後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔704〕「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」、鎌田慧氏講演会に行ってきました。

2024年06月23日 | 講座・ワークショップ

 昨日、2024年6月22日(土)は「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」ということで、ルポライターの鎌田慧さんの講演会が国立ハンセン病資料館映像ホールでありました。清瀬・憲法九条を守る会、清瀬・くらしと平和の会の仲間と大挙して参加してきました。
 鎌田さんは1時間45分の長時間、ほとんど資料もご覧にならないで、語り続けられました。テーマはまさに「冤罪を追う」。財田川事件、狭山事件、袴田事件、弘前大学教授夫人殺人事件など、現場に足を運び、当事者と対面しながら知り得た事実・真実を訥々と語られました。ルポライターとしてのナマの凄みがそこにはありました。

 10分程度でしたが、冤罪犠牲者の会事務局の野島美香さんの菊池事件のお話もありました。菊池事件は、あるハンセン病患者の冤罪事件です。そのレジメの一部を紹介します。

 講演会傍聴者の中に、『それぞれのカミングアウト』を出版された八重樫信之、村上絢子ご夫妻もいらっしゃいました。

 鎌田さんは近々鎌田慧セレクション『現代の記録』(全12巻、皓星社)を出版されるそうです。私の書棚に収まっている『鎌田慧の記録』(全6巻、岩波書房)は1991年刊行ですから、全集としては三十数年ぶりということになります。
 次に私が期待しているのは、大杉榮、鈴木東民、坂本清馬、太宰治、葛西善蔵などの鎌田慧評伝全集です。どうでしょう、鎌田さん。