中野笑理子のブログ

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二十四の瞳

2013年06月23日 | 日記
テレビで『二十四の瞳』を見ました。
冒頭の部分で、高峰秀子扮する大石先生がスカートをなびかせながら自転車に乗って登校するシーンがあるのですが、女が洋服を着て自転車に乗っているというだけで、島の人々がびっくりしているのです。
昭和3年の小豆島が舞台のこの作品、こんな時代があったということを今の日本人はどう思っているのでしょう。
さて、小豆島といえば小学生の夏休みに、一度連れて行ってもらったことがあるのですが、今なお忘れられない恐怖体験をしました。
『お猿の国』という自然動物園での出来事です。
園内では、当時エサとして南京豆だったと思うのですが、袋を手に持っていると猿がかっぱらうので、ポケットの中に入れてあげて下さいという指示があり、私もポケットに豆を入れていました。
すると猿の中でも一番大きな猿が、まっすぐ私に近づいて来て、私の足によじ登り、ポケットの中に手を入れて豆を食べ出しました。
追い払おうと手を振り上げると、園の人が飛んで来て「そのまま!そのままッ!」と叫びます。
抵抗したり、叩いたりすると、反対に猿にケガを負わされるので、そのままじっと我慢して下さいと言われて、約30分間、私は人間餌場と化していました。
重いし臭いし、何だか痒いし、
外国人観光客にはバンバン写真を撮られるし、家族は先へ行ってしまうし、泣きたい気持ちを堪えて耐えました。
豆がなくなると、私に労いの一言もなく、猿は何事もなかったように群れへ戻って行きました。
それ以来、小豆島には行っておりませんが、大人になった今リベンジを考えております。
『お猿の国』の後、『孔雀園』という所に行きました。
何百羽という孔雀が羽を広げて坂を駆け下りて来るのが見事だとパンフレットにはありましたが、実際には羽を閉じたまま、ただ孔雀が坂を下りてきただけでした。
このように悲しい思い出しかない小豆島でしたが、映画の中の小豆島は美しく、また行ってみたいなと思った土曜の夜でありました。

映画の中で泣いたBGM♪七つの子♪