中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

国語学習・たとえば読書感想文。

2012年09月03日 | Weblog
夏休みの宿題には、「読書感想文」がつきものです。
私立中学に入っても、しばらくは逃れられません。
逃れられない・・・という表現をしなければならないほど、苦手とする学生が多いのです。
ここで、少し前に聞いた、日本語検定委員会の方のお話をわかりやすくまとめてみました。
「国語力」という言葉を使っています。
考える力・考えて自分なりの答えを出す力・それを正確に伝える力、全ては国語力と比例するそうです。
国語力は、あらゆる教科と人間造りの土台になるもので、磨くべきものだと。
司馬遼太郎さんの言葉を借りれば、「国語は~子どもたちが生きてゆくための唯一の生活材であり、精神材であり、また人間そのものを伸びさせるための成長材でもある。」なのです。
ではどのように国語力を身につければよいのでしょう。
まず、本を読むこと、そして文章を書くこと、それに尽きるのです。
読書感想文の意義はそこにある・・・だからこそ夏休みの宿題になるんですね。
意義がわかったところで、どうすればいいのか。
図書館が便利だと思います。
少し話がずれますが、図書館には大きな辞典がそろっているので、お子さんと一緒にじっくり見てみましょう。
何かを調べようとすると、そのすぐ近くにある他の物の情報も目に入ります。
最近は、電子辞書なるものが大人気です。
重たい英和辞書など持ち歩けないのも、なるほどとは思いますが、自宅ではぜひ紙の辞書を使いましょう。
調べているうちに自然に目に入る他の情報も、積み重ねで意外に大切なんですよ。
漢和辞典もいいですね。
「働く」は、人が動くから、「峠」は上り坂と下り坂の境にあるから、など、日本人が作った漢字は、中国から伝わったものとは違う、日本特有の感覚があり、楽しくなってきます。
漢字研究者・白川静さんの「漢字は日本語のカルシウムです。」という言葉は、けだし名言!でしょう。
カルシウムが不足して日本人として骨粗鬆症にならないように、楽しく学習しましょう。
ずいぶん話がそれました。
では、お子さんが気に入った本を見つけ、読んだとしましょう。
感想を書きなさいと言えば、ほんの数行でしょう。
そこで、「どこが?」「どうして?」「何をして?」など、質問をすれば(うざくない程度に)、子どもは楽しくなって、自分の考えを詳しく話し始めます。
谷崎潤一郎さんが、「文章の練習とは、話すように書くこと。」と教えています。
私が思うに、逆もあり、文章を書くことに慣れると、話も上手になります。
頭の中で、うまくまとめられるかどうか、ということなんでしょうね。
あらすじだけでは、ただの紹介文、どう面白かったのか、登場人物の誰に共感し好きになったか、全体を通してどう考えたか、などをプラスして、やっと読書感想文です。
面白がって、一緒に話していると、お子さんの中からどんどん新しいものが出てきます。
子どもだけでなく、大人もそうですが、人と話していることで、頭の中が整理されることも多いです。
少し遠回りに感じられますが、とても良い学習だと思います。
読書感想文は書きあげたら、音読してみましょう。
音読してみると、おかしな部分、「いや、違うな。」という部分が見つかります。
そして、徐々に仕上がっていくのです。

「国語力」「辞典」「読書感想文」トピックが多くなりましたが、この中で、何か感じるものがあれば、国語の学習につなげていただきたいと思います。

話はガラッと変わりますが、この夏休みに、東海中学3年生が、「クラスみんなで何かやりたい。」からスタートし、県内54市町村の役所・役場を歩いて訪れ、東日本大震災で親を亡くした子どもへの募金協力を呼びかける、「あっちこっちあいち」に取り組みました。
東海中学・高校オーケストラ部も、昨年3月15日の定演が、大震災直後だったこともあり、芸文センター・コンサートホールでの演奏会後に、募金協力を呼びかけました。
今年3月23日の定演では、多くの募金が集まり、NHKを通して被災地に送り、喜んでいただけたことを報告してくれました。
いずれにしても、東海中学・高校では、こうした取り組みで、主に生徒に任せることが多く、勉強だけではない、「人間力」を磨く教育を続けているようですね。
サタプロなどは、まさに生徒主体、以前、参加した著名弁護士さんの講演会でも、生徒たちがバタバタと活躍、かなり荒削りな印象がありましたが、そこは男子校、ユニークな一面が見えて、楽しく参加できました。
勉強もし、人としても成長できる、そんな環境に恵まれるのは理想的です。


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