昭和50年代に入ってゴミを制する者、都市を制するとまで言われるようになりました。
近年、それは水を治める者、国を治めると言う言葉に匹敵するほどのリアリティを帯びてきたことを疑う者はいませんでした。
ゴミ問題は、優れた今日的な都市問題であると同時に、地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨などに代表される地球環境問題でもあります。
そのため、国、自治体、事業所、市民相互の連携と協力が求められています。
別言すれば、生産、流通、販売、消費の各段階に置いて、それぞれの適正な役割と負担のあり方が求められています。
昭和36年度から市の直営で始まったゴミ処理の経過について約言すると、昭和54年10月の中島地区の埋め立て地の設定、そして56年3月工栄町に約18億4千万円をかけて設置しました。
ゴミ焼却処理場の完成を持って、一つの段階をクリアしたかに見えました。
ところが、その後の都市開発の進行に伴う大型ゴミの大両排出、それに自然処理不可能による排出、過剰放送、使い捨て風潮の蔓延などにより、ゴミは、予想を超え増大の一途を辿りました。
註:江別市総務部「えべつ昭和史」792頁.
写真:昭和の森のカツラ<野幌森林公園にて撮影>