなく、家族は
もちろん親戚も大勢手伝いに来ていたようです。

それでもできない時は、田植え時期の異なる地方から田植え部隊
のグループが、田植えを請け負っていたようです。

田植え機は、私の使用しているいちばん小型のものでも
10a(一反)の田んぼを1時間で植えることが可能です。
苗は種を蒔いて1か月ほど経ちますとちょうど植えごろとなります。
苗を後ろに、予備の苗を前部に搭載した田植え機です。(写真)





私の田んぼで乾きの悪い田があるのですが、田植え機が沈んでしまって
自力で脱出できなくて、急遽トラクターで牽引して引き上げました。

私の住んでいるところは「岡山市東区沼」という地名です。
家の裏の小山は戦国時代のお城でした。周りは沼でしたので、お濠は
必要なく、敵は攻めてきても馬ごと沼にズブズブと沈み攻め入ることが
できません。

(ここで生まれた戦国武将・宇喜多秀家は秀吉に可愛がられ五大老まで登り
つめましたが、関が原で敗れ、八丈島に流刑となり、そこで亡くなりました。
そのことを書いた「八丈島赦免花伝説」という私の文章をお送りしましたよね)

そこを江戸時代以降、田んぼにしているので、400年後の今でも、馬ではなく
田植え機がズブズブと沈むのです。

矢部 顕

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