中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

合格祈願!

2013年01月30日 | Weblog
毎週のように、週末に中学入試が行われます。
一週間はあっという間のようですが、これが意外に差がつく期間でもあります。
過去問を解き、その中でわずかでも弱点を見つけたら、補強しておきましょう。
1点ずつでも上げていこう、その気持ちで当日まで最善を尽くしてください。
合格祈願です!

連絡はお知らせしたアドレスにお願いいたします。

2013年01月09日 | Weblog
1月末からとうとう入試が始まります。
毎年、うっかりしていて、大変ご迷惑をおかけしているのですが、1月末から2月いっぱい、入試直前のご相談、また合否結果報告などで、エリザベスの携帯電話は混み合うことがあります。
それぞれがとても大切なお話だったり、とてもうれしいお話だったり、なので短く終わるものばかりではありません。
できましたら、直接指導に当たっている生徒のみなさまについては、普段の連絡で使っている、私の携帯電話のアドレスにメールをください。
そうでない場合、こちらのコメント欄に書き込んで送ってくだされば、できるだけ早くお返事をさせていただきます。
「お電話に出られなかったので。」と、残念そうにおっしゃるご父兄にはいつも、とても申し訳なく思っております。
今年は、メールでいただくことで、タイムラグを少しでも解消したいと考えております。
ご協力どうぞよろしくお願いいたします。
また、普段の連絡が主に電話で、携帯電話のアドレスをお知らせしていないご父兄がいらっしゃれば、遠慮なくおっしゃってくださいね。

過去問演習について・お正月の過ごし方について。

2012年12月28日 | Weblog
すっかり寒くなりましたが、お変わりなくお過ごしのことと思います。
11月に入り、過去問演習に取り組み始める塾が増えました。
それに関しての質問が相次ぎましたが、この時期になると、全てが個々に違い、大雑把に記事にするのも難しいため、それぞれの対応とさせていただいております。
怒涛のように押し寄せる課題に押しつぶされそうになりながらも、上手に息抜きをして、さわやかな新年を迎えていただきたいと思います。
6年生にともなると、お正月だから、という気分も味わえないまま直前期に突入する可能性もあります。
正月特訓合宿などに参加される場合、家族と違う形の年越しを経験し、大変なようですが、それを有意義に活用すれば、楽しい思い出にもできます。
もし、家族と過ごす時間が少しでも増える環境であれば、お買い物や食事中の会話で、知識を増やしたり、トレーニングしたり、は良いことですね。
小学校低学年なら、精神的に余裕もあり、お買いものについてのクイズなど、トレーニングになるかも知れません。
「132円持ってお店に行きました。62円のお菓子を買うと、おつりはいくらになりますか。」
単純に引き算で、70円、と答える小学生が多いです。
「132円全てを渡す人はいないので、100円玉を出すでしょう、その場合、おつりは38円ですね。」
ひっかけ問題のようで、エリザベス的にはあまり好きなお話ではないのですが、ここで言えることは、映像として頭に浮かべられるものは、できるだけその形で確認した方がいいということです。
また、お買い物についていくお子さんが、大人を観察していて覚える支払い方があります。
「100円玉を出すのではなく、112円出すと、おつりが50円になって、お財布の中がじゃらじゃらしません。50円玉・10円玉2枚になります。」
注意深く大人の行動を観察するお子さんだと、こういう考え方が自然に身につきます。
高学年になったら、レベルアップさせましょう。
家族でお食事に出かけるとして、2000円以上のお支払いで500円引きのクーポン、2000円以上のお支払いで20%引きのクーポン、2種類持っていたとします。
どちらがお得になるでしょうか。
500円が支払いの20%であったら、どちらのクーポンを使っても支払い金額は同じになります。
つまり、お食事の支払い金額が、2500円未満なら、500円引きクーポンン、2500円より高ければ20%引きクーポンがお得になるわけです。
その感覚を身につけるのも、普段の生活で充分可能です。
数の感覚はとても大切です。
簡単なもので言えば、98円のものを5つ買うのに、98×5を計算するのは大変。
100×5=500、2×5=10、500-10=490、という計算が当たり前のようにできると、お買いものがとても楽ですね。
計算ドリルでは臨機応変、この感覚を上手に使って早く答えを出せる場合も多いですが、計算すること自体が遅くならないように、トレーニングするのも大切です。
算数だけでなく、どの教科も日常生活の様々なところに、感覚を磨く材料がたくさん隠れています。
成績につなげる、というより、大人になってからも、何事もスマートに片付けられる、知恵のようなものにつながる、というと大げさでしょうか。
このお正月に、もし時間があれば、こんなお話をして、可能性に満ち溢れるお子さんと、楽しく盛り上がっていただければ、と思います。







全日本高校模擬国連大会に愛知淑徳と南山女子部が参加。

2012年11月11日 | Weblog
11月10日・11日に、東京の国際連合大学で「全日本高校模擬国連大会」が開かれます。
全国で書類審査に合格したのは52チーム(高校)ですが、名古屋市からは、愛知淑徳高校と南山高校女子部が出場します。
今回のテーマは「核軍縮」。
各高校二人組で、割り当てられた国の大使役となり、それぞれの国益と国民の安全を目標に、英語で討論し、国連決議案をまとめるものです。

愛知淑徳はフィンランド担当。
「フィンランドは核兵器の縮減を呼びかけている。平和を望む私たちの気持ちも込めて発言する。」
そのため、外務省のホームページや核軍縮の専門書などで準備。
2人とも、国際的な仕事につきたい、外国人の立場で考えられるようになりたい、などの夢を持っています。

