中野笑理子のブログ

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謎の人

2019年12月03日 | 日記
最近会社に契約雇用として入社してきた人がおり違う部署なので殆ど接点はないのですが、お昼に誘われて一緒に食事に行きました。
それまで何度か誘われていましたが喫煙と新聞熟読が出来る貴重な至福の時間はなるべく一人で過ごしたい為、また今度とはぐらかしていたものの日を決められて約束させられてしまいとうとう行く羽目になってしまったのでした。

そこで本人から聞いた話によると、彼は元々美容関係の仕事をしており何店舗か店も経営もしていたけれど年齢を重ね蓄えも出来たので店も家族も手放し、とある場所に念願のログハウスを購入して犬と一緒に住み毎日自然を眺めて心静かに暮らしていたそうですが、ある日このままではボケてしまうと思い立ち気楽に働ける場所を探してうちの会社に来たとのことでした。
また若い頃から音楽活動をしていて作詞作曲が出来るので今もゲーム音楽やCMソング(聞けばテレビでも流れている有名なものでした)を作ったり、ある歌手のゴーストライターならぬゴーストソングライターをしているとも言っていました。

食事の後にLINEの交換をしつこく迫られ、頑なに断るのも大人げないかと根負けして、とりあえず「よろしくお願いします」とスタンプを送ったら「しゃあないな!」と返信が来て、ちょっと変わった人だなぁとは思っていました。

毎日違う女性社員と昼食に出かけ若い女性社員のあいだでは奢ってくれるからと人気もあるようですが昨日たまたまうちの部署でその人の話になり、部長がポツリと「あの人ちょっと虚言癖あるんとちゃうか」と言い出しました。
部長が聞いた話では若い頃グリーンカード(米国永住権)を取得して米国空軍のトップを務めていたという内容で、また課長は本人から家にバイクを13台持っていると聞き、別の女性社員はお金には困っていないから何か美味しいものが食べたい時はご馳走するのでいつでも声をかけてと私と同じことを言われたそうです。

嘘か実か、その男性がそれぞれに語ったことを総合してみればみるほど、何故そんな人がうちの会社に?
と皆、思うことは一緒で真相は籔の中でありますが、部長をはじめとする男性社員のやっかみも含んで彼についた渾名は「トップガン」になってしまいました。

私の正直な感想としては実際にそうであっても「お金に不自由していない」とか「自分はこれだけ幸せだ」等、なぜわざわざ声を大にしてさほど親しくもない他人に言うのか理解しがたいものがあり、それについては「良かったですね」の一言しかありません。
しかし我が部署内では話半分どころか虚言だと思われ、もし本当だとしてもそれによって社内で彼に対する何かが変わるわけでもありません。
言っていることの真偽よりも、なぜそんなことを大勢の人に言うのかが謎な人なのでありました。