後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔160〕4万人参加の「安倍9条改憲NO!全国市民アクション11・3国会包囲大行動」が実現しました。

2017年11月04日 | 市民運動
●安倍9条改憲NO!全国市民アクション11・3国会包囲大行動
・日時:2017年11月3日(金)13:55~15:30
・主催:安倍9条改憲NO!全国市民アクション実行委員会
    戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

 11月3日(金)は憲法発布から71年目の文化の日でした。東京は汗ばむくらいの絶好の集会日和でした。
 地下鉄桜田門駅でいつものようにトイレに入ったところ、長蛇の列で、会場に着いたのは、午後2時を少し回り、作家の落合恵子さんの歯切れの良い声がスピーカーから流れてきたころでした。集会はとうに始まっていたのです。
 今回は国会正門に向かって左側にメインステージがありました。そのため左側は人垣ができていて割り込めないということで、右側の土手の上に我々清瀬からの数人は陣取りました。左右の公園も開放されていましたが、その公園の金網の前に我らは立ったということになります。運の良いことに、そこからステージに立った話し手の姿がかろうじて小さく見えたのでした。
  翌日の朝日と東京新聞は次のように伝えました。4万人の集会にしてはもう少し大きな記事がほしかったと思うのですが…。唯、東京新聞は他にも関連記事が大きく報道されたことを付け加えておきましょう。


□「改憲反対」「9条守れ」憲法公布71年、国会前で集会(2017年11月4日、朝日新聞)
 憲法公布から71年となる3日、東京・永田町の国会前で、安倍政権が目指す憲法改正に反対する集会が開かれた。4万人(主催者発表)が「改憲反対」「9条守れ」などと声を上げた。
 市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」などの主催。枝野幸男・立憲民主党代表や志位和夫・共産党委員長、ノーベル平和賞受賞が決まった国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN〈アイキャン〉)の国際運営委員、川崎哲(あきら)さんらも参加して改憲反対を訴えた。
 埼玉県富士見市の保育士、南裕子さん(30)は職場の同僚と足を運んだ。「子どもを育てる環境をまず改善してほしい。それなのに9条を変えるなんて逆行している」と話す。政権は保育士の処遇改善を進めたとアピールするが、「全体を底上げしているわけではなく、むしろ職場で不公平感を高めている」という。
 東京都町田市の元大学教授、中川直哉さん(90)は「戦争の準備が進んでいる」と感じ、一人で参加した。安全保障法制、特定秘密保護法、「共謀罪」法。同世代の友人とは「また戦争に一歩近づいたね」「そっくりになってきたね」と話す。今も大学に研究生として通っているが、若い世代に同じ危機感があるか心配という。「戦争は始めてしまえばやめられない。いろいろあるけど、今の憲法は世界一。このまま残せるように、憲法を変えようとする政治の方を変えないと」(古城博隆)


□憲法公布71年 「9条生かせ」国会周辺4万人(東京新聞2017年11月4日 朝刊)
 憲法公布から七十一年を迎えた三日、国会周辺では、九条改憲に反対する市民集会が開かれた。十月の衆院選で自民党が大勝し、公明党を含む与党で改憲発議に必要な三分の二以上の議席を確保。改憲論議の加速が見込まれる中、約四万人(主催者発表)が秋晴れの空の下、「戦争反対」「九条生かせ」と声を上げた。
 国会前でのスピーチには、ノーベル平和賞受賞が決まった国際非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))」の国際運営委員、川崎哲(あきら)さんも参加した。「戦争から学んだ二つの教訓がある。九条の不戦の誓いと、核兵器廃絶だ」。唯一の被爆国であるにもかかわらず、日本政府が核兵器禁止条約に参加していないことに触れ、「進むべき道の反対に進んでいる」と批判した。
 集会では、九条改憲反対を掲げて衆院選で躍進した立憲民主党の枝野幸男代表のほか、野党の党首や議員らもスピーチした。
 東京都武蔵野市の椎木菜央さん(32)は、今回のような市民集会に初めて参加した。十一カ月の娘を抱っこしながら、「子どもの命のことを考えれば、戦争ができるようにしてはいけない。とりあえず行動ですね」と話した。 (小川慎一)


 いちいちメモはとれず、スピーカーがはっきりしないのですが、どこかのユーチューブに添え書きされていたのを紹介しましょう。全部で4箇所のステージが国会を包囲するように用意されていました。(国会正門前、議員会館前、国会図書館前、町村会館前)スピーカーはこの4箇所に分れて話をしたことになります。

●枝野幸男(立憲民主党)、志位和夫(日本共産党)、江崎孝(民進党)、福島みずほ(社会民主党)、高田健(全国市民アクション)、鎌田慧(ルポライター)、落合恵子(作家)、川崎哲(ピースボート)、キム・ヨンホ(東北アジア平和センター)、杉浦ひとみ(弁護士)香山リカ(精神科医)、五十嵐仁(法政大学名誉教授)、植草一秀(平和と共生)、藤末衛(全日本民医連)、松森陽一(東京地評)、盛本達也、長尾桂子、長尾ゆり(憲法共同センター) Milk[弥勒]ミルク、中川五郎、菱山南帆子、山本圭介、他

 この日の行動は北の北海道から南の沖縄まで、様々な「安倍9条改憲NO!全国市民アクション11・3国会包囲大行動」が取り組まれたことが主催者から発表されました。有権者の2割の得票で7割の議席を獲得した自公政権に対して、立憲主義に基づく民意がこのような全国規模の集会といううねりになって、国会に押し寄せているということを実感できた半日でした。
 禁煙を数ヶ月継続している仲間が、「集会に参加して元気になりました。」と述懐していました。禁煙を祝って散会しました。

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