南山女子部はミャンマー担当。
「核の平和利用と核兵器は表裏一体で、バランスの取り方が難しい複雑な議題。存在感を持ってイニシアティブを取りにいきたい。」
ミャンマーに関する情報は少ないが、逆に縛られずにやれる面がある、とポジティブ。
核非保有国であり、先進国を味方につけられるかどうかがポイントになるそうです。

全国上位5チームは来年5月にニューヨークの国連本部で開かれる国際大会に日本代表として派遣されるそうです。
高校生の頃から、広く国際的な感覚を持って討論する機会を与えられるのは、素晴らしいことです。
大会出場までの長い準備期間に培われるものは、彼女らの一生に大きな影響を与えるでしょうし、その結果、もしかしたら、世界全体にも影響があるかも知れません。
どうぞ悔いのないよう、全力を出し切っていただきたいです。

急激に寒くなってきたここ数日ですが、心がほわっと温かくなる素敵なご活躍でした。

全国学力調査結果からみる小中学生の弱点。

2012年10月30日 | Weblog
毎年行われる全国学力調査ですが、ここ数年の結果により、弱点が見えてきました。
あくまでも小学校・中学校での内容に準拠しているので、トップ私立中学を目指すお子様とイコールとは言えませんが、傾向として頭に入れておいてください。

まず算数。
長い棒があったとしてその1メートルあたりの重さ、何本かの長さバラバラのテープがありそれぞれがある短い1本の何倍の長さに当たるか、など、簡単な割り算で算出できるものの正答率が、ほぼ50%です。
学力調査は、基本的な知識を問う「A問題」と、応用発展能力をみる「B問題」に分かれています。
上記の割り算問題は「A問題」です。
「B問題」に改善の必要があることは、数年前から当然、注目されていました。
トップ私立中学受験では、これこそ大切な分野ですから、みなさん毎日努力されていることと思います。
ところが基本である「A問題」で、中学受験をされないとはいえ、正答率50%というのは、少々厳しい結果です。
もちろん、単純な計算問題(少数の掛け算など)は、80%を超えていますが、理屈を理解して式を立てて答えを導き出そうとする力が養われていないようです。
ついでに中学の数学。
「A問題」であっても、比例・反比例などの正答率はやはり50%程度。
単純な計算はできても、問題の意味を理解して式をたて、正解につなげる力が足りないのは中学生も同じでした。
トップ私立中学受験で、さんざん勉強し続けたお子さんには当たり前のことでも、大切な年齢をふわっと過ごしてしまったお子さんにとっては、それらの算数・数学の力は簡単には培われなかったととらえてもいいでしょう。
これは、受験のための得点アップだけでなく、大人になってから、幅広い活動をするにあたり、何かの解決策を見出す瞬間に、大きな差が出てくるのでは、と不安を感じる結果です。

次に国語。
記述力、に問題があるのではないかと何年も前から言われていました。
ただし、細かく見ると、その中でもはっきりと違いが出ています。
自分の考えを指定文字数で書く、など、制約の少ない記述は、正答率が80%前後です。
ただし、グラフやリポートなど、資料を与えられて、それを読み取ってから、理由や根拠を示しながら考えを記述する場合、正答率は50%前後です。
平均が50%とはいえ、その内訳は最高で60%、最低は18%など、いずれの問題でも高い正答率はありませんでした。
論理的に考え、それを文章にまとめる力が圧倒的に足りなくなっています。
これも算数と同じように、得点アップにダイレクトにつなげることより、大人になってから、論文を作成したり、プレゼンテーションしたり、多くの場面で必要とされることです。

まだ12歳、まだ15歳、と思われるかもしれません。
ただ、エリザベスが生徒としてお会いするお子さんは、8歳から12歳、私立中学入学後も連絡をくれますので、接する年齢としては18歳までいますが、そのいずれのお子さんも、中学受験目指して努力されたプロセスにおいて、全ての能力がメキメキ伸びていますし、だからこその聡明な18歳に成長しているように思います。
12歳まで、ゆとりで生活し、時期が来ればいつか急に頭の回転の良い子に変身するでしょう、と待っていても、それは非常にまれです。
ガリ勉をする必要はありませんが、生活のどこかで、頭を働かせて答えを出すトレーニングをされるといいでしょう。
それは、ドリルをやらせる、問題集をやらせる、ということではありません。
まずは、親子の会話の中で、楽しみながら頭の体操をするのを習慣づけることが大切だと思います。

本年度は昨年度より継続の6年生が多いので、新規申し込みの6年生のお子さんへの直接指導は、お日にちがなかなか取れず、本当に申し訳なく思います。
ただ、メールでは時間のある限り、お返事をしておりますので、ご心配があれば、コメントとして送ってください。
ご父兄との予定が合えば、保護者面談という形でお会いし、ご相談いただくことは可能です。
小学校5年生以下のお子さんについては、随時、ご相談を受けています。
毎年、3月から「新6年生」としてのカリキュラムを始めますので、できましたら、それまでに連絡をいただけると、スムーズに指導を進められます。
「南女生になりたい」さん、「プチ南山生」さん、「東海について」さん、お返事させていただきますので、コメント欄から、アドレスをお知らせください。
ずいぶん寒くなりましたが、みなさま、どうぞお身体に気をつけて下さいね。

