後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔652〕映画「福田村事件」(森達也監督)、江古田映画祭で2回上映されます。

2024年01月24日 | 映画鑑賞


 「3.11 福島を忘れない」第13回江古田映画祭が2月24日(土)から3月11日(月)まで開催されます。会場となるギャラリー古籐からその案内が送られてきました。
 数々のイベントのなかで私がとりわけ注目しているのは、映画「福田村事件」(森達也監督)の上映です。昨年秋に上映開始されたこの映画は、様々なマスコミに取り上げられ、論議を呼んできました。私自身は今まで鑑賞のチャンスもなかったのですが、今回は是非見ようと思っています。2月24日(土)のオープニングイベントがいいかなと思っていますが。
  3月11日(月)最終日は俳優の中村敦夫さんのトークもある[朗読劇]線量計が鳴る、もいいですね。
 皆さんとどこかでお会いできれば嬉しいです。



 第13回江古田映画祭の案内と「現代女性文化研究所ニュース」を紹介します。
 そしていくつかのコラムもどうぞ。 

◆原発失地回復政権
  兵器産業の売り上げ倍増のための増税も
               鎌田 慧(ルポライター)

 岸田内閣の支持率、22%(共同)。時事通信は17%、毎日新聞は16%。
自民党支持率も17%(毎日)。右往左往するだけの無定見内閣には、
即刻解散、総選挙で引導を渡したい。

 裏金疑惑とガザの非人道攻撃に目を奪われている隙に、原発が息を吹き
返そうとしている。現存する国内原発では最古の関電高浜1号、2号が
再稼働。さらに九電川内1、2号原発もそれに続いで60年運転にむかっ
ている。
 1975年当蒔、東電は原発の耐用年数を30年としていたが、米GEが
耐用年数を40年としたのに従っていた。
 いまは推進側の経産省が延長を認可、規制側の規制庁幹部は経産省
出身という出来レースである。

 先日終了した国連の気候変動会議(COP28)は「化石燃料から脱却
する」対策を採択したが、代替燃料として「原子カ」もその手段にいれた。
 しかし、ほかならぬ原発自体が気候変動に弱い存在だと指摘されている。
 化石燃料からの大転換の手段としての原発は、壮大なるフィクション。

 鮎川ゆりかさん(原子力資料情報室)はいう。「福島事故を契機と
して、気候変動による極端な気象事象に原発は耐え得るのか、という
研究があらゆる分野で行われている」
 岸田内閣は原発産業の回復ばかりか、兵器産業の売り上げ倍増のため
の増税も図っている。
    (12月19日「東京新聞」朝刊23面「本音のコラム」より)

 ◆戦争国家への逆送
鎌田 慧(ルポライター)

 師走。この1年を思えば「無参」の2字に尽きる。
 自民党安倍派の閣僚4人と党幹部が首を並べて辞任したパーティー疑
惑のことではない。「政党助成金」と財界や団体からの膨大な政治献
金。さらにパーティーの裏金、カネ、カネ、カネ。自民党の政治家は、
人々を幸せにするための、民主政治と平和達成の理想を政治活動の中で
どれだけ想っているのだろうか。
 今更言うまでもないが、国務大臣、国会議員は「日本国憲法を尊重
し、擁護する義務を負う(99条)」が、安倍晋三元首相は、憲法改悪を
最大の政治目標としていた。「敵基地攻撃能力」の保持は実行に移さ
れ、岸田文雄首相も任期中に改憲実現との大言壮語だった。

 岸田首相は防衛費倍増(GDP比2%)を決定した。安倍首相時代に
米軍需産業からの兵器の爆買いが常態化していたが、来年度の防衛費は
7兆9千億円。23年度当初予算より1兆1277億円も増やす大盤振る舞い。
 米兵器を買いすぎた。三菱重工などの兵器生産を活性化させる。それ
で武器輸出の禁止の国是を破って、まずライセンス生産分を規制緩和、
地対空ミサイル「パトリオット」の米国への輸出を決めた。岸田内閣は
日本の平和国家の夢を捨てた。
◇ 先週触れた鮎川ゆりかさんは千葉商科大名誉教授で原子力資料情報窒
の現所属ではありませんでした。
     (12月26日「東京新聞」朝刊17面「本音のコラム」より)

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