理科と社会、どちらにもつながる「天地明察」

2012年10月18日 | Weblog
学園祭シーズンが終わり、肌寒くなって参りました。
体調を崩すお子さんが増えているようです。
簡単に着脱できる上着を持たせるなど、工夫をしてくださいね。
ところで、夏から話題の「天地明察」は、もうご覧になりましたか。
過去問に追われる6年生は、今さらのんびり映画でもないでしょうけれど、まだ余裕のあるお子さんであれば、ぜひご覧いただきたい作品です。
算数・理科というと、どうしても日本は出遅れていたイメージがあり、鎖国なんかするから知識が入ってこなかったのでは~と、残念がってしまいがちですが、実はそうでもないのです。
西洋の方々が疑問を持って研究されたのと同じように、日本人も疑問を持ち、観察・研究を繰り返していました。
江戸時代も、月や星の不思議な動きにロマンを感じたようです。
その観測を趣味にしていた人は少なくありませんでした。
それだけでなく、算術という、今で言えば、算数・数学のような学問も発達していました。
その趣味を通して仲間が集まり、語り合う場も増え、西洋に負けない勢いで、学問が進んでいきました。
この映画で取り上げられたのは、主に暦です。
江戸前期に、800年もの間、ずっと人々に使われてきた暦にズレが出てきていることに気づき、正しい暦を作る動きがありました。
会津藩主が主人公である算哲に命じ、苦労の末、新しい暦を作り上げるのですが、当時、権力争いが激しかったため、昔ながらの暦を管理していた朝廷に邪魔されて、採用されませんでした。
せっかくの暦を使ってほしい算哲は、人々の前で、どちらの暦が正しいかの勝負をすることになります。
現代ほど情報が発達していない時代でしたから、人々は暦に従って生活していました。
ですから、どちらが正しいのかは、大変な問題だったのですね。
皆さんがご存知のように、暦にはイレギュラーなことが起こります。
それで右往左往していた時代ですから、それも含めての暦を準備しなければなりません。
ちなみに、日本では、明治に入ってから、長く使われていた太陰太陽暦(陰暦)から、太陽暦(グレゴリオ暦)に変更をしました。
明治の改暦ですね。
いずれにしても、今の便利な世の中は、長い年月をかけて、学者たちが作り上げてくれたものです。
文明が発達し、何もかもがスピーディーに進められる時代ですが、それでも、コツコツと細かい観察・研究を続けなければ答えの出ないものがたくさんあります。
どうぞ皆さんも、世の人々の役に立つような学問にふれてみてくださいね。

5年ほど前ですが、エリザベスは娘たちと一緒に、東京理科大学の中にある、近代科学資料館へ行き、丸一日費やして楽しんできました。
明治村に移したいほどの美しい建物で、すいこまれるように入館しました。
ちょうど企画がない時期だったせいか、人が少なく、1つ1つ丁寧に説明していただけました。
江戸時代の人々が、算術のために工夫して作ったものがたくさん展示してあり、その精巧さに感動しました。
映画にも登場する「関孝和」の偉業の数々は、筆舌に尽くしがたいものです。
中には西洋よりも早く発見(発明?)されたのではないか、と思われるものもあり、やはり鎖国には多くの犠牲がともなったことを痛感します。
決して大きくない資料館ですが、飯田橋・神楽坂方面に行かれる際には、ぜひ寄っていただきたい場所です。
東京理科大学の前身は、明治初期に、東京大学出身の22名が、「日本にもっと理学を!」という高い志で作った、「東京物理学校」です。
それだけに、展示全てが奥が深く、娘たちは時間を忘れて見入っていました。
まだまだ不便だった時代に、目を輝かせてこれだけのレベルの学問に熱中していた人々がいたのだと、想像するだけで、ワクワクしますよ。






秋の学校説明会です。

2012年10月05日 | Weblog
学園祭も落ち着いた頃ですね。
5年生はそろそろ本格的に成績が気になり始める時期。
6年生は、入試に向けて、4教科のバランスを考えて、弱すぎる教科がないように準備する時期です。

秋の学校説明会をご紹介します。

愛知中学

10月20日(土)9時~12時30分・オープンスクール&入試説明会
11月17日(土)9時~12時30分・愛知中学模試&入試説明会
12月1日(土) 9時~12時30分・入試説明会

愛知淑徳中学

11月17日(土)10時~12時(6年生対象・学校説明会)
         13時30分~15時30分(5年生以下対象・学校説明会)

海陽中等教育

10月28日(日)10時~・14時~・入試説明会
11月10日(土)10時30分~・学校見学会
11月23日(金・祝)10時30分~学校見学会

金城学院中学

11月10日(土)10時~12時30分・学校説明会

椙山女学園中学

10月5日(金)・6日(土)9時~14時・文化祭
12月1日(土) 9時~11時40分・入試体験

聖霊中学

10月27日(土)9時30分~12時30分・土曜セミナー(聖霊体験講座)
11月17日(土)9時~11時50分・学校公開
         13時~15時45分・聖霊中学入試プレテスト

滝中学

10月27日(土)9時~11時30分・オープンキャンパス
10月28日(日)9時~10時30分・10時40分~12時10分・学校説明会&          入試説明会
11月18日(日)14時~16時・岐阜PTA共催学校説明会(じゅうろくプラザ)

東海中学

11月10日(土)9時30分~11時30分・5年生対象授業体験
         13時~14時・6年生対象学校説明会

名古屋中学

11月3日(土・祝)13時~15時・5年生以下対象オープンキャンパス(模擬授業&          ミニ部活体験)
11月23日(金・祝)10時~12時・6年生対象プレテスト(模擬試験・科目は国語           &算数)

南山男子部

10月21日(日)10時~12時・学校説明会
11月11日(日)9時~11時30分・13時~15時30分・体験授業

南山女子部

11月17日(土)14時~15時30分・学校説明会

要申し込みのこともあります。
場所も、各中学に確認してからお出かけください。

愛知中学・椙山女学園中学・聖霊中学・名古屋中学は、模擬試験があります。
最近は、かなりの人数が集まりますから、本番さながらの緊張感が味わえるかも知れません。
また、説明会だけより、校舎の中で、実際に試験を受けられた方が、トイレの場所の確認もでき、教室の細かいところまで観察できますから、より一層、身近に感じられます。
時期的に、ご本人が説明会に出向けないことも多いと思います。
決して無理をなさらず、自分のペースで楽しく参加していただけると理想的です。

今週末は東海の九月祭・記念祭。

2012年09月26日 | Weblog
南山男子部・女子部の文化祭が終わり、次は東海の九月祭・記念祭です。
今年は9月29日(土)・30日(日)です。
高3の模擬店が大人気で、あちこちで行列ができることでしょう。
長女のお友達は、焼そばを作る担当で、大変な行列に圧倒され、期待にこたえなければと、休みなく鉄板と格闘し続けたとか。
次女のお友達は、みたらしに大変な行列、「最後尾」という看板を持って、「え~こんなにならんでるの?」というお客様に、笑顔で「申し訳ありません。」と営業し続けたとか。
なんでも、社会勉強ですね。
例年ですと、朝早くから、入口すぐのステージでオーケストラ部の演奏があり、音楽室でのサロンコンサートも大盛況なのですが、今年はどんな曲を演奏してくれるのでしょうね。
クラスごとの企画も、さすが男子校、ダイナミックでとても楽しく、どこも甲乙つけがたい盛り上がりです。
最近では、演劇・ミュージカル・お笑いなどに、女装やメイクも上手に取り入れ、美しすぎる東海生が出来上がっているクラスも多いです。
車道駅からまっすぐ北へ歩けば、東海中学・高校です。
合格餅(東海餅)も今ではすっかり名物になり、今年も配られるのでしょうね。
志望校見学としても大切な一日ですが、純粋に文化祭を楽しむとしても、この九月祭・記念祭はもってこいのイベントです。
うちの娘たちも毎年、それはそれは楽しみにしていました。
女子校の生徒から見ると、男子校の文化祭は、全く違う世界で、企画にしても、模擬店にしても、刺激的で楽しくて仕方ないみたいですね。
逆に、東海生は、南山女子部の文化祭に来ると、女子校の独特な雰囲気に、「楽しかった。」と言ってくれるようです。
学園祭シーズンは、他校との交流が深まり、青春真っ盛りですね。
学園祭が終わると、部活の交流や、塾で、男子校も女子校も、お互いに、あ~だった、こ~だった、と思い出話に花が咲くそうです。
小学生の皆さんも、数年後には、生徒として、この学園祭を楽しめる日が来ると想像したら、ワクワクするのではないでしょうか。
最近は、学生証提示を求めたり、中には招待状が必要だったりする文化祭も増えていますが、受験生である小学生のみなさん、またその保護者の方々に対しては、そういった規制のない学校がほとんどです。
とはいえ、毎年、決まりが変わる学校もあるので、必ず確認してからお出かけくださいね。

南山女子部・文化祭、昨年までと違う企画をまわりました。そして同じ日に男子部文化祭。

2012年09月24日 | Weblog
昨日は、南山女子部の文化祭に行ってきました。
在校生保護者カードを返還してしまったので、正門で同級生と一緒に「G29」と名前を書きました。
一般の方も、住所・氏名などを書いていただけば大丈夫です。
蒸し暑い例年に比べると、過ごしやすい日でしたが、入口では、クラス発表の宣伝も兼ねたウチワを配っていて、よく考えたわね!と感心しました。
帰りに回収なので、ちょうどいいです。
まずは、美味しいと評判の「ペトロホールのみたらし」にならびました。
ペトロホールには、次女の元・担任の先生がいらっしゃり、半年ぶりに楽しくお喋りができましたが、相変わらず癒し系の先生で、次から次へと卒業生がご挨拶に集まっていました。
東館2階の「常磐会」へ立ち寄り、母校支援の記念にいただける「南山女子部制服キット」をゲットし、昔~昔~の職員写真がたくさん貼ってあるボードの前で、卒業生みんな(おばちゃん)で、ああでもない、こうでもない、と盛り上がりました。
最新商品の革のキーホルダーは、facebookに写真をアップしましたが、なかなか高級感のあるもので、クリアファイルとともに購入。
今は定年退職された先生方の、お元気な様子を確認して、それぞれに来年、開催予定の同窓会へのご参加をお願いしました(エリザベスと一緒に行った同級生はともに幹事です・・・)。
そろそろ同級生の子のダンス部のステージが始まります。
体育館にはお客様がゾロゾロと集まり、器楽部と同じように、父兄のビデオの三脚があちらこちらに。
はにかみながら、慣れないダンスを踊る中1(今年からは中1もステージに上がれることになりました)から、プロ級ステージを見せてくれる高2まで、それはそれは楽しい1時間半でした。
最後は高1から高2へお疲れ様メッセージとともに、お花が渡され、5年間の集大成を思う存分披露してくれた高2は、感激の涙にくれていました。
どの部活でも、一生懸命やってきた5年間を振り返り、感慨深いものがあるのでしょうね。
憧れの先輩と写真撮影をしたくて、遠慮がちに近づく中学生に、当時の自分たちを重ねて、懐かしく、可愛く、目を細めてしまいました。
校舎のあちらこちらで、娘のお友達(みんな大学生なので私服にお化粧、さらに綺麗になっていました)や後輩、エリザベス関係?など、多くの方に出会い、刺激的で楽しい一日を過ごしました。
あらためて、南山女子部での6年間・・・自分たちの6年間、娘たちの6年間、に思いをはせて、同級生とともに、校舎を後にしました。
ちょうど同じ日、男子部も文化祭でした。
男子部では、素敵な展示がありました。
「被爆マリア像」です。
高2の3名の生徒の企画ですが、彼らが中3の修学旅行で訪れた、長崎の浦上教会で見た、「被爆マリア像」が、頭によみがえり、貸し出しを依頼しました。
マリア像は、木彫りで、爆心地から500メートルの、旧浦上天主堂の祭壇に飾られていたものです。
元は台座も含めると、2メートルの高さだったのが、原爆で倒壊した跡から見つかったときには、首から上の30センチほどしかありませんでした。
頬は黒く焼け焦げ、水晶の眼球は失われて、空洞になっていました。
まさに、被爆した方々の苦しみを表現しているような姿です。
原発の是非が問われ、それでも、利益・不利益のことばかりが優先される世の中に、「命や平和の大切さ」を、もう一度、考え直してもらいたい、というのが願いだそうです。
文化祭に限らず、南山男子部での、多くの取り組みは、こうした、「心」の教育を大切にしており、今の時代に、最も必要なものではないかと、深く考えさせられます。
先日、お知らせした、東海中学3年生の夏休みの活動にしても、広い視野で、日本の将来を考えられる、素晴らしい若者が育っていることに、エリザベスは、感動する毎日です。

南山女子部の前夜祭・個別相談会。

2012年09月22日 | Weblog
昨日の記事に追加ですが、南山女子部の文化祭では、個別相談会を開いているそうです。
22日・23日の両日ともに、午前10時から、午後1時から、です。
場所などは校舎エントランスでパンフレットをお配りしている女子部生徒に確認していただくのが間違いないと思われます。
当日の記事になり、申し訳ありませんでした。
ただ、個別相談会に参加したからといって、入試にプラス1点というわけでもありませんし、お嬢様が文化祭をまわって、充分楽しんでくださることの方がずっと大切かも知れません。
毎年お伝えしますが、女子部の文化祭は、22日スタートではありません。
21日の前夜祭から、大変な盛り上がりでして、父兄も6年間、決して見ることのできない熱い青春の1ページです。
後日、保護者会でビデオを見せていただけるのですが、毎年みんなで、「直接見たいわよね~」と言っています。
昨年の前夜祭での高3の楽しいダンスはお伝えした通りですが、今年の高3も、かなり楽しい構成だったようです。
次女が後輩から聞いた話によると、学ランのヤンキーやら、ギャルやら、本当に楽しそうです。
時代がどんどん移り変わり、女子部の文化祭は、革新的ではありますが、何事にも一生懸命な情熱は、ずっと受け継がれているようにも感じます。
昭和の時代の卒業生から見ると、校舎も新しくなり、変化もありますが、実際に娘を入学させて、6年間の学生生活を終えてみると、どこか変わらぬ懐かしいものが根底にあり、ゆるぎない南山学園の精神を感じます。
「高い人格・広い教養・強い責任感」でしたか、学生のうちは全く意識していませんが、大人になって振り返ると、不思議なほど、これに近づこうとしていた自分たちに、気づくのです。
そんなにいろいろがんばって、息が詰まらないか、と聞かれると、それもそうだと思い返しますが、南女生は、ストレス発散も上手で、意外に楽しくやれてしまいます。
ストレスのたまりやすい時代に入り、今こそ、南山女子部で、行事ごとに盛り上がりつつ、上手にストレスを発散する方法を身につける、というのも、1つの目標かも知れませんね。

南山男子部・女子部の文化祭。

2012年09月21日 | Weblog
もう間近にせまりましたが、南山男子部・女子部の文化祭。
今年は珍しく同じ日程で開催されます。
9月22日(土)・23日(日)です。
午前9時~午後3時ですが、女子部は、22日のみ午前9時30分スタートです。
男子部は、とにかく模擬店が多く、校長先生も、生徒の様子を見てまわると、「どうぞどうぞ!」とススメられ、少しずつ味見をしているうちに、苦しくなってしまうとおっしゃっていました。
それくらい取りそろえられているそうです。
クラス展示もありますし、部活の発表もありますから、受験生である小学生のみなさんは、男子部の先輩がどんな生活を送っているのか、疑似体験ができますね。
女子部は、クラス展示は中1~中3、真面目な展示をするようにと言われていますが、そこはま~来て下さる方々に楽しんでいただけるように、「工夫」をしています。
学年200名の学校ですから、校舎がこじんまりとしていて、全体を見てまわるのも、それほど無理なことではありません。
エリザベスが毎年、詳細に報告していた器楽部ですが、次女が卒業してしまい、出演しないだけに、臨場感あふれるものはお伝えできません、申し訳ありません。
ただ、器楽部の慣習として、卒業しても、可能な限り、同じ学年の仲間とスケジュールを合わせて、後輩の演奏を楽しみ、アンケートには愛情あふれるコメントをぎっしり書くことになっています。
今年はイレギュラーで、器楽部(南山ストリングス)の演奏が22日(土)になっているとか。
長い間、日曜日午前にライネルスホールで!と決まっていたものが、変更になり、器楽部OGの皆さんもスケジュール調整がなかなか大変のようです。
OGには、後輩から丁寧な招待のおハガキが届きます。

22日(土)9時30分開場~10時開演
ライネルスホールにて。
モーツアルト(アダージョとフーガ)
チャイコフスキー(弦楽セレナーデ)他。
高2の引退式は、カノンでしょうか。
例年通りなら、開場直後に満席になります。
少し出遅れると立ち見になります。
ここ数年は、お客様がライネルスホールに入りきれない状態です。
もし、落ち着いてご覧いただく予定であれば、早めにならばれるといいでしょう。

少しだけ宣伝になりますが・・・
東校舎2階にて、南山男子部・女子部卒業生の会である「南山常磐会」の企画があります。
卒業生の作品展や、南山学園の歴史に関してのエリアです。
実はそちらで、南山学園への母校支援寄附活動が行われていて、ご協力くださった方には、お宅にいるリカちゃんが、「南山リカちゃん」に変身できる、リカちゃんサイズの女子部制服キットのプレゼントがあります。
エリザベスの先輩方が中心になって準備して下さっていますが、エリザベス自身も少々関わっており、あまりに可愛いので、宣伝しておきます!
あらかじめ2着ほど作ってみましたが、1つは平成のリカちゃん、スカート短く、時代を表現するために、ルーズソックスをはかせましたが、それはそれは可愛いです。
もう1つは、エリザベスたち、昭和のリカちゃん、ひざ下までのスカート(いや、もっともっと長いのもたくさんいました)で、スクールソックスにコインローファー、懐かしい女子高生です、これはこれで可愛いです。
なんせ制服キットですから、ご自分のお好みに仕上げることができます。
お時間あれば、その場で卒業生の指導のもとに、一緒に仕上げることもできるそうです。
今年は、エリザベスの同級生の子がダンス部なので、一緒にそちらを見に行こうと思っています。
器楽部の高2の引退式も、感動しますが、ダンス部始め、多くの部活で引退式が行われ、それぞれの5年間の思いをこの日に集約した、素敵な演奏・ステージが見られることでしょう。
中高一貫校は、中1から高3までですから、まだ小学校を卒業したばかりの生徒が、もうすぐ大学生になるような先輩と一緒に活動できると考えると、本当に素敵です。
小学生のみなさんも、中学に入ったら、自分はどんな生活をするのだろうと、夢いっぱいで文化祭を楽しんでくださることを祈ります。

夏休みを終えて秋の学習スタートです。少し社会のことも。

2012年09月14日 | Weblog
まずは「TPP」が「環太平洋経済連携協定」であることは覚えられた夏休みであることを祈ります。
理系流行りであるためか、社会に興味を持てないお子さんが増えていますが、社会人として、大きく欠落していないためにも、常識的なことだけは頭に入れておきましょう。
今や終戦記念日がはっきり答えられない高校生が32パーセントもいるらしく、なげかわしく思います。
そのうち、「玉音放送」とは、なんなのか、答えられる高校生がいなくなってしまうのでは・・・という危機感さえ持ってしまいます。
中学受験の総合得点を上げるためだけに勉強するのではなく、人として豊かな気持ちで成長するために、社会という教科はとても大切です。
地理・歴史・公民、全て、おろそかにして良いものはありません。
「楽しく学習できる」教科だと思います。
ところで、長い夏休みが終わり、それぞれの取り組みに結果が出てきた頃でしょう。
毎年のようにお話しますが、夏休みが全てではありません。
夏休みの努力は必ず報われます。
早ければ9月、取り組んでものによっては遅ければ年末にやっと成果がでます。
夏休みの総仕上げテストでグンと伸びていることを誰しも期待しますが、そうでなかった場合、「少しでも成果の出たもの」を、ほめてあげて下さい。
親から見て、明らかにサボっていたのなら、それは厳しく戒める必要があります。
ただ、「あんなにがんばっていたのに。」という印象をお持ちなら、すぐではなくても、必ず数ヶ月後に違いが出てきます。
例えば、のんびりちゃんが、「時間内に算数の全ての問題に取り組めた。」とか、理科に苦手単元がいくつかあったのに、足を引っ張る単元が無くなったとか、ほめられる所はいくらでも見つかります。
少し成績が下がったからって、泣いたり怒ったりケンカしたり・・・
この先は、そんなことで時間を無駄に過ごすわけにはいきません。
可愛いお子さんを叱るのもつらいでしょう。
がんばれば必ず伸びる、ですから、明るく励まして、一歩ずつ進みましょう。
お子さんも、大好きなママが泣いたり怒ったりしているのは、悲しくて仕方ありません。
「一生懸命にがんばった。」のなら、信じて認めてあげましょう。
そうすれば、お子さんは、必ず笑顔でもっともっとがんばってくれるでしょう。
間違いなく言えることは、「どんなに成績優秀なお子さんの親でも、受験生である限り、余裕で安心しきっている日は一日もない。」ということです。
合格通知を手にしても、まだ「本当かしら。」と不安になるくらいです。
秋からの学習で、まだまだ下剋上は続きます。
4教科バランス良く、時間を大切にして、健康にも充分に留意して、がんばりましょう。

9月以降の6年生の相談は、大手進学塾に所属しているお子さんに限らせていただきます。
年末近くですと、お返事が遅くなる可能性があるので、コメントとしてご相談いただく場合は早目にお願いいたします。
「南女へ」様、「マークシート」様、お返事させていただきたいので、コメント欄にアドレスを併記してもう一度、送ってください。

理科・自然エネルギーについて。

2012年09月05日 | Weblog
理科、と、ひとくくりにしてしまうと、イコール難しい勉強ととらえられがちなのが、とても残念な教科です。
最近では、理数系が人気ですから、心配は減りましたが・・・
誰もがお世話になる「電気」について、お話しましょう。
前回は難しい「電気」のお話でしたが、今回はとても身近な「電気」。
「自然エネルギー」です。
火力発電・水力発電・原子力発電・・・の時代が長く続きました。
今は自然エネルギーの研究が注目されています。
よく耳にされるのは、風力発電・中小水力(用水路~大きな川)発電・太陽光発電・地熱発電、そして「バイオマス」を利用した発電。
「バイオマス」とは、草木や動物のフンのような生き物から発生するものです。
自然エネルギーの研究が進む理由は、二酸化炭素による「地球温暖化」への配慮です。
「バイオマス」利用で木材を燃やすと二酸化炭素が出るけれども、植物が生長する過程で光合成の際に大気から取り込んだものであり、プラスマイナスゼロと考えられています。
また、「石油」「石炭」は、何億年もかけて作られたもの、燃やすと無くなります。
逆に、自然エネルギーは、いくら使っても、おそらく減らないであろう資源であり、二酸化炭素排出の心配もありません。
今までは火力・水力・原子力の開発に力を注いでいたので、自然エネルギー利用の発電に切り替えるのには、時間がかかりますが、徐々にそれもうまくまわるようになるでしょう。
ただ、問題点がないわけではありません。
自然が相手なだけに、いつでも使えるようにするには、大きな電池を準備しなければならないのです。
風がふかない、曇っていて太陽光がうまく当たらない、などといった自然現象は人間の力ではどうにもならない(今のところ)ので、電池に蓄えておかないと心配ですよね。
皆さんの大先輩が、素晴らしい研究を続けてくれています。
「スマートグリッド」が実現する日も遠くないかもしれません。
これは、「賢い送電網」でして、電気の需要と供給をコンピューターで管理し、必要な場所へ、必要なだけ送るというシステムです。
他にも、自然エネルギー利用の発電が簡単ではなさそうなお話もあります。
例えば、風力発電にちょうど良い風の吹く場所が山奥だったりすると、せっかく発電できても、そこからの送電線をひくお金がずいぶんかかります。
また、風車は必ずしも美しいわけではないので、景観をそこねるという意見も出ます。
最近は、「海でもいいじゃないか。」というアイデアも出ているので、それは実現するでしょうね。
地熱発電に適した場所は、たいてい「国立公園」「温泉地」と一致することが多く、さて、地熱発電のための開発を取るか、自然景観・温泉を取るか・・・難しい問題です。
思いついたらサッサと進めればいいのに、と思うことも、よくよく調べると、困ったこともたくさんあるようです。
さて、皆さんなら、どう解決しますか。
いろいろな勉強をして、日本の未来、世界の未来について、考えていただけませんか。

国語学習・たとえば読書感想文。

2012年09月03日 | Weblog
夏休みの宿題には、「読書感想文」がつきものです。
私立中学に入っても、しばらくは逃れられません。
逃れられない・・・という表現をしなければならないほど、苦手とする学生が多いのです。
ここで、少し前に聞いた、日本語検定委員会の方のお話をわかりやすくまとめてみました。
「国語力」という言葉を使っています。
考える力・考えて自分なりの答えを出す力・それを正確に伝える力、全ては国語力と比例するそうです。
国語力は、あらゆる教科と人間造りの土台になるもので、磨くべきものだと。
司馬遼太郎さんの言葉を借りれば、「国語は~子どもたちが生きてゆくための唯一の生活材であり、精神材であり、また人間そのものを伸びさせるための成長材でもある。」なのです。
ではどのように国語力を身につければよいのでしょう。
まず、本を読むこと、そして文章を書くこと、それに尽きるのです。
読書感想文の意義はそこにある・・・だからこそ夏休みの宿題になるんですね。
意義がわかったところで、どうすればいいのか。
図書館が便利だと思います。
少し話がずれますが、図書館には大きな辞典がそろっているので、お子さんと一緒にじっくり見てみましょう。
何かを調べようとすると、そのすぐ近くにある他の物の情報も目に入ります。
最近は、電子辞書なるものが大人気です。
重たい英和辞書など持ち歩けないのも、なるほどとは思いますが、自宅ではぜひ紙の辞書を使いましょう。
調べているうちに自然に目に入る他の情報も、積み重ねで意外に大切なんですよ。
漢和辞典もいいですね。
「働く」は、人が動くから、「峠」は上り坂と下り坂の境にあるから、など、日本人が作った漢字は、中国から伝わったものとは違う、日本特有の感覚があり、楽しくなってきます。
漢字研究者・白川静さんの「漢字は日本語のカルシウムです。」という言葉は、けだし名言!でしょう。
カルシウムが不足して日本人として骨粗鬆症にならないように、楽しく学習しましょう。
ずいぶん話がそれました。
では、お子さんが気に入った本を見つけ、読んだとしましょう。
感想を書きなさいと言えば、ほんの数行でしょう。
そこで、「どこが?」「どうして?」「何をして?」など、質問をすれば(うざくない程度に)、子どもは楽しくなって、自分の考えを詳しく話し始めます。
谷崎潤一郎さんが、「文章の練習とは、話すように書くこと。」と教えています。
私が思うに、逆もあり、文章を書くことに慣れると、話も上手になります。
頭の中で、うまくまとめられるかどうか、ということなんでしょうね。
あらすじだけでは、ただの紹介文、どう面白かったのか、登場人物の誰に共感し好きになったか、全体を通してどう考えたか、などをプラスして、やっと読書感想文です。
面白がって、一緒に話していると、お子さんの中からどんどん新しいものが出てきます。
子どもだけでなく、大人もそうですが、人と話していることで、頭の中が整理されることも多いです。
少し遠回りに感じられますが、とても良い学習だと思います。
読書感想文は書きあげたら、音読してみましょう。
音読してみると、おかしな部分、「いや、違うな。」という部分が見つかります。
そして、徐々に仕上がっていくのです。

「国語力」「辞典」「読書感想文」トピックが多くなりましたが、この中で、何か感じるものがあれば、国語の学習につなげていただきたいと思います。

話はガラッと変わりますが、この夏休みに、東海中学3年生が、「クラスみんなで何かやりたい。」からスタートし、県内54市町村の役所・役場を歩いて訪れ、東日本大震災で親を亡くした子どもへの募金協力を呼びかける、「あっちこっちあいち」に取り組みました。
東海中学・高校オーケストラ部も、昨年3月15日の定演が、大震災直後だったこともあり、芸文センター・コンサートホールでの演奏会後に、募金協力を呼びかけました。
今年3月23日の定演では、多くの募金が集まり、NHKを通して被災地に送り、喜んでいただけたことを報告してくれました。
いずれにしても、東海中学・高校では、こうした取り組みで、主に生徒に任せることが多く、勉強だけではない、「人間力」を磨く教育を続けているようですね。
サタプロなどは、まさに生徒主体、以前、参加した著名弁護士さんの講演会でも、生徒たちがバタバタと活躍、かなり荒削りな印象がありましたが、そこは男子校、ユニークな一面が見えて、楽しく参加できました。
勉強もし、人としても成長できる、そんな環境に恵まれるのは理想的です。

全国学力調査の結果、これからの学習に求められるもの。

2012年08月10日 | Weblog
全国学力調査の時期になりました。
まずは、国語から。
グラフを読み取り、その内容を元に文章を書く。
文章より前に、帯グラフの読み取りからしてあやうい児童が多かったようです。
雑誌の複数の記事を元にして、一つの文章にまとめる。
こちらは正答率が4割でして、新聞・インターネットを使って、複数の情報から、必要なものを選択して、まとめるという学習も必要だと思われます。
また、誰に対してのものなのか、渡す相手をはっきり決めて、例えば手紙など、何かを伝えるための文章を書く。
これも正答率は高くありませんでした。
伝える相手が決まっているのにも関わらず、それをしっかり意識していなかったり、伝えるべき必要な内容が、盛り込まれていなかったり、という回答が少なくありませんでした。
相手・目的、それに応じて、書くだけでなく、話す力も養う練習をするといいでしょう。

そしてついつい気になる、算数・理科。

算数は、「論理的に答えを導き出し、まわりの人を客観的に納得させるためのもの」という認識に欠けたまま、ただ答えが合っていればいいという風潮が、よろしくない結果に流れているように分析されました。
品物の代金が630円のとき、1030円払うより、1130円払った方が、おつりの硬貨の枚数が少なくなる・・・その理由を説明。
正答率は4割。
「お釣りが400円なら100円玉が4枚、500円なら500円玉が1枚だから。」
と、論理的に説明できなければいけません。
机の上だけでは実感としてわいてこないものも、普段、ちょっとした工夫をしながら生活すれば、無理なく身に着くものです。
また、中学受験用のテキストにおいて、算数に苦手意識を持ち始めるタイミングの主なものである、「割合」も、苦手とする児童が多いことがわかりました。

次に理科は、とても大切な概念から欠けていたようです。
水と氷砂糖の重さを量り、次に水に氷砂糖を溶かして、その結果、全体の重さが変化するかどうか。
重さは変わりません・・・この正答率が8割というのは、よろしくないととらえられているようです。
他にもとても大切な内容として、水蒸気は気体であり、湯気は液体であることを、はっきりと区別できていないようです。
これもご家庭で、再度、確認しておいてください。
また、方位磁針を使って太陽の方位を調べる問題で、正答率2・7割でしたが、これは、おそらく適切な操作方法の理解が足りなかったためと思われます。
全体に、観察や実験の結果を整理して考察する、あるいは、科学的な言葉や概念を使って考えたり、説明したりする、それに力を入れるべきかも知れません。
参考までに、小学生にも苦手とするお子さんの多い、電流は、中学生対象にした学力調査でも、正答率は極端に低く、早い段階での弱点強化が望まれます。

全国学力調査の結果をふまえての注意事項です。
私立中学受験に特化した調査ではありませんが、それぞれの学年に必要と思われる内容が、しっかり身についているかどうかの判断基準にはなります。
参考にしていただければと思います。
国語の学習についてのお話は次回にさせていただきます。